1. 英国のバンド「YES」の曲(邦題は「ラウンドアバウト」)。本項で記述。
2. メリーゴーランドに代表される回転式遊具。
3. 円状交差点。
4. ブギーポップシリーズの登場人物 → ラウンダバウト。
概要
作詞・作曲:Jon Anderson, Steve Howe / 歌・演奏:YES
プログレッシブ・ロック隆盛期に作られたフルコーラス&8分半の大作であり、YESの代表曲の1つにも数えられる。
1971年11月にリリースされたYESの4枚目のアルバム『Fragile』(邦題:こわれもの)に収録されており、同アルバムのA面の1曲目を飾っている。
発表と同時に大ヒットし、翌72年にはシングルカットされた。ただ、原曲の演奏時間が8分と、当時の一般的な他ジャンル曲でいえば数曲分に相当する長尺であったため、シングルカット時には3分半に再編集されている。
2003年に同アルバムのリマスター版が発売され、この曲のアーリー・ラフ・ミックス版が収録された。
演奏の一部が原曲とは異なっているので、聴き比べてみると面白いかも。
ジョジョの奇妙な冒険との関わり
その後、長い間知る人ぞ知る名曲として扱われていたが、2012年10月~2013年3月にかけて放送されたテレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のEDテーマ曲に抜擢され、若年層にも広くこの曲が知られるようになった。
アニメの主題歌に洋楽(しかも世界的に有名な音楽グループの楽曲)がチョイスされるというのは、過去の様々なアニメ作品を見渡してみてもあまり例がなく、極めて珍しい事例である。
ちなみに、この曲をEDにチョイスしたのは、「ジョジョ」の原作者である荒木飛呂彦氏本人だと言われている。何でも、一番最初に買った洋楽のアルバムがYESの「危機」(「こわれもの」の1つ後のアルバム)だったんだとか。
上記のとおり、原曲が8分と長尺であり、かなり複雑な構成になっているので、EDでは原曲の適当な位置から歌が始まり、終わっていくという形を取っている。
また、「本編中にED曲のイントロを被せて引きを作る」という効果的な手法が採られており、情緒に満ちたアコギのイントロも相まって非常に高い評価を得た。
このことから、ニコニコ動画などでは、この手法を真似て他のアニメにこの曲を被せてEDらしく編集したMAD動画が多数投稿されている(Roundabout万能説)
余談
ジョジョ第1部に黒騎士ブラフォードという敵キャラクターが登場するが、彼の名前はYESのメンバーの1人である「ビル・ブラフォード」が名前の由来となっている。
また、第8部に東方大弥というキャラクターが登場するが、彼女は「YESなどのプログレッシブ・ロックのファン」と設定されている。
関連項目
ジョジョの奇妙な冒険 1部 ファントムブラッド 2部 戦闘潮流
Walk Like an Egyptian - 3部のEDテーマ