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ZILLA

じら

東宝制作の特撮映画『ゴジラFINAL WARS』で初登場した、ゴジラシリーズに登場する怪獣。
目次 [非表示]

注意

※『GODZILLA(1998)』や『ゴジラ・ザ・シリーズ』に登場するゴジラ達と非常によく似ているが、公式では関係性不明の怪獣として扱われている。


また、「ジラ」は別の事象を表す言葉でもある点に留意。


データ

別名強足怪獣
身長90m
全長不明/180m(一部媒体)
体重不明/20000t(一部媒体)

概要

ゴジラFINAL WARS』においてX星人の侵略用の手先として登場した怪獣。

外見は1998年ハリウッド版ゴジラ(エメゴジ)とほぼ同じで、目の上から首にかけて細い棘がある、喉袋にトゲが生えていないなど若干の形質的差異がある。

鳴き声もハリウッド版ゴジラと同様、通常のゴジラの咆哮にゾウのそれを混ぜたものに近い。


設定上ではイグアナが突然変異した怪獣であり、マグロを常食している。

パワーではゴジラの足元にも及ばないとされる一方、健脚を用いた非常に機敏な動きを武器としており、その追撃を躱すのは自動車でも不可能だという。


得意技は跳躍し敵を蹴散らす「ハイジャンプキック」。

また、裏設定では強酸を含んだ火炎を吐くことが可能で、劇中では一瞬だがこの火炎が路上の人々を薙ぎ払っていると推測される場面がある


デザインから設定までパロディを隠す気もないレベルの類似ぶりではあるが、1997年(or1998年)にニューヨークを襲った怪獣と似ているとはされるものの、関連性はあくまで不明というのが公式見解である。

超全集には「同種のモンスターが1998年にアメリカ東海岸に出現した」とかなりギリギリを攻めた(?)記載がなされたが、あくまで非公式の情報とすることで断定を避けている。


他の怪獣が着ぐるみや操演モデル等が造形されていたのに対し、ジラのみフルCGで描写された。

フルCGでの製作になった理由は、特別技術の浅田英一曰く「アメリカのオリジナルに敬意を評して」とのこと。使用されたCGIモデルはTrendmasters 製の「Ultimate Godzilla figure」を元に制作されている。


劇中での活躍

X星人の手によりオーストラリアシドニーを襲撃し壊滅させる。このシーンでは逃げ惑う人々を火炎で焼き殺したり、恐怖に慄く一般市民を捕食したりと、各地を襲撃した怪獣の中でも凄惨な描写が多い。


いったん他の怪獣共々X星人に回収されたが、中盤において新・轟天号によって眠りから目覚めたゴジラがガイガンを退け、南極から東京(X星人統制官が拠点として居座る場所)へと北上を始めたため、統制官はジラを第二の刺客として差し向けることを決定。

お前の強さを確かめさせてもらう」と不敵な笑みを浮かべる統制官が操る大爪型UFOによって再度シドニーへと投下され、上陸してきたゴジラと邂逅する。


数秒に渡って睨み合った後、一吠えするや地響きを立てながら猛速で突進、直後にゴジラが放った放射熱線ジャンプで華麗に回避しつつ踊り掛かるが、尻尾によるカウンターの一撃を食らってオペラハウスに叩き付けられダウン。

尻尾という名の凶器

そのまま追撃の放射熱線を浴びて爆散し、僅か十秒で瞬殺されてしまった


チャプタータイトル通りの「秒殺」ぶりを見たX星人統制官は激怒。激しく地団駄を踏みながらひとしきり悔しがった後、「……やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」との評価を下したのだった。合唱。


余談

名前の由来はゴジラの英語表記「GODZILLA」から「GOD」を抜いたもの。

命名者の富山省吾はエメリッヒ版について日本のゴジラのオリジナリティを描ききれておらず、日本のゴジラとの力の差を見せることを意図したと語っている。


本種のモデルになったエメゴジはマグロで有名だが、映画でマグロを集めていたのは幼体の餌にするためであり、実は成体が主食としていたかは不明瞭である。ただ、産卵前と思われる冒頭時点で日本のマグロ漁船を襲撃しているので、普通に成体も(ジラと同じく)マグロを食料にしている可能性はある。

  • ちなみに、1954年の初代ゴジラは大戸島の伝承で「海の生物を食い尽くすと、陸上に上がって人を食べる」と言われており、これをそのままの意味で解釈するなら初代ゴジラもマグロを食べていた可能性がある(あくまで伝説なので、実際に魚を食い尽くしていたかは定かではないが)。FWゴジラは設定上1954年から度々地球を危機に陥れてきたとされ、初代と同一個体かつ全く同じ設定とすれば、FWゴジラもかつてマグロを食べていた可能性がないとは言えない。

秒殺された上にX星人統制官にダメ出しされたことから軽んじられがちだが、今作ではFWゴジラが強すぎるあまりジラに限らず殆どの怪獣がロクに健闘できず完敗を喫しており、ジラが特別弱かったということはない。むしろ狙って放たれたら終わりな必殺の放射熱線を曲がりなりにも一度は躱せた点を評価する声もある(戦闘時間が全怪獣の中でも屈指の短さなのは事実だが)。

