基礎データ
進化
容姿
枝分かれしたアイスクリームのような姿が特徴。
バニリッチをもう1匹くっつけたような形をしていて、串の刺さったようなツノの生えた右側のほうは笑顔を浮かべている。
だが、ポケモン図鑑BWでは左側の顔も右側と入れ替わるように笑顔になる(その際なぜかよだれも消える)。
概要
バニリッチの進化型。
とても美味しそうな見た目のポケモン。でも食べないでね。さりげなくどくどくを放つこともできるので見た目に惑わされないように。
名前の由来は、「倍+バニラ」だろうか。
水を飲み体内に雪雲を作り出すことができ、怒ると角から猛吹雪を吹き出し辺りを雪で埋め尽くす。
双方の頭は個別に感情があるらしく、体は合体はしているが意識は別の模様。
「サン・ムーン」の図鑑説明には、2つの頭それぞれに脳があり、両者の意見が一致すると猛吹雪を吹き出す模様。また片方の頭を失っても問題なく生きられる。
また「USUM」の図鑑説明では、朝日で溶けかけた2匹のバニリッチが合体し、寒い晩に再び凍るとバイバニラに進化するようだ。
同じく複数の頭を持つポケモンにはジヘッドやドードー等がいる。
性能
HP | 71 | 攻撃 | 95 | 防御 | 85 | 特攻 | 110 | 特防 | 95 | 素早さ | 79 |
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能力面は第5世代の中ではわりとバランスがよく、中でも特攻が最も高い。
だがこのポケモン、535もの合計種族値をほぼ均等、かつ一歩足りない感じに割り振ったために、目立った長所がないという、とんでもない無駄配分となっている。
その最たるものが80族のトゲキッスやカイリューをギリギリで抜けない79という素早さであろう。 しかもHPは71。どう考えてもわざとやったようにしか思えない。
全体で見るとHPを極力低く抑えつつ防御特防に配分という段階ですでに無駄が多いのだが、ほぼ使わない攻撃を限界まで高めつつ特攻は前作のグレイシアに全く及ばない程度に止まり素早さをマンムー以下に抑えたある意味芸術的なまでの無駄遣い……というか悪意が込められているという悪い部分が有名なポケモン。Aが無駄に高いというのは、混乱自傷やイカサマを考えるとむしろデメリットの方が大きい。
トレーナー達の会話で「ポケモンは種族値合計で決まらない」というのを示す際にまず必ず最初に名前が挙がるのがこのポケモン。それくらい悪い意味で有名で悲しみを背負ってしまっている。
また、単色の氷という厳しいタイプと技バリエーションの少なさも問題である。
バイバニラに限らず基本的にこの手の無機物モチーフのポケモン全般に言えるのだが、手は極めて小さく足や尾、牙等が無いのでを使う技や体の部位を使う技の全般が覚えることができない。ポケモンの攻撃技は体当たり系か放射系以外は何かしらの部位を使うものがほとんどなため、頭と手しかない時点で技レパートリーは新技頼みというのが絶望的な点の一つ。
95と無駄に高い攻撃力を生かせそうな技は「こおりのつぶて」や弱体化した「だいばくはつ」、「つららばり」しかない。
特殊技の方も主力となる氷技の他に使えそうなものは「ラスターカノン」と「みずのはどう」、「めざめるパワー」と「ミラーコート」ぐらい。
幸いにも耐久はそこそこあるので、「ミラーコート」は使いやすいが、その他の技では水や鋼に止まりやすい(一応、「めざめるパワー」で攻撃することは可能だが、大抵倒すには至らない)。
直接攻撃する手段としては、氷技以外はラスターカノンに頼らざるを得なくなってしまう。
しかし、「ボディパージ」や「ちょうはつ」、「どくどく」、「とける」などの補助技はそれなりにあるのうまく使えば立ち直れる。そこ、氷で補助技やってる暇が無いとか言わない。
一応固有の個性として、氷タイプ最強の「ウェザーボール」使いである。霰なら「ふぶき」でいいので晴か雨か砂に組み込むことになるのだが……。
どちらにせよ使い辛いポケモンであることに変わりはない。ようするにバイバニラは上級者向けのポケモンである。
ポケモンXYでは新技「フリーズドライ」を習得。水タイプへの打点となり、現時点では「フリーズドライ」を最大威力で使えるポケモンとなった。
第7世代
第2特性に「ゆきふらし」が追加された。
