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相撲

すもう

日本の国技。日本古来の神事・祭りであり、同時に武芸でもあり武道でもある。
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概要

本来は神道における神事(神を祀る儀式)であるが、現在では大相撲という興行も行われ、日本由来の武道格闘技スポーツとしても国際的にも扱われている。
相撲の起源自体は非常に古く、何と古墳時代、果ては神話の時代にまで遡り、現在における相撲のスタイルである大相撲が確立したのは江戸時代からとされる。

「接近戦では最強な格闘技」と評されることもある。例えば、力士のぶちかましの圧力は実に1tにもなる。つまり力士同士がぶつかると、2tもの力がそこにかかることとなり、一般人が喰らったらひとたまりもなく、下手をすれば命を落としかねない
怪我もつきものであるため、現役として活躍できる期間は短く、30歳を超えると大半の力士が引退する。

ルーツ

日本最古の歴史書にあたる古事記によれば、高天原の最高神天照大神に、出雲オオクニヌシが国を譲ったという『国譲り』の逸話において、高天原から使者として送られたタケミカヅチの葦原中国を委譲する要求に対し、オオクニヌシは子であるタケミナカタと事代主神(コトシロヌシ)に意向を尋ねるように答え、コトシロヌシはすぐに天津神に従うことを受諾した。

しかし、千引石(千人引きの大岩)を担いで現れたタケミナカタは、タケミカヅチを悪神と誤解してこの要求を拒否し、彼に戦いを挑む。しかし、タケミナカタがタケミカヅチの手をとろうとすると、その手が氷柱に変わってタケミナカタを怯ませ、逆にタケミカヅチは葦の若芽を摘むようにタケミナカタの腕を握り潰して投げ飛ばしてしまう。

敗れるも負けを認めずに逃走したタケミナカタは、信濃の諏訪湖に追い詰められたがその際に誤解が解け、訪れた諏訪を気に入ったタケミナカタは諏訪に留まり中つ国に尽くすことをタケミカヅチと約束する。
この際にタケミナカタは、タケミカヅチに神通力を使わずに純粋な力比べをしたいと申し出て、了承したタケミカヅチと取っ組み合いの勝負で決着を付けた。
この取っ組み合いが相撲のルーツの一つとなったとされている。

現代の創作における扱い

現在の漫画ゲームなどでは、力士かませ役に置かれやすい。
そのような創作物から得た偏った知識から、相撲や力士誤解を抱いている人はめちゃくちゃ多い。

相撲を題材にする場合は是非正しい知識を身につけましょう。

例えば、力士=太っている人というイメージが強いが、実際は力士の体のほとんどは鋼のような筋肉でできており、プロレスラー並みのマッチョガチムチで、単に太っているだけではない事等(実際現役幕内力士の妙義龍は、体脂肪率が22%と一般的な成人男性より低く、体重153キロのうち筋肉量が110キロという驚異的な筋肉の量を誇る)。ただし、筋肉が多ければ強いというわけでもなく、相手の衝撃を吸収する脂肪とのバランスが大事である。

また、元横綱・曙太郎氏がK-1に挑戦した際の印象から「所詮いくら体格が良くても格闘技では弱いんだろう」と言う誤解を抱く人も多いが、そもそも曙のK-1挑戦は「怪我で相撲ができなくなって引退した2年後」であり、力士の強さとは言い難い(→マケボノの記事も参照)。

かつては学校に必ずといっていいほど存在した土俵が今では見られなくなったことも、一般人が相撲に触れる機会が少なくなった原因の一つと言ってもいいだろう。
今では見直され、2012年から中学校の男子の体育の必修科目「武道」として「柔道」「剣道」と共に選択科目として教えられるようになった。

「興行」としての側面

近年は大相撲方面で何かと不祥事が起きている印象だが、江戸時代大相撲は、現代のプロレスなど物の数ではないほど非常に野蛮かつ男臭い興行であった。
八百長は公然と行われたし、興行にはヤクザが堂々と出入りし、力士同士の乱闘や観客の喧嘩も日常茶飯事。
そのような雰囲気だったので、女子の観戦は禁止されていた。
現代においては老若男女に受け入れられる都合上、表向き品行方正になっているが、実際には、現代社会には受け入れられにくい古い時代の気風を残している面が多分にある。近年、大相撲のこういった側面が一般社会と軋轢を生じているということである。

