人物
草摩一族の一人で、夾が尊敬する武術の師匠かつ養父。
母親が亡くなり、父親からも育児放棄された夾を養子として引き取った。
夾と同じく猫憑きであった亡き祖父を拒絶していたことを現在も悔やんでおり、夾を引き取った要因の一つとなっている。しかし、共に過ごしていく内に懺悔の念以上に実の子供の様に愛おしく感じるようになっていった。
そのため、透の夾に対する気持ちに気付いた時、『祖父の伴侶(籍真の祖母)の様に猫憑きに対する同情や哀れみからの感情ではないのか』と不安になっていた時期もあったが、それが違うと分かってからは透と夾の関係を温かく見守っている。
料理が壊滅的に不得手で、その上読書をしながら行ったりもし、「今日はなんとなくできそうな気がする」という考えを起こしては失敗を繰り返すというような妙にアバウトな一面も持つ。