ブッシュ
ぶっしゅ
著名なブッシュ姓の人物
1.ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ
生年 1924年6月12日~
大統領任期(第41代) 1989年1月20日 – 1993年1月20日
2.ジョージ・ウォーカー・ブッシュ
生年 1946年7月6日~
大統領任期(第43代) 2001年1月20日~2009年1月20日
1の概要
画像左の人物。
アメリカ合衆国第41代大統領で、前任のレーガン政権では副大統領を務めていた。所属は共和党。東西冷戦をソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長との会談(マルタ会談)により終結させるという快挙を成し遂げた反面、アメリカの対イラク戦争の先駆けである湾岸戦争を始めた大統領でもある。太平洋戦争に従軍した経験が有り、小笠原諸島では搭乗機が日本軍に撃墜され、命の危機に晒された事もある。現在存命している大統領の中では最高齢の大統領である。
2の概要
アメリカ合衆国第43代大統領で、第41代大統領ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュの息子である。彼の大統領就任により、ブッシュ一族は史上2例目の親子2代でアメリカ合衆国大統領を輩出した一族となった。所属は共和党。9.11同時多発テロの時の大統領として有名で、小学校で読み聞かせをしている時に側近からテロの知らせを聞き唖然とする映像は、世界中の多くの人々の記憶に残っている事だろう。また、戦争の影がちらつく大統領としても有名で、在任中に9.11テロの報復としてアフガニスタン戦争を、大量破壊兵器を隠し持っているという理由からイラク戦争を起こしている。アフガニスタンの報復戦争ではタリバン政権を実質的に壊滅させ、イラクではフセイン政権を崩壊させている。
しかし、イラク戦争では大量破壊兵器を隠し持っているという理由を持ち出して開戦するも、占領後に大量破壊兵器は確認されず批判されることとなった。そういう事もあってか、情報操作によって開戦理由をでっち上げた、さらに9.11すらブッシュ政権の自作自演による陰謀ではないかと酷評する者も国内外にあり、それら陰謀説を描いたマイケル・ムーアのドキュメンタリー映画『華氏911』では完全に悪役扱いの始末である。さらに、シーア派等反米勢力の武装蜂起や治安悪化によってイラクへの派兵は長期化し、2005年に至るも10万人以上の米兵がイラクに駐留し米兵の戦死者数も戦闘中より占領後の方が上回る事態となった。アフガンでは9.11テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディンを捕えることもついにできなかった。かくして、大統領支持率は30%代に至るまで低下し「歴代支持率ワースト1」の汚名を受けることとなった。なお、困難な作戦の果てにビンラディン殺害に成功するのは次のオバマ政権に入ってからの事となる。
しかしながら、アフガン戦争、イラク戦争とも敵政権の駆逐には成功している。これによって、アメリカにテロ攻撃を仕掛ければ、徹底的に報復され、政権まで破壊されるというスタンスを明確に出来たことは事実である。大統領支持率もイラク戦争中には60%を超えている。また、9.11テロは自演であるといった主張、ビンラディン一族との影のつながり、本当の開戦理由は石油獲得であった等の『華氏911』他で寄せられた批判には、今日に至るまで根拠はない。
イラク戦争の影は同盟関係にも影を落とし、フランスやドイツは一貫して派兵に協力しなかった。中国やロシアとは、9.11後にテロとの戦いを強調して接近を図り、中国訪問は異例の4回を数え、ウクライナのNATO加盟を見送ってロシアとの協調を維持した。ただしチベット問題ではダライラマ14世を官邸に招待するなど中国の人権問題には批判的であった。