概要
ミコヤム・グルビッチ設計局が開発した第二世代戦術機。
Su-27と同時期に開発され、それまでのソ連機同様高い密集格闘戦能力を誇る機体であったが、ペイロードが小さく、連続稼動時間が余りに短い事が災いし、主力戦術機の座を逃してしまった。しかしながら、Su-27ジュラーブリクとともにHi-Low-Mix構想のLowを構成する機体として主に極東地域に配備されている。頭部モジュールのワイヤーカッターや肩部ブレードベーン、前腕部モーターブレードなどSu-27と共通する装備を多く使っているほか、下腿部前縁にも大型モーターブレードが装備されている。
F-16やF-18に匹敵する総合性能を持ちながら、近接格闘戦では上回るとの高評価により、コストパフォーマンスが高い機体として世界各国(東欧社会主義同盟や東ドイツなど)で正式採用されている。さらに、『プロミネンス計画』に於いては、東欧州社会主義同盟所属のグラーフ小隊によって強化型であるMiG-29OVTファルクラムの開発試験が行われている。
ラーストチカは露語で「燕」のことだが、女性に対する優しい呼びかけとしても使われる。
対戦車ロケットに対する散弾防御システムを装備するが、これが標準装備なのかAH用装備なのかは不明。
1994年、配備開始。
9・12
MiG-29の試作機コード。
強力な中・密集近接格闘戦能力を持つ軽量高機動な多任務戦術機として、諜報活動で入手したYF-16/17のデータを基に開発が進められたが難航。Su-27の制式採用によって開発中止に追い込まれるが、そのSu-27の初期トラブルからチャンスを掴み、スフォーニからの技術提供を得て、試作機完成に漕ぎつけた。
MiG-29M
準第三世代性能へアップグレードした機体。
競合相手のSu-27M2(Su-37)に敗れ、以降MiG-29の国内調達は打ち切られた。