「ブリザードポケモン」の肩書き、さらに図鑑解説に「猛吹雪を起こす」とあったので唐突な追加という感じはなく、むしろ元々の設定に準拠したといったところなのでまったく違和感がない。
同特性の中では最も特攻が高く、必中「ふぶき」の威力は目をみはるものであり、高い素早さのアローラキュウコンや、耐性と持ち技が優秀なユキノオーとはまた違った強みがある。また、「だいばくはつ」による退場で特性「ゆきかき」を持つツンベアー等に繋げる事も可能。
「フリーズドライ」を扱えるのはアローラキュウコンも同じだが、特攻種族値の関係上あちらは威力が出しにくく、その点においてもバイバニラに分があるだろう。
また、USUMで「サイドチェンジ」を習得したことにより、ダブルバトル限定だが、「あられ」と「トリックルーム」を同時に発動することも可能になった。ダブルバトルならば必中「ふぶき」もより強力なものとなり、ゆきかきアローラサンドパンと組めば、キュウコン以上のSで壁を張ることも可能である。
ただ、習得技の微妙さは相変わらず改善されておらず、おまけに「オーロラベール」は習得不可ときた。その為相変わらずこおり技が通らなくなるだけで一気に厳しくなる。
守りの面では4倍弱点を持たない。これは地味に「ゆきふらし」持ち最終形態では唯一(他にアローラロコンのみ)となる。弱点が多いことに変わりはないが。
ちなみにゆきふらしの追加ばかりが注目されがちだが、「くだけるよろい」の素早さ上昇が1.5倍から2倍に変更されているのも無視できない強化点である。
性格による補正無しでも、素早さ個体値がVの場合は12の努力値を、Uの場合は20の努力値を振れば、くだけるよろいが発動した際に最速130族よりを超えるようになる。
そのため、努力値を耐久に回すことが容易になった。
まだまだメジャーなポケモンとは呼べないのが現実だが、登場当初と比べれば見違えるほどの性能となっていることは確実だろう。
第8世代
ソードシールドではめざめるパワー・みずのはどう・どくどくといったかろうじて持っていたサブウエポンすら失ってしまったが、代わりとして念願のオーロラベールをタマゴ技で習得
またアローラキュウコンが参戦していないため、唯一のゆきふらしとオーロラベールの両立が可能なポケモンとなった。その上だいばくはつで自主退場もできる!
出されると壁を貼って退場するのかスカーフふぶきでゴリ押ししてくるのかわからないため意外と厄介なポケモンになれた…かもしれない
ただ早さも耐久も微妙な上、環境は鋼と鋼対策の炎が跋扈しているため下手すると壁すら貼れずに落ちるので注意
新要素であるダイマックスとのかみ合わせは微妙な所。ターン制限があるためいかんせん止められないことが大事なのだが、まともなサブウエポンがもはやラスターカノンしかないため炎・鋼・水で簡単に止められてしまう
さらにダイマックスするとフリーズドライの特性やぜったいれいどといったヤケクソ手段すら使えなくなってしまう
なお、ペリッパーには特性を潰せる、「フリーズドライ」で4倍ダメージとメタレベルで強い。(あちらよりS種族値が高いために、こちらがS振りだと出し負けてしまうが…)
シナリオにおいてはレベルアップが遅い・進化も遅い、覚える技もほぼ氷技オンリーなので戦力としては微妙といったところ。
なお、野生として出てくる個体は「とけないこおり」を持っていることがあるので、必要なら狙ってみるのもありかもしれない。
反面、何気にNやアデクといったチャンピオンクラスのトレーナーに愛用されている。
ただし、他のポケモンとの組み合わせの関係上、AIの優先度は低い方なので、何だかんだで最後の一匹がバイバニラになる可能性が高い。
ラストでバイバニラが出て来てNやアデクが最後のポケモンを出す時の台詞を言うシーンはなかなかにシュールである。
独特な愛らしさからイラストの数も多いが、擬人化の際は形状ゆえ一卵性双生児で描かれるほか、所謂結合双生児として描かれているものも多いので、閲覧の際には気をつけることをお勧めする。
使用するトレーナー
関連イラスト
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ユキノオー アマルルガ アローラキュウコン (特性がゆきふらし)
ブースター…合計値が10だけ低い。こっちもタイプと種族値バランス・技範囲がミスマッチで、初代から話題に上がり続けている。
第7世代で天候特性が追加されたポケモン