相撲人気の回復へ

2014年、期待の日本人若手力士遠藤」や、モンゴル怪物逸ノ城」「照ノ富士」、かちあげが強烈なエジプト力士「大砂嵐」等の有望株や土俵を沸かせる存在の力士の登場、寝顔可愛いと評判の「千代丸」や、40歳越えても現役幕内力士である「旭天鵬」、そして歴代最高優勝回数を狙う横綱白鵬」などなど何かと良い話題が持ち上がり、女性や外国人ファンを中心に相撲ファンが増え、9月場所には国技館が全15日中14日満員御礼という久々となる快挙を成し遂げた。
一時の冷え込みの事を考えるとまさかの人気回復である。協会が影で努力していた結果が表れてきたのだ。

また、この近年にはチャンピオンで大相撲を舞台としたバチバチが連載開始、過去の名作のたり松太郎のテレビアニメ化(実際に相撲をしていたシーンは少なかったが…(※1))、ジャンプにてアマチュア相撲を題材とした「火ノ丸相撲」の連載が好調であることも相撲の人気回復に一役買っている。火の丸相撲は大相撲にも懸賞を出している。

※1…作者のちばてつや氏は最初に自分と対照的となるキャラクター(ここでは松太郎)を作り、どうすれば面白くなるかを考えた結果相撲を描くことにしたため。
参考リンク:
中川いさみのマンガ家再入門

さらに…

2015年1月場所、ついに15日全て満員御礼を達成。さらに白鵬が歴代優勝回数単独一位となった。

また、3月場所も15日全て満員御礼を達成している。横綱鶴竜をはじめとした力士が続々と休場していく中、モンゴルの若き力士「照ノ富士」が白鵬と千秋楽まで優勝争いを繰り広げたことで話題になった。

そして、その5月場所は何と懸賞金の数が過去最高となり、テレビのスポーツ番組で特番を組むなど世間一般としても大相撲の人気回復を感じられる程になってきた。
またこの場所前にはニコニコ超会議場所にて「リアルSUMOU」を行うなど、大相撲協会も若い層に向けて積極的に大相撲のイメージを改革しようとしていることが感じられる。

もちろん5月場所名古屋場所も15日間全て満員御礼を達成。
ファンの見る目も昔と変わり、かつてな千代の富士や貴乃花時代のような力士の「かっこうよさ」や「強さ」ではなく、番付に左右されにくい「力士のキャラクター性」を重視した相撲人気のため、漫画家の能町みね子氏はこのブームは長く続くと発言している。

結果、2015年は九州場所の数日以外は満員御礼で終わっており、2014年九州場所から80日連続満員御礼となった。一年の最後の場所となる九州場所も行司が数日の出場停止になったり白鵬の珍技など話題には事欠かなかったが、一番の大きなニュースは場所中に昭和の大横綱かつ当時の理事長だった北の湖親方が現職のまま亡くなられたことであろう。相次ぐ不祥事により一時期理事長職から離れていたものの、復職して大相撲の人気回復に努めたその功績は現役時代の功績と合わせて今の大相撲を語るには欠かせない事例となっていくだろう。

そして2016年初場所。大関琴奨菊が元大関栃東以来10年ぶりに日本出身力士の幕内最高優勝という快挙を成し遂げ、優勝時にニュース速報の字幕が出たり、取り組み前のルーティンである「琴バウアー」が流行るなど大きく取り上げられた。
ただし、行き過ぎた報道により冷遇時代に相撲界を支えてきた外国人力士の努力を知る協会内外の人達やそれを知るファンは難色を示すこともあった。

同年7月31日、昭和の大横綱の一人でかつて上記の北の湖とも戦った千代の富士が亡くなられた。筋肉質な体で高い人気を誇り「ウルフ」の愛称で親しまれ、キン肉マンウルフマンのモデルとなったり、ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダーズ空条承太郎の好きな力士に挙げられる等多くの創作物に影響を与えた彼の急な訃報は相撲界内外に大きな衝撃を与えた。

9月場所には大関になってから長く怪我で苦しんでいた豪栄道初優勝かつ全勝優勝を成し遂げ、大いにファンを沸かせた。

2017年初場所、ここ一番のプレッシャーに弱く、長らく優勝を逃してきた稀勢の里が14勝1敗という好成績で初優勝を成し遂げた。千秋楽翌日に横綱審議委員会が開かれ、品格や2016年年間最多勝等の安定した実力が評価され、全員一致で稀勢の里を横綱に昇進させることが決定した。日本出身力士の横綱誕生は平成10年の若乃花以降19年ぶりのできごとである。
その他、上位陣が大きく崩れたことによる金星の嵐、豪風の「一本背負い」や宇良の「たすき反り」など話題には事欠かず、三賞も受賞者が4人と下位力士が存在感を大きく示す場所となった。

