- ロックマンXシリーズの主人公。本稿で取り扱う。
- CLAMP原作の漫画名及びアニメ作品名。
概要
ロックマンXシリーズの主人公。
限りなく人間に近い思考能力を持つロボット「レプリロイド」であり、平和を脅かす脅威から世界を守るために戦い続ける。
そして、その未来に相当するロックマンゼロシリーズおよびロックマンゼクスシリーズでも姿や形を変えて登場し、平和のために戦う各シリーズの主人公達へ、様々な形で力を貸す。
なお、タイトルはロックマンXとなっているが、彼の名はエックスである(ロックマンシリーズの派生作品であるため)。
真面目で正義感に熱いが、心優しく非情になりきれない性格。
よく悩むが、悩みながらも自分なりに信念を貫こうとする。
お人よしで素直。あまり人を疑わないため、よくつけ込まれる。
漫画版だと涙を流す唯一のレプリロイドという設定。
それとメットの下はロックと同じ髪型という描写が、復刻版で加わっている。
ロックマンXにおけるエックス
ロックマンの制作者、ロボット工学の父ライト博士によって生み出された「悩み、考え、行動する」という従来にはない画期的な機能を備えたロボット。ライト博士によって封印され、後にケイン博士によって発見された。
自立思考の出来るロボット、レプリロイドが暴走しイレギュラーとなる事件が多発したため、治安組織イレギュラーハンターが発足。エックスは第17精鋭部隊に入隊するが、持ち前の優しさからB級ハンターに甘んじていた。周りからは軽んじられていたが、先輩であり親友のゼロや上司であり後の宿敵となるシグマからはその潜在能力を高く評価されていた。
シリーズを通して戦い続けるうちに次第に信頼を得て、第17精鋭部隊隊長に就任した。
X7では戦いに嫌気がさして引退もしたが、平和を守るためにカムバックしその後も最前線で戦い続けた。
能力
ロックマンお馴染みの特殊武器に加えて、エックスはライト博士から強化パーツを受け取ることによって個々の能力を強化できる。
X1~X4までは頭部・胸部・腕部・脚部の4パーツ構成だったがX5からはそれらを一括りにしたアーマーの装着に変わっている。
余談だがコマンドミッション時に装着しているアーマーは特に人気があり、Pixivでもよく見かける。
エックスが装着するアーマー
- ライトアーマー(ファーストアーマー)(X1、IHX)
- ギガアーマー(セカンドアーマー)(X2)
- マックスアーマー(サードアーマー)(X3)
- フォースアーマー(X4~X5)
- アルティメットアーマー(X4~X6、X8)
- ファルコンアーマー(X5~X6)
- ガイアアーマー(X5)
- ブレードアーマー、シャドーアーマー(X6)
- グライドアーマー(X7)
- ニュートラルアーマー、ヘルメスアーマー、イカロスアーマー(X8)
- Xファイア、アルティメットアーマ(コマンドミッション)
- ALLX(メガアーマー)
- クリアアーマー(メガミッション)
ロックマンゼロにおけるエックス
ゼロを影から支援するサイバーエルフとして登場。過去の出来事で体を失い、魂だけの状態になっている。
ゼロと共に「イレギュラー戦争」を戦ったエックスだったが、ナイトメア事件後はゼロが封印される。
以後はゼロの遺志を継ぎ、一人で戦いを続けた。
やがて、「Σウィルス」を発端とした「イレギュラー戦争」は、サイバーエルフを悪用した「妖精戦争」へと移り変わる。
妖精戦争の終わり、あらゆるレプリロイドのデータを書き換えて操るサイバーエルフ「ダークエルフ」を封印するキーとして、自らのボディを使用した。
そのために体を失い、魂だけの状態(サイバーエルフ)になる。その後、人々の前から姿を消してしまう。
ゼロが封印されてから戦争が終わるまでの100年に渡る長い歳月を、ほとんど一人で戦い抜いた。
が、オメガとの戦いの際は、一時的に封印の解かれたゼロと共闘している。
余談(数々の不運)
ゲーム内でもリアルでも大変幸が薄い。
一部制作者の愛着度がゼロに傾いていることから、X4~X7まで扱いがぞんざいだった。
(ゼロが好きであることが問題ではないが、主人公であるエックスの扱いが軽薄になったことは問題)
X4ではムービーへの出演回数がゼロと比べ圧倒的に少ない、エックスの方にだけヒロインが付かない。
X7では主人公なのに最初からは操作ができない、見せ場が無い。もう少し何とか出来なかったのだろうか。
「コマンドミッション」以降の作品でようやく改善されたものの、その頃にはシリーズの売り上げが落ち込んでしまっていた。南無。
外伝作品であるロックマンゼロでは危うくラスボスにされかけたが、開発ギリギリのところで変更され事無きを得た。
他、ゼロやVAVAなどと比べると性格に強烈な個性というものがないため、キャラがいまひとつ安定しない。
SFC時代のテキスト量の少なさゆえか、初期の頃に性格設定をしっかり固めておかなかったのか、
開発スタッフが頻繁に変わったせいなのか、はたまた良い子キャラにはよくあることだから仕方ないのか、
作品ごとでキャラクターにブレが生じている。
X6→X7→X8のあたりは特に、次回作ごとの変貌ぶりが著しいように感じられる。
ゲストとしての不遇さ
カプコンゲーの外部出演では、ゼロや本家ロックマンに出番を奪われがちになっている。
出られたのは「ポケットファイター」の背景、「激突カードファイターズ」のカード、「デッドライジング」の着ぐるみ、「タツカプUAS」のゼロのエンディング、それくらいである。
格闘ゲームに操作キャラとして出演した回数は、未だ0回。
「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」でようやく出られたと思ったら、ゼロのダウンロードコスチュームだった。見た目はエックスでも中身はゼロなので、勿論、アーマーは無いし攻撃はセイバーが主。声は置鮎声だし幻夢零も平然と放つ。
と、長年に渡ってゲスト出演でまともに目立てた試しの無い彼だったが、
ついに2012年、カプコン・セガ・バンダイナムコゲームスのキャラがコラボレーションする『PROJECT X ZONE』ではゼロとセットで出演が決定。
声優
・櫻井孝宏(X8、コマンドミッション、イレギュラーハンターX、PROJECT X ZONE)