概要
名古屋駅(愛知県名古屋市中村区)から亀山駅(三重県亀山市)、奈良駅(奈良県奈良市)などを経由してJR難波駅(大阪府大阪市浪速区)までを結ぶ本線のほか、貨物支線2路線がある(貨物支線はJR貨物が運行)。路線延長179.6km(営業キロ)。大阪市内の天王寺駅から新今宮駅までは大阪環状線と重複する。
JR東海とJR西日本の境界駅は亀山駅(同駅はJR東海が管理)。
もともとは民営の関西鉄道が建設した路線で、官営鉄道の東海道本線と激しい競争を繰り広げたが、1907年に国有化されてからは次第にローカル線化した。1973年に大阪側の奈良駅~湊町駅(現JR難波駅)間、1982年に名古屋側の名古屋駅~亀山駅間がそれぞれ直流電化され、ようやく都市近郊路線としての姿を整えてきた。
現在すでに全線を直通する列車はなく、名古屋駅~亀山駅、亀山駅~加茂駅、加茂駅~JR難波駅の3つの区間に運行系統は分かれている。このうち加茂駅~JR難波駅間はアーバンネットワークの一環をなしており、大和路線の愛称が付与されている。