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私の魔法の先生は魔法が使えない

わたしのまほうのせんせいはまほうがつかえない

「私の魔法の先生は魔法が使えない」はpixivユーザーあれっくす氏原作のオリジナル漫画である。
目次 [非表示]

「おばあちゃんは、すごい魔法使い?」

「ただのババアだよ」(どん☆)


概要

pixivユーザーあれっくす氏原作のオリジナル漫画魔法の存在するファンタジー世界を舞台に、現代社会から転移してきた「おばあちゃん」が長年の経験から得た知恵で活躍するお話。あれっくす氏いわく「経験とほっこりを詰め込んだ漫画」。

今作の特色はおばあちゃんの知識が活かされる主な分野が電子工学で、電子工学とファンタジーを上手く落とし込んだ設定がみどころ。


メディア展開歴

2018年5月5日 COMITIA124にて読切版を無償配布。同年5月25日に著者のpixivアカウントにて公開。


2020年7月1日より著者のニコニコ静画アカウントにて読切版を公開、同年9月23日より連載版(読切版の過去編)を連載開始。


2021年10月27日より著者pixivアカウントにて連載版(読切版の過去編)を連載開始。


2022年4月期、ジャンプルーキー!にノミネートしインディーズ連載枠採用最終候補まで残るも落選。


コミックマーケット100にて作者の手によって同人誌化。のちコミックマーケット102にて2巻目が出た。

2023年1月にナンバーナイン(電子出版社)から電子書籍化。


2023年9月21日KADOKAWAメディアファクトリーからMFコミックスレーベルで商業書籍化、出版発売。これ(商業出版化)に伴いジャンプルーキー版およびナンバーナイン版は同年8月31日をもってアカウントが削除され配信停止となった。


あらすじ

昔々ある所に魔法使いを目指す一人の少女と、その少女の屋敷で働く異国の服をまとった老婆がいました。

これはそんな二人の生活を記した、ちょっと暖かなお話。


登場人物

中心人物

おばあちゃん

本作の主人公。和装を身にまとい、髪を結いあげている。

現代社会の出身者で、経緯は不明だが単行本2巻によると「魔法の国に迷い込んだ」とのこと。

現役の社会人時代には回路設計者の経験を持っており、その経験や電子工学の知識は今も錆びついていない。また、料理も現代の技術を一通り身に着けており、彼女から料理の薫陶を受けた者たちからは敬意をこめて「マスター」と呼ばれている。

魔法の国でおねえちゃんの「妹の面倒を見てくれる家事手伝い募集」の求人を見つけてその依頼を受諾するも「おせっかい」で回路の設計図を渡したところ、その完成度から研究の協力を頼まれる。いもうとちゃんの世話が最優先だったのでしばらくは断っていたが、いもうとちゃんからも手伝いを頼まれたことで、「いもうとちゃんのいる家で実験を進める」事を条件に協力することになった。


いもうとちゃん

本作の語り部であり、1~2話や番外編では成長した姿で主人公的な立ち位置。

1~2話では快活な印象を受けるが、過去編の幼い頃は物静かな性格だった。

魔力の貯蔵量が通常の人に比べて半分しかない事から、王都では体調を崩すため、少なくとも幼い頃は「死の大地」と呼ばれる辺境に住んでいた。

幼い頃はやる事もないため1日中を読んでおり、内容が分からなくても一通り目を通していたため、どの本がどういうタイトルかはわかるようになった。

自分に色んなことを教えてくれて、周囲からも頼られるおばあちゃんのことを非常に尊敬している。


おねえちゃん

いもうとちゃんの唯一の家族。

王都にある王立魔法研究所の研究員で、若くして最新技術の「魔工学」研究班のリーダーを務める。その実力はエリート揃いの研究班の中でも一際優秀。研究班の皆様からは、その発想の冴えっぷりを「天才(バカ)だ!」と称賛されるレベル。

だが、いもうとちゃんの事情から「死の大地」に住む事を選んだ事で国の上層部からは侮蔑と嘲笑を向けられ「常識を知らん愚者」と決めつけられてバカにされ侮られており、研究資金の配分で不利な立場に立たされたり、事業仕分けをしたがっている政治家貴族(おおむね老害)どもからは心が死ぬレベルの苛烈なモラハラをかまされたりと、社会的には限界突破状態に立たされている人生ギリギリの苦労人

多忙であるため、妹の世話役としておばあちゃんを雇うが、おばあちゃんが渡してくれた回路図の意味を知るや、協力を要請。


その他

魔工学研究班の方々

おねえちゃんの部下で、王立魔法研究員の若手で構成されている。

若手とはいえ全員が国内トップクラスの魔法使いであり、貴族の家庭教師を務める者もいるなど非常に優秀。現代社会なら数週間かかる回路の変更や試作も一日あれば可能で、おばあちゃんからは「存在自体が反則」とまで言わしめている。

