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天竜浜名湖鉄道の編集履歴

2021-04-26 16:33:14 バージョン

天竜浜名湖鉄道

てんりゅうはまなこてつどう

静岡県西部に路線を有する第三セクター鉄道。

概要

静岡県浜松市天竜区に本社を置く、第三セクター鉄道会社。通称「天浜線」。

県中西部の掛川駅から、天竜二俣、奥浜名湖を経由し、県西部の新所原駅へ至る、67.7kmの路線を有する。


元は国鉄二俣線で、東海道本線東海道線)のバイパスとして建設された路線のため、両端でJR東海道線と連絡している。

しかしながら、単線非電化の隘路であり、全線を乗り通すには、東海道線の倍の2時間程度を要する。

ほぼ中間の西鹿島駅遠州鉄道と連絡しており、共同のフリーきっぷなどもある。

天浜線


車庫のある天竜二俣駅は、国指定登録有形文化財の「転車台」の見学会も行なわれている。

天浜線天竜二俣駅の転車台・扇形車庫とC58LTS5のカタログ裏表紙


尚、2003年より、天竜観光協会の委託事業として「遠州天竜舟下り」を運営していたが、2011年8月に転覆事故を起こし、川下り事業から撤退する事となった。


車両

TH2100形

TH1形を置き換えるため、2001年より導入。当初はTH2000形として3両が導入された。

新潟鐵工所製の18m級軽快気動車「NDC」の一種。肥薩おれんじ鉄道等の車両と同形だがこちらはトイレがついていない。

塗装は公募を元に決められた。

2002年からは、保安ブレーキを二重化し、側面行先表示器をLED式にしたTH2100形に変更。2001年導入の3両も保安ブレーキを改造の上TH2100形に改番した。(側面行先表示はサボのまま)

同形車で転換クロスシートを装備するイベント用のTH9200形も1両存在する。形式名は、日本宝くじ協会の助成金を受けているため、くじ(92)の語呂合わせ。カラオケ設備や液晶モニター、ミュージックホーンを搭載。イベント時以外は一般車両と混じって普通の運用にも使用される。

近年ラッピング車両が増えており、2021年4月時点で以下の通り。

車両導入塗装
TH21012001年1月湘南色Re+
TH2102同上キハ20
TH2103同上キャタラー
TH21042002年2月標準色
TH2105同上ヤマハPASラッピング
TH2106同上かけがわ茶エンナーレ2020
TH21072002年12月花のリレー・プロジェクト
TH2108同上ホンダカーズ
TH2109同上ゆるキャン△
TH21102003年11月標準色
TH2111同上標準色
TH21122004年12月標準色
TH2113同上スズキカタナラッピング
TH21142005年12月音街ウナうなぴっぴごー!
TH92002002年12月宝くじ号

ローカル鉄道次発は1時間後国鉄二俣線全通80周年てんはま△



TH3000形

掛川市役所前駅フルーツパーク駅の開業等に伴い、増発を目的に1995年10月導入された、富士重工製の18m級気動車。「LE-DC」の一種。

TH3501、TH3502の2両が在籍。ナンバーがTH300Xのようにならなかったのは、350馬力に因んだため。デビュー当時はアイボリーにオレンジのラインが入るオリジナル塗装だった。(イラスト一番左)

1996年2月6日より運行開始。他の形式と連結出来ないため、1両または同形式の重連で使用された。2000年まで運転されていた快速列車に優先的に入るようになっていた。

2005年12月には、TH3501が「トロッコそよかぜ」の2代目牽引車両になり、砂撒き装置の追加などの改造が行われ、2006年2月末には塗装も客車に合わせたアイボリーと茶色になった。(イラスト左から2番目)トロッコそよかぜは、2007年に車両不具合のため引退したが、塗装はそのまま変わらなかった。

2010年9月に故障による部品取り車が必要になったため、TH3502が廃車。

2015年10月18日からは、フィンランド・マリメッコの生地を使用したカーテン、ヘッドレストカバーに交換の上、「スローライフトレイン」として運行されている。(イラスト一番右)

2016年9月には金帯がなくなる、スカートが黒になるなど、塗装が若干変更された。(イラスト左から3番目)

2020年12月に故障が発生し、運用を離脱。修理の部品の調達が困難なことから、2021年5月23日に引退。ラストランは乗客を乗せずに遠州森駅~三ヶ日駅間を走る。

人気車両だったため、同車を引き取り、活用してくれる先を募集している

TH3000形 TH3501号車天竜二俣新所原駅スローライフトレイン


TH1形

1988年3月の開業時に導入された富士重工製のいわゆる「レールバス」。15mの車体を持つボギー車で貫通扉を装備するタイプ。

15両が在籍し、2005年まで活躍した。最後まで残ったTH106、211はミャンマー国鉄へ譲渡された。

車内設備の違いによって、TH1~4形の4タイプがある。

形式車番車内設備その他
TH1形TH101~110、115セミクロス(4組)
TH2形TH211セミクロス(4組)お座敷対応、トロッコ牽引
TH3形TH312、313セミクロス(6組)
TH4形TH414ロングシートお座敷対応

TH211は、2000年3月より「トロッコそよかぜ」牽引車両となり、塗装も客車に合わせたデザインだった。また大型のデジタル式速度計、ミュージックホーンを装備し、側面には看板取付用の金具が設けられていた。

天浜線センシティブな作品ゆるキャン△コラボが20年早かった天浜線


トロッコそよかぜ

2000年3月26日より遠州森駅三ヶ日駅間を運転するトロッコ列車として登場。

THT101(運転台付き車両)とTHT201(中間車)の2両が在籍し、TH211(後年はTH3501)と連結した3両編成で使用された。

JR貨物トキ25000形を名鉄住商工業で改造したもので、長良川鉄道の運転台、名古屋鉄道HL車の乗務員扉と尾灯、北陸鉄道の前照灯等を取り付けたキメラ。アルミ板を使用し、レトロな外観に改造、塗装は上半部がアイボリー、下半分が茶色とされた。

車内は木目調のボックスシートで、自転車も搭載できる。

2006年に台枠に亀裂が見つかり運行中止、修理する予定だったが、莫大な費用がかかることが判明し、そのまま2007年7月7日に廃車された。

トロッコそよかぜ


駅一覧


路線図

天竜浜名湖鉄道線路線図


関連イラスト

天竜浜名湖鉄道 掛川駅LTS5のカタログ表紙

左:掛川駅、右:天竜二俣駅

天浜線金指駅の有形文化財ホーム・上屋とC58国鉄二俣線全線開通80周年

左:金指駅、右:浜名湖佐久米駅


余談

  • 上野部駅~天竜二俣駅は、数年で廃線になった光明電気鉄道を跡を転用したもの。トンネル内に痕跡が残る他、天竜二俣駅付近に廃線(ホーム)跡が残る。
  • かつて天竜二俣駅から佐久間駅まで、国鉄路線(佐久間線)を建設する予定があった。
  • 天竜二俣駅付近にC58キハ2020系が保存されている。

その他

  • 音街ウナとコラボしており、ラッピング列車やグッズの他、掛川駅にパネルがある。また、音街ウナと駅メモコラボイベントも2021年に実施。

ウナ電⁉


関連タグ

天竜 浜名湖 気動車 鉄道 遠州鉄道


外部リンク

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