孟獲は、中国の三国時代に実在したとされる南中の武将。また、小説『三国志演義』やそれをモチーフにした各作品に登場する人物。
史実における孟獲
『華陽国志』や『三国志』の裴注に引く諸書に散見される人物で、出身は建寧郡。漢族とタイ族の混血とされる。
蜀漢の支配に抵抗し諸葛亮率いる南征軍に立ち向かうも、敗北を重ねる。
長きに渡る戦いの中、彼は七回捕まえられて七回解放された末に諸葛亮に心服し、蜀漢への帰順を誓ったという。これが『七縱七禽』の逸話である。
蜀漢に帰順した後は功績を重ね、御史中丞(官吏に対する監察と弾劾の役職)にまで出世したという。
三国志演義における孟獲
南蛮の地を統べる大王として登場。妻の祝融(架空の人物)や他の南蛮の民ともども、『異民族の無知さ・面白さ』を象徴したようなキャラクター造形がなされている。
物語後半に史実における七縱七禽のエピソードがよりコミカルに描かれ、悲劇の続く後半のオアシス的存在となっている。
ただし、漢民族から見た『野蛮人』の典型として描かれていることは否めない。
登場作品ごとの孟獲
『真・三國無双』シリーズにおける孟獲
声:幸野善之
武器:蛮拳(爪がついた篭手)、石柱(巨大キノコも使用可能)
『真・三國無双2』にて初登場。南蛮の大王で、かなりの巨漢(身長210cm、横幅も相当ある)。
ワイルドな外見とは裏腹に領内のすべての民や動物を『家族』として庇護する好漢。怖いもの知らずだが、妻の祝融にだけは頭が上がらない。
『2』では野蛮人的な発言が多かったが、『3』以降は妻との絆や諸葛亮との友情などがクローズアップされ、プレイヤーに与える印象が大幅に変わっている。
一人称は『ワシ』で、祝融を『かあちゃん』と呼んで慕う。
『5』にて妻ともどもリストラの憂き目に遭うが、『5 Empires』にて復活。
その際容姿が大幅に変更され、これまでに比べて上半身がマッシブになった他武装が石柱となった。
黒いパンツといい体型といい、なんだかプロレスラーを彷彿とさせる。
さらに『MULTI RAID 2』において真・無双覚醒も披露。こちらは髪型の爆発の仕方などが張飛に似た姿となっている。