観戦するにあたってのマナー問題

大相撲には平幕力士が横綱を倒すと観客が座布団を投げるという伝統がある。
しかし、近年は朝青龍や白鵬等の強すぎる横綱の誕生により、平幕に限らず横綱が倒されると座布団が舞うような状態となっている。2015年9月場所ではここまで全勝していた大関の照の富士が12日目に関脇栃煌山に負けた際にも座布団が飛び、横綱に限らず番狂わせな一番が起こると座布団が舞う模様である。

かつては祝儀だったものが協会側が禁止したために座布団に変わったものだが、当然他の観客や力士、行事に当たって怪我を起こしてしまう恐れがあり、最悪警察のお世話になるため、くれぐれも軽い気持ちで座布団を投げてはいけない。(実際怪我も起きている)
協会側も座布団を投げられないように改良する(九州場所のみ)、観客に呼びかける、監視を強化する等の対策はしているものの、伝統という側面が強いために観客側としては守られる様子は一向に見られない。
長い冷遇時代を終えてやっと回復した大相撲人気、今後も楽しく大相撲を観戦できるようになるには我々観客側のモラルにかかっていると言っても過言ではない。

大相撲以外の相撲

  • 神事相撲…日本各地の神社で奉納される相撲。2人で2回の取組みが行われ,1勝1敗で決着する様式になっていることが多い。一人で行う一人相撲の場合もある。
  • 女相撲…の女同士または女と男の盲人による相撲興業。お色気的興業として人気を呼んだが、明治時代に風紀を乱すものとして禁止され、後に着衣により行うものとして復活。女子プロレスの前身となった。
  • 女子相撲…1996年に誕生した女子が行うアマチュア相撲競技である。新相撲ともいわれる。オリンピックの正式競技にすることを目標にしている財団法人日本相撲連盟が女子への普及促進を目指すために作られた競技。服装は、廻しが一体となったグラップリング・パンツとレオタードを組み合わせた競技服を着用する。日本ではまだまだ知名度は低いが、実はヨーロッパなど海外方面の方で熱心に行われている。
  • アマチュア相撲…学生相撲および社会人相撲。国際相撲連盟による世界大会も行われる。ほぼ大相撲とは無縁だったが、近年は学生相撲出身の力士も出てきている。
  • シマ…沖縄本島の相撲。組んでから始める、土俵が無い、着衣であるなど日本本土相撲と細かい点で違う。
  • ビーチ相撲…ビーチレスリングの相撲版。砂浜で着衣のまま行う。
  • ブフ…モンゴル相撲。日本の相撲と同じく、神事としての伝統があり、祭りで奉納されることもある。モンゴル出身の力士は親がブブ経験者であることが多い。
  • シュアイジャオ…中国の相撲。日本の相撲と同じく長い歴史がある。基本的に着衣でやはり土俵がない。中国らしく、武術に近い。
  • シルム…朝鮮半島。組んだ状態から始める。現地での人気は日本の相撲人気に比べると遠く及ばない。
  • ヤール・ギュレシュ…トルコのオイル相撲。近年このキャラクターのおかげで日本での知名度が上がった。


格闘技以外の相撲

日本の武道で最も古く、格式高いものであるため、勝負事の代名詞として使われてきた。

  • 腕相撲アームレスリングと混同されがちだが、肘が動いてもファウルにならず、四十八種の決まり手も認定されている協議。正しい腕相撲を知らない人も多いのでは?
  • 指相撲…親指のみで行う相撲。人差し指から小指までの四本を組ませ合い、親指で相手の親指を押さえつけようとする。一定の長さ相手の親指を抑えれば勝ち。
  • 紙相撲…女の子でも手軽に遊べる子供の遊び。紙を二つに折って立たせ、紙箱の上に乗せて、指先で箱を叩く。倒れるか箱から落ちた方が負け。
  • 昆虫相撲カブトムシクワガタ同士を戦わせる遊び、後にムシキングとして子供達にブームを巻き起こす。クモコオロギでも行われる。

相撲が起源の慣用句、ことわざ

  • 勇み足…勢い余って自分が土俵外に出てしまうこと。転じて、調子に乗り過ぎて失敗すること。
  • 異能力士に三役なし…奇抜なやり方で勝つ力士は長続きせず、横綱、大関、関脇には決して上がれないの意。転じて、基本が大事という戒め。
  • 同じ土俵に乗る…対等の条件で勝負できること。
  • 序の口…力士の最下級。転じて、物事が始まったばかりのこと。
  • 他人の褌で相撲を取る…他人に便乗して利益を得ること。
  • 横綱相撲…正攻法で戦って圧勝すること。


