概要
1932年(昭和7年)に、政府に反発していた海軍の青年将校達が、『昭和維新』と称して犬養毅首相らを襲撃し結果2名を殺害した事件である。
間違いなく軍事クーデターであるが、当時の新聞社は彼らを“英雄”と称して、政府に対して減刑を主張し、それによって国民を煽ったことにより、国民運動にまで発展した減刑嘆願が起こり、そのために事件の首謀者たちは非常に軽い刑で済まされた。
この異常な減刑が、後の二・二六事件の引き金となってしまう。
そしてこの事件を受けた元老院により斎藤実元海軍大将が首相に任命され、日本の政党政治は一旦停止する。