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FGM-172SRAWの編集履歴

2014-02-12 16:40:40 バージョン

FGM-172SRAW

ぷれでーたー

FGM-172SRAWとは、ロッキード・マーティン社が開発した対戦車ミサイルである。

概要

FGM-148ジャベリン対戦車ミサイルを補完する目的で開発された、簡便な対戦車兵器である。

近距離用と割り切った大胆かつ特異な設計思想により、

ジャベリンより軽く、ロケットランチャーより威力と命中率が高いというニッチを占め、

アメリカ海兵隊で採用されている。また、対陣地派生型が陸軍でも使用される。


発射手順

プレデーターはミサイルの弾体と使い捨ての発射チューブから構成される。

発射チューブには標的をロックオンするためのセンサーが備わっており、これで3秒間標的を追尾し続けることで、標的の進路情報をミサイルに記録する。

ミサイルを発射すると、ミサイルは予想された敵の進路の上空を横切るように飛行する。

標的の上空に到達したことを、弾頭部の赤外線センサーと磁気センサーで探知し、弾頭を炸裂させる。

弾頭部には下向きの成型炸薬が設置され、これで戦車の弱点である上面を攻撃する。

ジャベリンとの相違点

発射機全体の重量が軽い。

これは、ジャベリンの有効射程が2kmにも及ぶのに対し、

プレデーターは200m(一応、対静止目標なら600mまで狙える)であるため、

照準器が小型で済んだり、推進薬が少量で済むことによる。

最短交戦距離が短い

ジャベリンは戦車に対して上から飛び込む機動を取ることで、戦車の弱点である上面を攻撃する。

しかしこれは「山なりに飛ばなくてはならない」という短所でもあり、このためジャベリンの最短交戦距離は67mである。

これに対しプレデーターは弾頭部が下を向いているため、ミサイル自体は山なりに飛ぶ必要がなく、最短交戦距離は17mまで短縮できている。

ロックオンまでが短い

ジャベリンはロックオンするのに30秒もかかるのに対し、プレデーターは3秒で済む。

弾頭部にシーカーをもたない

発射手順で述べた通り、プレデーターは「敵戦車の予測進路上に飛び込む」ミサイルであり、射程が短い=飛行時間も短いことから、ミサイルが戦車の位置を確認して進路修正する必要がない。

これに伴い、シーカーが捉えた画像を戦車だと認識する高度なコンピュータも不要である。

さらに、ジャベリンには鹵獲されるのを防ぐための高度な自爆装置が必要(特にコンピュータは軍事機密であるため、絶対に自爆処理が必要)だが、

プレデーターはミサイル部を鹵獲されても軍機の漏えいの心配がない。

発射筒には敵の進路を予測するためのコンピュータが搭載されているはずだが、こちらは発射筒から外して再利用できる構造であると思われる。

安価である

弾頭部にコンピュータを持たないことから安上がりである。

陸軍の派生品

弾頭部を成形炸薬から通常の榴弾に変更したものが、対陣地ミサイルとして陸軍で採用されている。


ゲームでは

なぜか誘導方法がセミアクティブレーザー誘導であるように扱われることが多い。

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