概要
YY星系から来た宇宙人。黒い体と頭部の丸い脳魂(目)、ハサミ状になった腕が特徴的。
ウルトラマンネオスデビュー時から敵役として登場していた宇宙人だが、パイロット版とビデオ版では設定が異なる。とはいえ、重要キャラクターである点は共通している。
パイロット版
- 体長:2 - 60メートル
- 体重:111キログラム - 6万5千トン
怪獣ドレンゲランを操り、地球侵略を企む宇宙人として登場。
頭部の脳魂「プラザソウル」が無事な限り不死身で何度でも蘇る。武器は胸や脳魂から発射する光線「ザムビーム」。当時はストーリーの黒幕となる予定だったらしくドレンゲランが倒された後に宣戦布告をして去って行った。
ビデオ版
ダークマターの影響で母星が怪獣化した生物に支配されてしまい地球に逃げてきた宇宙人となっている。当初は地球人に敵意はなかったが、その後関係のもつれから地球人と幾度か戦う事になる。また、目の形や色が異なる個体が複数登場している。
第2話「謎のダークマター」でのザム星人
- 体長:2.2 - 60メートル
- 体重:157キログラム - 6万5千トン
武器は目から発する怪光線(等身大時には人間を麻痺させる程度)と地面を走る破壊弾。
地球上にザムタワーと呼ばれる塔を造り上げ、ダークマターの力を利用し更なる高等生物に進化しようとダークマターのエネルギーを吸収していた。赤い目を持つリーダー格がその実験に自ら挑み、もし自分が進化に失敗して地球人に危害を加えるようなことがあったら自分を倒すようにとカグラ=ネオスに頼んでいた。
しかし実験は失敗し、凶暴化して街を襲撃、約束通りネオスと対決する事になりネオマグニウム光線を浴びて倒された。
直後に仲間が乗った宇宙船がどこかへ逃亡したが、この時ネオスは事情を知らないHEARTが宇宙船を追跡しようとしていた所を止めている。
第6話「ザム星人の復讐」でのザム星人
- 体長:2メートル
- 体重:153キログラム
等身大で女性の個体が登場。体色は赤く、頭部の目も他の個体に比べてかなり小さい。得意技は手から放つ怪光線。
かつてのリーダーを失った責任をネオスと地球人に求めて逆恨みし、地球人だけがダークマターの影響から抜け出そうとするのは許せないと語り、地球のダークマター対策会議を妨害するべく復讐ロボットザムリベンジャーを送り込んできた。
ダークマター対策会議に出席する予定だったオオトモナツミ博士の姿を借りて活動し、一時はカグラを拘束してネオスに変身させまいとしたが、その後現れたウルトラセブン21に妨害されてネオスへの変身を許してしまう。その後正体を現してセブン21と戦ったが、復讐の完遂を確信し、戦いの途中で自ら命を絶って消滅した。
第11話「宇宙からの暗殺獣」でのザム星人
- 体長:61メートル
- 体重:7万3千トン
兵士タイプの個体が登場。目が青い十字型になっている。
メンシュハイトが送り込んだ怪獣グラールから、とある山中に隠していた仲間の宇宙船を守るために出現し戦いを挑んだが、全く歯が立たずに逆に倒されてしまい、宇宙船も破壊されてしまった。
エスラー
- 体長:193センチメートル
- 体重:150キログラム
第11話、最終話「光の戦士よ永遠に」に登場したザム星人の少年。ほぼ人間体で登場するが、本来の姿では体が紫色で、目は緑色で菱形となっている。
ザム星人10億人分の遺伝情報が詰まった種(シード)のシードレコーダーを守っている。10億の同胞を蘇らせるために自分の生命エネルギーを捧げることを使命とされており、ザム星の言葉で「期待する」「希望」という意味のエスラーという呼び名が与えられていた。そのため、生命エネルギーを与えて人間の治癒力を高める事ができる。身を守る時は手から光線を放つ。
グラールによって宇宙船が破壊された際に何とか脱出し、その後HEARTに救出された。当初は人間を警戒しており、内閣情報局によってメンシュハイトに引き渡されそうになった事もあったが、やがて人間に対して信頼を寄せるようになった。
その後、メンシュハイトにより追い詰められていたネオスとセブン21を救出するために、最後の力を振り絞り自分の生命エネルギーを2人に分け与えて消滅した。シードレコーダーはHEARTに託され、いつか地球人の力でザム星人を蘇らせると誓った所で物語は終わる。