相撲を使用・モチーフとした架空のキャラクター


相撲をモチーフとした漫画・アニメ・ゲーム


また、一話完結タイプのギャグ漫画では一話まるまる相撲回だったりモブ力士が登場することもある。

間接的に相撲と関連のあるキャラクター

  • リョウ・サカザキ(龍虎の拳)…得意なスポーツは「相撲」。子供の頃から近所の友人達とやっており、負け知らずである。
  • 空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険 第3部「スターダストクルセイダース」)…好角家であり、千代の富士のファン。留置所でもラジオで相撲放送を聞く程である。
  • ハードマン(ロックマン3)…大相撲を好む整地作業用ロボット。正々堂々とした戦いが好き。
  • 栗坊(トリコ)…世界一の鍋職人で大柄な男。彼自身は相撲との関係は見られないが、何故か大銀杏をしている。
  • マスクド竹之内(魁!!クロマティ高校)…相撲部に入部していた時期がある。最初はやる気が無さそうにしていたが実力はあったらしく、他高との練習試合で五人抜きを達成し、「相撲が天職に思えるほどだ」と激太りをするが、いつの間にか元に戻っていた。
  • ゴロン族(ゼルダの伝説)…「トワイライトプリンセス」から相撲好きな設定が追加された。このため、リンクも相撲をすることになる。
  • 伊勢(艦隊これくしょん)…ゲーム中は全く相撲について触れないが、ファミ通出版の公式の4コマ漫画で相撲好きであることが明かされている。これは実際の戦艦伊勢に本物の土俵が作られていたことに由来している(基本マットで代用することが多かった)。当時は兵隊の鍛錬の一つとして相撲が取り入れられていた。
  • デッドプール(MARVEL)…昔、暗殺家業の一環として数年間相撲部屋で修行をしていたことがある。暗殺家業と相撲がどう関係するのか分からない所が流石アメリカンクオリティである。四股名は「千代の酒」。
  • ビーストコンボイ(ビーストウォーズ)…アニメOPのアドリブで「好きなスポーツは相撲」と答えている。もちろん日本でのアドリブの台詞なので原語版の公式設定ではない。
  • 十四松(おそ松さん)…アニメ第9話で一瞬だけ力士の格好で登場したほか、「推し松クイズバトル」では着物を着た太った力士の姿で登場する。「へそくりウォーズ」ではその格好は着ぐるみであることが判明し、中からまわしをつけた普通の十四松を発射して攻撃する。
  • 土方雷電(イナズマイレブン)…沖縄のサッカー選手、必殺技に「スーパーしこふみ」がある。サッカーなのに…。
  • 向井拓海片桐早苗(アイドルマスターシンデレラガールズ)…向井拓海のSRのカード「炎天の女王」の特訓後のイラストにて片桐早苗とプールのステージ上で相撲している様子が描かれている。結果は早苗の勝利であるが、タイマンで負け無しの元暴走族vs格闘技有段者の元警官という二人の対戦は色々なドラマを想像させられる。


妖怪

  • 河童日本人で知らない人はいない日本の妖怪。相撲が好きとされ、大人より強い力で相撲をとるが、仏前に備えた飯を食べる、事前に一礼して頭の皿の水をこぼさせる等の対策で子供でも勝つことができる。なお、負けると尻子玉をとられてしまう。親族であるシバテンガラッパ等の妖怪も相撲好きであることが多い。
  • オッパショ石徳島県に存在する名のある力士の墓石。石が「オッパショ(背負ってくれ)」と声を出すので背負ってみたところ、初めは軽かったが次第に重くなってしまうという。
  • 化け火滋賀県に伝わる怪火。小雨の夜に湖から山へ向かって大きくなりながら飛んでいく火で、二人の人間の上半身が相撲をとっている形になることもあるという。かつて田舎相撲の実力者がこの火の正体を暴こうと挑んだが、逆に投げ飛ばされてしまった。他に挑んだ者も皆投げ飛ばされてしまったので、誰もこの怪火に挑まなくなったという。
  • 海坊主…日本各地に伝わる海の妖怪。様々な伝承があり、東京都の新島や、愛媛県では相撲を挑んでくるものもある。


その他


やはり国技らしく、意外といろんな所で相撲がモチーフとなったものが見られる。

関連イラスト

ぎっこんばったん



関連タグ

格闘技 武道 スポーツ 日本
空手 柔道 合気道
女相撲 まわし デブ 力士 デブショタ 筋肉 マッチョ ガチムチ 筋肉祭り
腕相撲 乳相撲 土俵
河童…相撲が得意とされる妖怪。他にも相撲が得意な妖怪はいるが、大半は河童の親類である。
SUMOU アフガン航空相撲

相模一緒にしてはいけない(戒め)

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