概要
東京都墨田区横網にあるJR東日本および都営地下鉄の駅(JB21/E12)。
JRは中央・総武緩行線(各駅停車)が、都営地下鉄は大江戸線が乗り入れる。
回向院や両国国技館といった相撲に縁のある施設が周辺に多い事もあってよく間違えられるが、駅の所在する地名は横綱ではなく横網である。
余談だが、現在国技館がある場所はかつて、国鉄バスの東京自動車営業所が置かれていた場所でもある。同営業所は現在の江東区塩浜の東京メトロ東西線深川検車区に隣接した場所へ移転、JRバス関東の東京支店となり現在に至っている。
駅周辺
両国駅周辺というと相撲の街ということで和風でエキゾチックなイメージがあるかも知れない。しかし相撲・相撲文化関連や老舗料亭、和風庭園・和風公園、一部の和風の公的施設を除けば、ちょっとハイソだが平凡な副都心である。
墨田区の一角ということから子育ての街として有名で、公立学校や公園の設備の充実度は殊に23区内最東部地域よりも明らかに高い。
また、公的施設や飲食店、相撲関連の施設のコンセプトが悉く真面目系で、特段歓楽街と呼べるほどの地帯がこれと云ってないこともあって、外国人観光客のモラルも渋谷や秋葉原の界隈とは比較にならないほど良い。
一方で地価、物価、飲食店の相場は高い傾向にあり、自動販売機も吟味しなければ安心して缶ドリンクも買えない。
特にちゃんこ屋は、明らかに富裕層や日本より物価の高い国を意識した価格設定で、若手サラリーマンが家族に見栄を張って界隈のちゃんこ屋でご馳走すると痛い目に遭う。
JR両国駅
2面3線の高架駅で、普段使われる島式の中央・総武緩行線ホームに比べ、かつての長距離列車用ホームは低い場所にある。この長距離列車用ホームは、国鉄時代末期には2面3線だったが、のちに2線が削減されている。
元々は総武本線の前身である総武鉄道の東京側のターミナルとして開業しており、長らく千葉方面へのターミナル駅として機能していた。しかし、総武快速線の東京~錦糸町間が開業してからはその役割を終え、現在では中央・総武緩行線以外はごくたまに房総方面行きの臨時列車がかつての長距離列車用ホームの片隅から発着する程度である。
都営両国駅
副駅名は「江戸東京博物館」。JR両国駅から見て東、清澄通りの直下にある。
島式ホーム1面2線。
なお都営バスの停留所名は都営両国駅前となっており、同じく中央・総武緩行線と大江戸線が接続する駅の飯田橋駅の北西側、文京区に所在する都営バスの停留所名も都営飯田橋駅前になっているが、いずれも大江戸線全通以前は別の停留所名だった。
利用状況
近況
JR東日本
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は39,148人である。
都営地下鉄
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は36,066人である。
利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | 都営地下鉄 | |
---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 39,969人 | 79,938人 | 26,789人 |
2009年(平成21年)度 | 39,371人 | 78,742人 | 26,789人 |
2010年(平成22年)度 | 38,733人 | 77,466人 | 27,318人 |
2011年(平成23年)度 | 37,926人 | 75,852人 | 26,616人 |
2012年(平成24年)度 | 37,961人 | 75,922人 | 27,812人 |
2013年(平成25年)度 | 37,996人 | 75,992人 | 28,702人 |
2014年(平成26年)度 | 37,813人 | 75,626人 | 29,556人 |
2015年(平成27年)度 | 38,901人 | 77,802人 | 31,472人 |
2016年(平成28年)度 | 39,902人 | 79,804人 | 32,739人 |
2017年(平成29年)度 | 39,768人 | 79,536人 | 33,839人 |
2018年(平成30年)度 | 39,862人 | 79,724人 | 35,313人 |
2019年(令和元年)度 | 39,148人 | 78,296人 | 36,066人 |
関連タグ
東武伊勢崎線・亀戸線:総武鉄道が国有化される以前は東武線の列車が亀戸駅から当駅まで直通しており、事実上の東武の都心側ターミナルも兼ねていたという。