三国志に登場する英雄
字は仲謀。
概要
孫策の最期の時に「武力に関しては俺ほどではないが、国を治める能力に優れている」と評され、後事を託された。
この事から個人的武勇がさほどではないと誤解されがちであるが合肥の戦いでは張遼から「騎射がうまく、背の高い碧眼の将」と評されており、父や兄に比べて著しく武勇が劣っていたわけではないようである。
ただ、軍を動かす事が得意でなかったのは確かなようではあり、前述の合肥の戦いをはじめ魏の領土を脅かそうとするも結局大幅な領土の獲得はならなかった(ただし、彼の名誉のためにいえば孫呉が魏蜀以上に豪族連合の性格が強い国家であった事も一つの原因ではある)。
だが、晩年は後継者問題をこじらせてしまい、孫呉の力を削ぐ一因となってしまった。
余談
これだけ書くと晩年は耄碌したものの概ね人格者と思えなくもないのだが、実際のところは虎狩りに興じて呉の長老の張昭に「君主のすることではない」と怒られたりするなど、かなりはっちゃけたエピソードが垣間見えるあたり意外とやんちゃな人だったようである。
ちなみに、張昭とのエピソードには他にも面白エピソードがあるので興味のある方は調べてみるのも一興かもしれない。