1.海軍における運用単位。
2.その名の通り、戦士の集団を指す。
とりわけ、変身する超人などで構成される場合は「戦隊ヒーロー」と呼称される。
3.「2.」の「戦隊ヒーロー」の派生として、「○○戦隊△△ジャー」といったパロディ作品全般を指すこともある。
艦隊と戦隊
通常、艦隊は大規模な運用単位であり、適宜隷下に運用しやすい小集団を配置した。これが戦隊の始まりとなる。
旧大日本帝国海軍の場合、平時には軍艦4隻単位に相当する同型艦集団による戦隊が組まれた。この場合の軍艦とは広義の軍艦ではなく、軍艦籍を持つ艦艇すなわち菊花紋章を艦種に配した艦船のことで、戦隊を組む場合はおおむね戦艦、巡洋艦、航空母艦が該当する。
軍艦以外の艦艇それ以外の艦種(駆逐艦、潜水艦など)はそれに見合った艦艇集団を持って1単位として軍艦1隻にみなし、複数の艦艇集団を軽巡洋艦1(潜水艦の場合は潜水母艦)をもって統べ1個戦隊に相当する戦力とみなした。
戦時においては消耗度合いに応じて再編成されるケースも多く見られた。
また、米海軍においては艦隊、戦隊編制よりも柔軟性の高い任務部隊(タクスフォース)編制を重要視する傾向が見られた。
海上自衛隊では戦隊という単位は用いていないが、強引に解釈するなら「群」が戦隊に相当する艦艇集団の単位であるとも考えられなくもない。
日本海軍における戦隊の一覧
尚、戦隊名がタグとして用いらているものとしては、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」のグループタグとしての用法が多い。
スーパー戦隊シリーズとそれ以外の集団ヒーロー
ヒーローの集団を「戦隊」と呼ぶようになったのは「秘密戦隊ゴレンジャー」をはじめとした、映画会社・東映による、5色のヒーローが力を合わせて戦う「スーパー戦隊シリーズ」の存在が大きく、以後のシリーズものの人気から「戦隊=スーパー戦隊シリーズ」という認識が定着するようになった。
だが、一方で特撮に詳しくない一般人から見るとどれも同じものに見え、外見が区別しにくい問題がある。
他社の集団ヒーローやCM・アニメなどに散見するパロディ作品、ひどい時にはアダルトビデオの企画ヒロインものまでが公式のそれと混同視される場合があり、「戦隊ものに詳しいAさん」と「あまり詳しくないBさん」が会話しててケンカになることも多い。気をつけよう。
「スーパー戦隊シリーズ」以外の戦隊ものの一例
特撮
- メタルヒーローシリーズ(ウインスペクター、ビーファイターなど)
- 超星神シリーズ(グランセイザー、セイザーXなど)
- トミカヒーローシリーズ(レスキューフォース、レスキューファイアーなど)
- その他(忍者キャプター、ボイスラッガーなど)
アニメ
著名なパロディ作品
- 世紀末戦隊ゴレンジャイ(「ダウンタウンのごっつええ感じ」における人気コント)
- ギニュー特戦隊(「ドラゴンボール」の敵キャラ、フリーザの配下)
- 麒麟戦隊アミノンジャー(キリンのアミノ系飲料「アミノサプリ」のCMキャラクター。秘密戦隊ゴレンジャーを元としており、ちゃんと石森プロと東映から正規の許諾を取っているのでただのパロディではない。)
- 卑怯戦隊うろたんだー(VOCALOIDオリジナル曲。卑怯にも多くの派生作を生みCD化もされた)
- すすめ!キッチン戦隊クックルン