データ
概要
日本帝国斯衛軍(インペリアル・ロイアルガード)専用の最新鋭戦術機。
正式名称は「00式戦術歩行戦闘機《Type00》 武御雷」。
「94式戦術歩行戦闘機《Type-94》不知火」をベースに近接戦闘発生率100%となる斯衛軍の性質に合わせて長刀を用いた近接機動格闘戦性能を極限に突き詰めた機体であり、格闘戦闘においては最強の性能を誇る
不知火の上位互換機として開発が行われた為、不知火の実戦配備開始からたった4年後には試作機が完成しており京都防衛線にて4機が実戦投入されBETA勢力圏へ落ちた都内へ挑み、多くの学徒兵や民間人を救助する初陣を飾り、その後2年後には実戦配備が開始される。
また余りの高機動能力から専用の強化装備が新たに開発、配備されている。(旧式の強化装備でも操縦は出来るが衛士への負担が増大する。)
しかし、国内運用と決戦時の投入を前提としてコスト度外視で最高性能の技術・機構を導入した結果、独自規格部品の多様等が重なり高度な技能を持つ整備兵の十分な保守とそれを可能とする十全なバックアップ体制を常に必要とする運用性に難のある機体となった。
また年間三十機程度しか生産出来ず、小規模軍隊である斯衛軍に於いてもF-4J改 瑞鶴からの更新には暫く掛かるとされる。(これらの理由で帝国陸軍は導入を断念した)
このため、武御雷への搭乗を許される衛士は例外なく高い練度を持つ精鋭に限られる。(当然、大将軍も専用のカリキュラムの消化を行う。)
実戦配備当初はOSの開発が後回しにされていた関係から十分な技量を持つ熟練衛士しか乗りこなせないような難物であったが、動作データの蓄積と改良によりかなり改善されている。
日本帝国の戦術機としては異例ながら、各部に近接固定兵装を多数内蔵し全身の装甲にも斬撃機能が付与され建御雷の名の通りの全身刃物。
また高いジェネレータ出力と相まって電磁投射砲での運用能力も高い。(不知火壱型丙ではBETAの奇襲への対応力が不足している点を補っている)
巌谷榮二、煌武院悠陽の会談の様相から元々一組での運用が想定されて開発されていた模様。
人類の命運をかけた決戦『桜花作戦』にてA-01部隊の乗機として貸与され、凄乃皇をあ号標的の元までたどり着かせ作戦を成功に導いた実績から、桜花作戦終了後の2000年代の地球では最高傑作の戦術機としての評価を受けている。
そのため、以前残る数多くのハイヴ攻略の為に独自規格部品を汎用規格部品に置き換えた整備性とコストを多少マシにした輸出型武御雷の開発が検討されている。
また肩は不知火と異なり胴体と肩部フレームに挟まれたユニットから延びるサブアームにて支えられているタイフーンと同様の機構に変更されている。
尚、不知火と同様に戦術機を光線級から狙撃されない安全な陸送を行うために肩部ユニットの折り畳み機構がF-18Eと同じく採用されている。
そして、肩部のメインフレームだが非常に多くの関節を持つ蛇腹構造となっており脅威の可動域を誇る。そしてこの機構は1/100サイズのコトブキヤのプラモで再現されている。変態だ。
バリエーション
武御雷には4つのサブタイプが存在し、搭乗者の地位に比して冠位十二階に沿った色分けが行われており下記のように紫 青 赤 黄 白 黒のカラーリングが施されている。
このカラーリングは「搭乗者の身分を明らかにし衆目に晒す事で、責務を放棄して逃亡する事を防止する」「指揮官およびそれに準ずる高い立場の者が前線に出ている事を示して士気の高揚を狙う」という目的がある。
なお、一般的な戦場ではこういった派手なカラーリングは敵からの視認性を高めてしまうため、上記のようなメリットを加味してもなお自殺行為に等しいが、ことBETA戦に限っては、BETAは色覚による標的識別をしていないことが分かっておりデメリットが無いため、このような派手なカラーリングが用いられている。
Type-00R(紫)
将軍専用機として武御雷typeーRに個々人専用チューニングを施された事実上のワンオフ機。機体色は赤紫。
生体認証システムが搭載されており、操縦できるのは将軍である悠陽もしくは双子の妹である冥夜のみ。
これは機体側の基幹システムに組み込まれた機能であるため管制ユニットを交換しても回避出来ない。
Type-00R(青)
五摂家出身の衛士に与えられる青紫の機体。他のバリエーションと違い、睨み目と呼ばれる赤い目が特徴で全バリエーション中の最高性能を持つ。紫とは同型だが、個人専用ではなく汎用的なチューニングに留まっている。
外伝では電磁投射砲を装備したまま多数のBETAに奇襲を受けるも、固定兵装と少ない味方機のみでほぼ無傷で切り抜け、残った弾を全発射して血路を開く。
また、テスト段階ではA型二機とF型一機を同時に相手して圧勝、機体というよりパイロットが化け物。
不知火と比較して1.7倍近い出力を誇る。
Type-00F(赤)
五摂家に近い親藩武家や清華家等の有力武家出身の衛士に与えられる機体。R型と違い目の部分がバイザーになっている。R型と比して10%ほど性能が抑えられている。
Type-00F(黄)
形式番号 | TSF-Type00F |
---|---|
搭乗者 | 篁唯依 |
譜代武家出身の衛士に与えられる機体。赤とは単なる色違い。
Type-00A(白)
一般・下位武家出身に与えられる機体で高起動型と位置づけされている。武家出身者はたいてい之、デザインではF型とほぼ同じだが塗装と搭載電子機器のグレードダウン。間接強度・主機出力が15%ほど抑えられている。
C型に対しては10%ほど高い。
Type-00C(黒)
形式番号 | TSF-Type00C |
---|---|
搭乗者 | ??? |
一般もしくは元武家(お家取り潰し等の家系)、あるいは武家の分家の衛士に与えられる機体。武御雷の一般機であり最も機体数が多く、空力制御の比重が大きく機体出力に応じて操作特性が鋭敏化する日本製戦術機の特徴上、武御雷の中で最も扱いやすい機体。
武御雷の中で頭部形状が全くの別物で吹雪の頭部を曲線構成にしたような形状に前任機のF-4J改瑞鶴のマストセンサーを合わせた様な形状となっている。
他の機体と比べて間接強度・跳躍ユニット出力も抑えられ比較的、格闘戦比重が抑えられた設計。頭部の形状の違いは、高グレード機とのデータリンクを前提としているため電子機器のグレードが落ちているためである。
他のバリエーションに比べて劣るものの基本性能は不知火より高く、出力は1.2倍、関節強度は1.6倍ほど高い。
またF型と同じく寒冷地仕様の国連軍供与型が存在する。
武御雷全般に言えるが、年間生産数が非常に少なく実戦に躊躇なく参加し、ハイヴ攻略を前提とした機体であるためその衛士は例外なく高い練度を誇る精鋭のみが搭乗を許されている。
関連イラスト
関連タグ
アージュ マブラヴ マブラヴオルタネイティヴ トータルイクリプス マブラヴアンリミテッドザ・デイアフター 帝国斯衛軍 戦術機 第3世代戦術機 瑞鶴(マブラヴオルタネイティヴ)