強さと愛を! レッツ・ラ・まぜまぜ!
キュアショコラ! できあがり!
CV:森なな子
概要
「キラキラ☆プリキュアアラモード」に登場する剣城あきらが変身するプリキュア。
モチーフはチョコレートと犬で、使用するアニマルスイーツは『ドッグチョコレート』。
そのモチーフからチョコレート色も各所に混ざっている。
プリキュアオールスターズでは通算49人目のプリキュアとなる。
キュアマカロンと同じ高校生プリキュアで、シリーズ初の高校生かつ主人公の上級生の赤キュアである。
マントにシルクハット、更に変身が終わると大階段が現れる演出がなされ、宝塚歌劇団の王子様を思わせる男装の麗人となる(そもそもCVを務める森女史が本物の元宝塚男役なのだが)。
以前のプリキュアシリーズの男装の麗人は変身すると女の子らしい姿になるので、変身後も中性的なイメージを保ったプリキュアはキュアショコラが初めて。
ちなみに、主人公は彼女の性別を知るまで「男の子がプリキュアに変身した!?」と思い込んでいたようだ。
容姿
赤と茶色を基調に、犬耳にマントとシルクハット、手袋にパフスリーブのジャケットを着た王子様のような凛々しいコスチューム。足元は白いニーハイソックスに赤いブーツ。尻尾の色は髪と同じ赤色。マントは右肩だけで留められているのでご注意を。
コスチュームは一見するとミニスカートにスパッツを履いているように見えるが、実は違う。
プリキュア15周年を記念して発刊されたコスチュームクロニクルによると、『チュニックをベルトで締め、下にはレザーパンツ』とのことだ。すなわち、レギュラーでは初のパンツスタイルプリキュアというべきだろう(番外的な存在では前例がいる)。
髪型はキュアブラックとキュアルージュ以来のショートカットで、左側に流したツンツンヘア。髪の色はよく見ると変身前より多少明るい赤になっていて、更に一部に茶色のメッシュが入る。犬といっても狼系が意識されているようだ。
髪型がショートヘアのプリキュアはメインターゲットの幼女に好まれにくい事もあり、中々採用され難い事情があるのだが、ショコラの場合は尻尾のボリュームで華やかさを演出し、更にコスチューム全体の中性的なイメージも手伝って「大人っぽさ」が好きな幼女に大人気だとか。「販促にあまり絡まない冒険枠」として予定されていたが、蓋を開ければ女児にも好評だった模様。
余談だが、長袖コスチュームのプリキュアはキュアミューズ以来の6年ぶりで2人目だったりする。
攻撃技
ショコラ・アロマーゼ
キャンディロッドを用いる事で発動する、キュアショコラの個人技。
ドリル状のチョコレートを発射し、相手の攻撃を球状して包み無効化する。
フォームチェンジ
- スーパープリキュア(キュアショコラ)
『映画キラキラ☆プリキュアアラモード_パリッと!想い出のミルフィーユ!』で登場したパワーアップフォーム。
背中に羽が生える以外では見た目の印象はあまり変わらないが、衣装の赤の割合が減り、フリルなどの飾りがおとなしめになる。
こちらの形態では両肩に黄金色のマントが1枚ずつ着いている。
同映画で登場する弱体化フォーム。イヌの個性がザリガニに上書きされた姿。
後ろには下がれるが前に進むことができなくなる。これはザリガニの習性ゆえ。しかし体のしなやかさを利用して蹴り技「ショコラエクルビススピン」を編み出した。
- アラモードスタイル(キュアショコラ)
第40話から登場するパワーアップフォーム。
頭のカチューシャなど各所にモコモコの毛に覆われる。背中側に巨大なストールがつくのが特徴で、王子様スタイルを維持しながらも女性的な雰囲気が増すのが特徴。
メンバーでは最も通常形態からの変化が激しい。
変身バンク
原画担当はカレイドスターやアニメーション制作進行くろみちゃんで知られるベテランアニメーターの和田高明。
キャミソールとスパッツのような形をした姿(他メンバーはワンピースタイプ)になり、エネルギーが板チョコや溶かしたチョコのように伸びて砕け、コスチュームに変わる。
ハットをかぶった時に髪が伸びて、犬耳としっぽが出てくる。
ハットの鍔を指でなぞったり、最後は大階段を降りてポーズを決めるなど、いかにもヅカらしい演出が取り入れられている。
