「・・・今、誰か俺を笑ったか・・・」
概要
作品中には珍しく、マスクドフォームを持たずに、直接ライダーフォームに変身する特異なシステムを持つ(相棒的存在であるパンチホッパーも同様)。
ZECTの精鋭部隊『シャドウ』の元リーダーであり、かつての仮面ライダーザビーの有資格者であった矢車想が変身する。
モチーフはショウリョウバッタ。
基本データ
身長 | 192cm |
体重 | 93kg |
必殺技 | ライダーキック【威力:20t】(比:カブト19t) |
全身を緑色の装甲で包んだライダーで、名前通りにキックに特化した攻撃を得意とする。
利き足にはキック力を増幅させるジャッキのようなハンマー機構(アンカージャッキ)が存在し、キックが命中した瞬間にハンマーも連動することで、20tという破壊力のライダーキックを放つことを可能にする。この数字はカブト・ガタック・ダークカブトのライダーキックを僅かながらに上回る数値である。
さらに劇中では、応用技として10体近いザコ敵のクリサリスワームを一発のライダーキックからハンマー機構の反動を利用しての怒涛の連続ライダーキックで殲滅という離れ業を披露した。
実は肩の尖ったパーツも武器であり、ここにタキオン粒子を集約して猛スピードのタックルを放つ技があったのだが、劇中で拝むことは終ぞなかった。
ゲーム版
放送当時発売されたプレイステーション2用の格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場している。
キックホッパーの本編登場とほぼ同時期に開発されたソフトだが、本編での登場初期の主な台詞は収録されている。
なおライダーキックは「ジャンプしてからゼクターを操作し左足で1回だけ飛び蹴りを浴びせる技」として開発されていたが、実際の本編でのキックを見たゲーム開発スタッフが徹夜で本編同様の連続キックに作り直したという(雑誌『特撮ニュータイプ』より)。
しかしデモ画面までは修正できなかったらしく、そちらでは1回キックするだけとなっている。
余談
実はキックホッパーとパンチホッパーの用いるホッパーゼクターは全く同一の規格であり、リバーシブル構造となっている。キックホッパーの場合、裏返して、景山の様に逆方向からベルトにセットすれば、パンチホッパーにも変身できる。構想段階では矢車が両方を使う予定だったが、最終的に影山瞬をパンチ担当にしたことで地獄兄弟が生まれるきっかけを作った。