概要
1970年初頭の中華民国国軍では一般小銃として57式歩槍を使用していた。しかし台湾人はアメリカ人に比べ体格が小さく、その反動でいかんせん扱いにくかった。そこでその数年後にはM16などをベースに独自の小銃の開発を開始した。同国ではAR-18のライセンス生産も行われており、第205兵站廠ではこれにより、加工や生産に関する技術を獲得した。これによりプラステック部品を多用した小銃の開発が始まる。
そうして民国64年(西暦1975年)に5.56mmNATO弾を採用する64式突擊兵槍が軍に採用された。翌年の民国65年(西暦1976年)、64式の改良型である65式突擊兵槍が採用された。
65式はM16と外観が酷似しているが、作動方式は異なる。M16ではガス直接噴射式を採用しているが、64式・65式ではガスピストン式を採用している。これはAR-18と同様の作動方式であり、信頼性はガス直接噴射式より高かった(採用する中華民国海兵隊の任務条件をを考え、採用したものと考えられる)。重量も57式の4.5Kgから3.5Kgと軽くなり、兵士の負担が軽減された。
採用から改良が重ねられており、海外にも採用されている。