  • そもそも統制官はガイガン敗北直後に「ゴジラとやらの相手はコイツだ!」とモンスターXが潜んだ隕石を呼んでいるため、彼にとってモンスターX以外の怪獣は時間稼ぎ、あるいはゴジラの力を測るための捨て駒に過ぎなかった可能性もある。

劇中でジラとゴジラが相対する際に流れる曲は、Sum41の「WE'RE ALL TO BLAME」。イントロの激しいギターをバックにUFOから召喚されるジラの姿は、中々どうしてかなりキマっている。


ヘドラモンスターX(=ギドラ族の帝王)と同様に、作中で名前を呼ばれる事が1度も無かった。


シドニーで暴れ回るシーンではジラが電車を咥える一幕があるが、これは初代ゴジラが電車を咥えた場面のオマージュではないかという説がある。一応ゴジラを元ネタとする怪獣という点は意識されていたということだろうか。


シドニーは企画されていたエメゴジの続編の最終決戦の舞台であるが、それとこれの繋がりはほとんどないと思われる。実際には、北村龍平がシドニーを個人的に懇意にしていたというのが実情らしい。


2014年に『モンスターバースシリーズ』として改めてハリウッドでゴジラが制作された為、現在はそちらに登場するゴジラと区別する為にエメゴジをジラと呼ぶファンも多い。

概要の通り、厳密に言えばジラ=エメゴジではない点には注意が必要ではあるが。


Godzilla: Ruler of the Earth

体高60m

2013年にアメリカで発売されたコミック作品に登場した同名の怪獣。

原作通り突然変異したイグアナとされるFWのジラとは異なり、オーストラリアミズオオトカゲの変異体と推測されており、人間をも襲う可能性も示唆されている。

  • 「人間を食べるゴジラ」というのは、ローランド・エメリッヒがやりたかったが東宝側に却下されてやる気を削がれたと述べているエピソードである。

ゴジラの皮膚をも引き裂く爪が強力。

怪獣島におけるゴロザウルスの様な立ち位置にいる(ゴロザウルスも棲息)。ゴジラと勝負し、終始不利であったが形式的にドロー(というか決着付かず)に終わる。怪獣島に近寄れないのか近づかないのか曖昧な状態でいたが、最終決戦では地球産の怪獣連合に加わり、ジェットジャガーを助けたり敵相手に一騎当千のような戦いを繰り広げるなど活躍した。後に、連合の正式なメンバーになる。

喉袋のトゲがある他、出版社の公式 Twitter では「アメリカ版ゴジラ」とも表記されているなど、エメゴジとアメコミ版ジラの境は曖昧になっている模様。


Godzilla:Oblivion

他の怪獣達と共に、一コマに登場した(参照)。


GODZILLA 怪獣黙示録

アニメ版『GODZILLA』の前日譚に登場した種。

恐ろしい俊敏性を持ち、幼体も生身の人間では歯が立たない程度には強力である。これが単為生殖で繁殖するため、脅威を取り除くためには卵一つたりとも逃さない徹底した殲滅が必要となる。


元ネタ同様、一個体としては怪獣の中でそれほど強い方ではなく、通常兵器の集中砲火で撃破は可能。


しかし彼らは物量による制圧力を持つだけでなく「幼体が囮となって成体の奇襲を補助する」といった高度な集団戦法を使いこなす。そのため群れ全体での脅威度は非常に高く、市街戦ともなれば機甲部隊でも全く油断ならない戦力となる。


欧州奪還軍がフランスのルーアン近郊で初遭遇、メーサーやレールガンの一斉射撃でこれを撃破するが、二足歩行・背びれなどゴジラに類似する部分があったため、「ゴジラ撃破」との誤報を流し世界中をぬか喜びさせてしまう。

誤解はすぐに解消され、「ジラ」という別種の怪獣として対処されるが、繁殖力と集団戦法のために完全撃破は困難を極め、使用すら検討されるほどであった(核使用が案として出される点は1998年の『GODZILLA』と対照的である)。

  • フランスは、1998年の映画においてゴジラ誕生のきっかけとなった水爆実験を行った国である。
  • 「ゴジラとして間違えられる」という状況は、『GMK』において語られたハリウッド版ゴジラおよびバラゴンのそれらに似ている。
    • バラゴンは、初出演作においてゴジラの代役として産み出された。また、バラゴンも『怪獣黙示録』において『GMK』の時のようにゴジラの熱線を背中に浴びている。『怪獣総進撃』において、本来ならバラゴンがゴロザウルスの代わりにフランスに出現する予定だったところも因縁めいている。

関連項目

ゴジラシリーズ GODZILLA ゴジラ ゴジラ怪獣

ファイナルウォーズ X星人 やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな


GMKエメゴジの存在が示唆されている東宝のゴジラ作品の例。


アンギラス:名前の命名の由来の一説として「Zilla」というキーワードが挙げられている。


ゴジュラス:海外のコードネームには「Zoids Zilla」というものが含まれる。


アロザウラー:海外版の一部の商品名が「Strike Zilla」である。


グジラ:英語名が「Zilla」である。

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