基礎データ
他言語版の名称
英語 | Dedenne |
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イタリア語 | Dedenne |
スペイン語 | Dedenne |
フランス語 | Dedenne |
ドイツ語 | Dedenne |
概要
『ポケットモンスターXY』で初登場した、毎作おなじみ電気ネズミ「電気袋組」の一種。
その中では身長20cmと最も小さい、オレンジ色のハムスターのような姿のポケモン。
顔と胴体の幅がほぼ等しいので、かなりずんぐりむっくりしており、かつての丸かったピカチュウと同時にライチュウも彷彿とさせる。
ポケモンを知らない人に対し、デデンネとライチュウを並べて「デデンネが強くなったらライチュウになります」と言えば騙せそうなほど似ている容姿である。
耳は黒とクリームの楕円型で、黒い尻尾は細長く、背中には縦線の模様が入っている。赤い頬の電気袋からは、同類の中で唯一ネズミらしいヒゲが生えている。
「アンテナポケモン」の分類通り、そのヒゲは固有の電波を送受信できるアンテナとなっている。それで仲間とコミュニケーションを取る他、遠くの仲間とも連絡を取り合う事が出来、エサや電気のありかといった情報を皆でシェアしている模様。
曰く上のヒゲがセンサー、下のヒゲが電気を放つ器官であるようだ。
尻尾と耳の形も角度によっては黒電話を彷彿とさせるが、今の子供どころか初代直撃世代ですら知らない子が多そうなのが残念である。
ピカチュウら他のでんきタイプと同様、きのみの他電気も主食としており、発電所や民家に忍びこみ、コンセントに尻尾を突っ込んで電気を吸い取り盗んでしまう。
その為、電気代がおかしいと疑われる対象になっている様子。
これは電気を生みだす力が弱く、自身だけでは満足に賄えないからであり、他の電気ポケモンからも吸い取るという、色々とバチュルに似た生態を持っている。
その為、エネルギー節約の為に眠っていることも多いらしく、アニメ版では『眠りネズミ』という別名があると語られている。
この事から、正確なモデルは「眠りネズミ」「森の妖精」の異名を持つヤマネと思われ、タイプもポケモン史上初のでんき・フェアリーの複合となっている。
また、イタリアでペットとして飼われているげっ歯類・デグーにも、尻尾の形や体系が瓜二つである。
名前の由来は「antenne(フランス語でアンテナのこと、ただし発音はアンテーヌ)」+「電気」+「ヤマネ」だと考えられている。
丸くて独特な顔つきや愛らしい仕草からピカチュウとは別ベクトルの可愛さを持ち、コアなファンを獲得している。
2021年に行なわれたpokemonday投票企画「キミにきめた」では、連覇王者だったこのポケモンに4倍近くもの投票差をつけて、新王者の座に着いた。
ゲーム上における特徴
素早さが高く、特攻もエモンガよりわずかに上回る電気ネズミ系統にしてはそれなりに高い数値を持っている。反面攻撃は低く、電気タイプらしく耐久値も低め。
特に素早さは101と100族を抜ける絶妙な素早さで多くのドラゴンタイプに先手を取る事が出来る。
しかし、特殊のほうが高いくせに、ムーンフォースはおろかフェアリータイプの主力技マジカルシャインもわざマシンで覚えられないなどからっきしという致命的な弱点があり、フェアリータイプとして戦うには唯一の物理技じゃれつくしかない。
そのためせっかくの多くのドラゴンを抜ける素早さと技を無効化できる耐性を活かせないどころか、でんき複合が裏目に出てサブのじしんでこちらが落とされるのが関の山である。
めざめるパワー氷という手もあるが、デデンネの特攻程度では落としきれないことが多く、頼みの「こおりのジュエル」も未解禁(そもそも補正値が弱体化している)と八方塞がりなのが現状である。
さらに素早いとはいってもドラゴン最メジャーであるガブリアスにはギリギリ素早さで負けてしまっているため、何もできずにじしんで落とされることもしばしば。ふうせんを持たせてもどくづきで落ちる。
……はっきり言って、ガブリアスにギリギリ先制とれるエモンガの方がドラゴン狩りに適している気がする。フェアリーでもないのに。
そういった特徴から無理に攻撃に回るのではなく、強化されたあまえるなどの補助技を先手で撃ち逃げしていく味方のサポートで使用した方が適していると思われる。
