ラーゼフォン(Rahxephon)は、アニメ制作会社ボンズの製作によるTVアニメ。
全26話。2002年1月21日 - 2002年9月10日までフジテレビで放映された。
2003年には『ラーゼフォン 多元変奏曲』として劇場映画化されている。
(以降は劇場版と表記する)
概要
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原作・監督はロードス島戦記の小説挿絵やアニメのメカニックデザインを長年担当してきた出渕裕。キャラクターデザインは十二国記でお馴染みの山田章博。アニメーション制作は後に『鋼の錬金術師』や『交響詩篇エウレカセブン』を手がけるボンズ。
神秘的な雰囲気を持つSFアニメで、出渕氏が愛してやまない作品のオマージュが各所に詰め込まれている。
キャッチフレーズは「美と神秘に彩られた究極のSFロボットアニメ」。
ストーリー
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2012年、突如として地球各地の上空に現れたそれは自らを「MU」(ムウ)と名乗り、姿を決して見せず、人類の呼び掛けに対して何も答えることなく沈黙をただ守り続けた。翌年、業を煮やした在日米軍がMUに対して攻撃を仕掛けたが、圧倒的な彼らの軍事力になす素手もなく、世界各地の主要軍隊は壊滅状態に追い込まれた。
人類の命運も尽きたかと思われたその時、MUは日本の首都、東京に木星表面の模様によく似た半球状の隔絶した空間(TOKYO JUPITER ‹東京ジュピター›) を創造し、内部に立てこもり再び沈黙を守り続けた。
それから数年後、東京に暮らす神名綾人は、模試会場へ向かう途中で電車事故に遭う。助けを呼ぼうとした綾人はその途中で神秘的な少女・美嶋玲香と出会い、彼女に導かれるまま、東京の地下神殿にたどり着く。
その時、突如東京上空に現れた巨大な「何か」が放つ「歌」に共鳴した綾人は神殿内で倒れてしまう。混濁した意識の中、綾人が囁いた言葉、「ラーゼフォン」。その時、何者かが覚醒した……!