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装甲空母の編集履歴2013/12/25 21:22:55 版
編集内容:新規記事作成

装甲空母とは、飛行甲板を装甲化した空母のこと。

なお、黎明期~第二次大戦期までの空母は同じ偵察艦艇として巡洋艦との交戦を想定しており、そのため舷側や艦内に装甲を張ったものも多いが、それらは装甲空母とは呼ばれない。

空母のアイデンティティは、飛行機を発着艦できることにあり、そのため必須なのが広く平らな飛行甲板である。その飛行甲板を装甲し攻撃でやられないようにするのは、普通の軍艦を装甲で覆って砲塔にするのと同様当然の発想だが、空母誕生以来、なかなか為されることはなかった。

というのも、空母の飛行甲板は、下に格納庫があるせいで海面からかなり高い位置にあり、その上、面積が砲塔とは比べ物にならないほど広いため、装甲化すると大変重量がかかり、船として不安定になる・浮力を稼ぐため船体が大型化し費用がかかるなど、デメリットも大きいためであった。

それでも空母が重要なものであれば装甲化は必要である。

まず取り組んだのが第二次大戦前の空母大国三か国の一角・イギリスであり、誕生したのがイラストリアス級であるが、搭載機数がほぼ同大のアーク・ロイヤルから半減して30機余りとなり、これは軽空母並みの少なさである。とはいえ装甲の甲斐あってドイツ空軍のスツーカや日本軍の特攻に耐えて同級6隻全てが大戦を生き延びている。

次いで日本海軍が誕生させたのが大鳳であり、やはりほぼ同大で無装甲の翔鶴型より搭載機数はやや減少している。装甲で空からの攻撃には安全だったかもしれないが、海中から潜水艦の魚雷攻撃を受け初陣で沈没している。

日本海軍は大和型戦艦より改造した装甲空母信濃も誕生させている。本艦は、自身は搭載機をほとんど持たず、攻撃隊は後方の無装甲空母から発進させて無敵の中継前線基地として活躍させる構想があったと伝えられるが、未完成のまま回航中、やはり潜水艦から雷撃を受けて沈没した。

そして、空母大国三か国の最後の一国アメリカは、ミッドウェー級を誕生させた。本艦は大戦には間に合わなかったものの、排水量にして前のエセックス級の1.7倍も拡大させたこともあって、装甲化しながら搭載機数も大きく増加させ100機の大台を越すというとんでもないことを成し遂げている。大きいことはいいことだ

なお、現用のニミッツ級も装甲甲板を持っていると言われている。

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