物拾い要因として割り切れば、複合タイプであることの強みが生き、またレベル100まで育てるため微妙な素早さも気にならない。何より、四天王の2人を対処できることもあって、非常に頼もしい存在と言える。
ORASでは、特性ほおぶくろと相性のいいリサイクル、苦手な地面技を回避できるでんじふゆう、耐久型やタスキ持ちに強いいかりのまえばなどを新たに習得した。
剣盾では追加コンテンツ『鎧の孤島』で登場。ようやくマジカルシャインを取得できるようになり苦節7年、威力不足が解消される事となった。
だがその一方で、特性ほおぶくろと相性のいいリサイクルに加えどくどくが没収の憂き目に。これによりほおぶくろによる耐久運用は実質崩壊してしまった。幸いなかまづくりは残されており、ダブルバトルで隠れ特性のプラスをなかまづくりして味方の特攻を上昇させるコンボも健在。
外伝作品
ポケモンカードでは非常に使用率が高い。
GXの特性「デデチェンジ」がとても強力で、手札を全てトラッシュし、山札を6枚引くことができる。デッキの潤滑油として非常に優秀。一方ステータスは貧弱で、グズマやボスの指令で呼び出されてサイドを取られる、という場面も対戦ではよく見かける。
スマブラではFor・SPでアイテムのモンスターボールから登場。
「ほうでん」した電撃は斜め4方向に向かって放出され、ステージにある障害物も貫通する。
Newポケモンスナップでは研究所に住んでいる博士のポケモンとして登場。
普段は和やかに過ごしているが、PCを前にすると普段とは異なる行動を取るようだ。
アニメのデデンネ
XY第1話でモブポケモンとして初登場し、その後第3話にて野生の個体が登場。以降XY&Z最終話までレギュラーとなる。なぜ野生の個体なのにレギュラーなのかは後述。声は佐藤恵が担当。
3話
その可愛らしい容姿を気に入ったユリーカがシトロンに頼んでキープ※してもらおうとしたが、デデンネが取ろうとした木の実をヤヤコマ(後にサトシが捕まえることになる個体)に取られ、泣いて立ち去ってしまったためキープできなかった。
※ ユリーカはトレーナーになれる年齢に達しておらずゲットできないため、キープ(将来的にゲット予定)という方法を取っている。そのためキープされた個体はあくまで野生種扱い。
4話
サトシ達が気になったのか追いかけてきたようで道中再会し、再びキープしようとするユリーカ達と総出で追いかけっこを展開し彼女達を翻弄する。ピカチュウに捕まりそうになるが、穴の中を進むうちに見知らぬ場所に迷い出てしまい、サトシ達とはぐれてしまう。
ロケット団の襲撃を退け、改めてユリーカのキープポケモンとなった。アニポケXYの番宣ポスターでも彼女の頭に鎮座している。
使った技は「たいあたり」「ほっぺすりすり」「でんきショック」。
15話
野宿中の際、試しにシトロンのハリマロンとバトルをしたが、ハリマロンがマカロンの食べ過ぎで本気を出せず彼がこけた所にでんきショックをかましてまさかの勝利を果たした。
16話
ちょっとした手違いでポケモンセンターにてリムという少女がデデンネをピチューと間違えて連れて行ってしまいしばらくリムと行動を共にした。リムと行動している間も落ち着きがなく、彼女にドーナツを買ってもらうわ勝手にUFOキャッチャーの中に入るわこれまた勝手にぶどう畑に入ってスピアーさんの群れに襲われるわでさんざんリムを振り回したがリムからは気に入られており一度自分のポケモンにならないかと誘われたりもした。
ユリーカの元に行ってしまったピチューが終始不安そうだったのに対してデデンネはユリーカと離れてそこまで深刻そうにはしていなかったりする。また話の最後には途中でドーナツを食べてしまったためにおなか一杯でエサを食べなかった。
以降
このようにたびたびトラブルを招いたり、肝心な時にユリーカのポシェットで眠っていたりすることが多かったが、ヌメラが仲間入りしてからは、臆病なヌメラを守るためにたった1匹でロケット団に立ち向かうなど、非常に勇敢な面も見せるようになり、ロケット団襲撃によって仲間とはぐれたりしたときは、「アンテナから電波を送受信できる」ことを生かして離れたピカチュウと連絡を取り合ったり、ユリーカの指示を聞いてバトルも行ったりする。
そういうこともあって眠ることも多いものの少しずつではあるがしっかりしており、食いしん坊のハリマロンが起こす騒動に呆れたこともある。
関連イラスト
ライチュウとのコンビ
関連項目
カプ・コケコ……同タイプの後輩