戦闘スタイル
犬のように鼻が利き、匂いで敵の居場所を見つけて攻撃する。また、犬のようにすばやく俊敏に動くことができる。
クリームエネルギーの色は薄赤で、剣のような形にして接近戦を行う。
また板チョコ状のクリームエネルギーを空中に出現させ、足場にすることで空を飛ぶ相手とも戦える。この板チョコ状のクリームエネルギーは敵の攻撃を防ぐ盾として使用することもある。
初戦闘では他の4人では敵わなかったビタードを1人で圧倒する強さを見せていた。5人目のプリキュアになった後も、一人で戦おうとせずに仲間と連携するスタイルをとっている。
また、キャンディロッドにクリームエネルギーを纏わりつかせて棍棒状にし、ガチ鈍器として相手に直接殴りかかるという物騒な攻撃をすることがある。
ただしこれはよほど激怒したときにしか行わない。劇中では29話と45話でエリシオに対してのみ行っており、どちらもエリシオが外道の極みを尽くした回である。
関連動画
余談
後に『映画プリキュアミラクルリープ_みんなとの不思議な1日』に本人役で出演した朝日放送のヒロド歩美アナウンサーは一番好きなプリキュアとしてキュアショコラを挙げている。
モデル
ミニスカートでショートカットの男装の麗人、フェミニンなパートナーがいる点でセーラーウラヌスのオマージュではないかと思われるが、マントやシルクハットなどの衣装は、手塚治虫の少女漫画『リボンの騎士』の主人公・サファイア王女の王子姿をモデルにしたとも言われている。
余談だが、子供の頃セーラーウラヌスが初恋だった母親の子供がキュアショコラに初恋をする…という因果な事例も起こっているらしい。
犬とチョコレート
上述したようにキュアショコラのモチーフはチョコレートと犬だが、実は犬にとってチョコレートは大変危険な食べ物である(チョコレートの原料であるカカオに含まれる「テオブロミン」という成分が犬にとって有害なため)。
特に大量摂取は命に関わるので、チョコレートを犬にあげるのは絶対にやめよう。(ちなみに犬だけでなく、猫やフェレットなどのネコ目もアウトなので、それらをペットにしている方は決してチョコをあげないように。)
もっとも犬にはチョコレートほどでないにしろ、ウサギにショートケーキなど他メンバーの組み合わせも身体によくない……というか、必要な塩分や糖分量などの違いから人間用の食事を動物に与えること自体が既に危険だが。
…と言うことが放映開始前からこの項目ではネタにされていたが、キュアショコラが初変身した第6話のミニコーナー「1ぷんかんクッキング」であきらが「動物にはスイーツを食べさせたらいけないよ!」とちゃんと小さいお友達に注意していた。
(あきらは妹にもそう教えているらしい)。
赤とチョコレート
イメージカラーは上記の通り赤なのだが、コスチュームは赤に加えて茶色もふんだんにあしらわれている色合いである。チョコレート=茶色や黒を連想しやすく、「赤いチョコレート」は菓子メーカーそのものや包装紙のイメージが強い。
そのため単に赤キュアと考えると、他の仲間たちのモチーフよりもイメージが掴みにくい。(中学生3人はスイーツのイメージとイメージカラーが一致しており、マカロンに特定の色はないので気になりにくい。パルフェに至ってはイメージカラー自体を「虹色=何でもあり」とすることでパフェと合わせている上、緑キュアとして扱っても抹茶パフェといった緑基調のパフェは普通にあるのでやはり違和感は薄い)。
ただし元々茶色は赤を暗くした色なので、キュアショコラ単体で見ると外見のミスマッチ感自体はかなり薄い。
イラスト投稿件数
このPixivにてこのキャラのイラスト投稿数はなんと2017年7月22日現在1349件(R-18を除く)と同作における変身後1位である。
年賀状イラストとして
何の偶然なのか放送開始の翌年である2018年が戌年だったため、絵師の間では(同じく犬モチーフのディアブルもいるにはいるが)年賀状イラストのネタとして活躍した。
またチョコレートをモチーフに使っている事もあり、バレンタインの時期にイラストが増える傾向がある。
商品展開
変身プリチュームキュアショコラがプレミアムバンダイ限定で販売されている。