物語当初は相次ぐ魔法回路の原因不明の誤作動や作動不良によって、その根本的解決手段の模索のために総員休日睡眠返上による家にも帰れぬ連日の徹夜勤務が続いていた。

そのため、おばあちゃんの回路の件や、彼女が回路の誤作動の原因に気付いている可能性を悟ると(直前までお年寄りに無理をさせられないし、と言っていたにもかかわらず)熱い手のひら返しでおねえちゃんに「おばあちゃんを連れてきて研究に参加してもらってほしい」と泣いて懇願した。


女王様

本作の舞台、魔法王国セイクリッドの女王様。本人も優れた魔法使い。出番は大抵が王都サイドにおける御前会議のベール越し、あるいは不完全な通信魔法越しであり基本的にシルエット登場。

その魔法の力は、自身の魔力のゴリ押しで王都の魔力ノイズを強制キャンセリングできるほど。だが、それでも自分の姿まで通信させるには至っていない。

ノイズの存在を体感で把握しているが、それは自身にしか解らないため周囲にはイマイチ説明できないでいる(説明しても一般の魔法使いには体感ができないため理解してもらえない)。

より多くの人が魔法の恩恵を受けられるであろう魔工学には強い期待を寄せているが、国を纏める立場から旧来の魔法使いたちの声も無視ができず、魔工学班には味方したくてもそれが出来ない、板挟みのもどかしくも歯痒い思いをしている。近年のおねえちゃんを取り巻く不遇には「叛逆を起こさないか凄い心配だわ」とコメントするほど。

魔工学班の始めた独自活動の成果は地方に飛ばした諜報員たちから断片的に聞き及んでいるが、それが彼らの成果である事には気付いておらず、可能性を察しはしても「まさか」と思ってそれを放棄し、イロイロと残念な方向へ突き進んでいるグッバイ正解のお方。


ソルダ

女王直属秘書官。オチャメな女王様に四苦八苦している苦労人。秘書官なので頭の回転も早いクールビューティーなのだが、どこか生真面目で常識から離れられないサヨナラ正解の人。


用語

魔法王国セイクリッド

本作の舞台。昔々、大陸一となった大魔法使いが、自身の修業した土地に建国した国。

魔力の豊富な土地であり、その豊富な魔力を資源として魔法を発展させていた。

ただ、魔工学の研究場所としては後述の理由から非常に不適切。


魔工学

過去編では最新技術にあたる魔法の研究分野。誰でも魔法が使えるような技術(魔法回路基盤)の開発を目的とする。

ただ、現時点では原因不明の誤動作が頻発しており、実用化には至っていなかった。

実は「王都の豊富な魔力」が現実世界における「ノイズ」となって回路の作動を阻害していたためであり、おばあちゃんの協力を得てから一気に発展を遂げることになる。


魔工学研究班

セイクリッド王国立魔法研究所にて魔工学を研究しているセクション。上記のように研究所所属研究員の若手でメンバーが構成されている。

その実態は優秀ではあるが、ゆえに扱い難く目障りな人間・また上層部の身内(貴族)の立場を脅かすであろう立場の弱い(平民の)人材を送り込んで潰す目的で存続させている人材の墓場。なお、こうした立場の故に研究所(あるいは王国の政治)においてはとても脆弱な存在(ぶっちゃけ王国研究者ヒエラルキーにおけるド底辺)であり、上層部の横槍の次第で頻繁に研究進行の遅滞や資材確保の困難に喘ぐ危機に陥る。

本来はそのような立場ではなく、きちんとした研究班で責任者もきちんといたのだが、上述した魔工学の特徴ゆえに成果が上がらず、責任者がその責を負うのを怖れて次々と逃げていったために現在の立場へと追いやられる事になっている。


死の大地

王国の近くにある魔力が全くない土地。動植物だけでなく、精霊も存在していない。

多くの人がこの場所の開拓を試みたが、すべて失敗に終わっている。そのため現在では触ってはならぬ禁忌の土地とされており、特に魔法使いや魔法関係の研究をする者にとっては、ここに住むだけで研究者人生が終わると言われるほど。

しかし、その土地の特性ゆえに魔力が引き起こす身体の不調に対しては小康状態を保てる一定の効果がある。また魔力によるノイズも一切発生しないため、「天然の電波暗室となるため、魔工学にとっては「希望の大地」になり得る。


余談

作中のキャラ名や、村・町といった地名などは電子工学の用語・パーツ名を分解やアナグラムしたものが多い。


【例】

ウコイテ村 → テイコウ(抵抗)

リョウウヨ → ヨウリョウ(容量)

トラン村のジスタ氏 → トランジスタ

ルイコ町 → コイル

タクネコ町 → コネクタ


ちなみに秘書官である「ソルダ」も、日本語に訳すと「はんだ」または「はんだ付けをする為の金属パーツ」になる等、キャラ名も何かしろにちなんでいる可能性が高い


関連リンク

pixiv版(読切版/連載版1~2話)

pixiv版(連載版/3話以降)


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