漫画家・手塚治虫の作品群にに措いては、ひとつのキャラクターが複数の作品に登場する事が多い。これを映画用語の「スター・システム」になぞらえた呼称。
スター・システムとは
スター・システム(star system)とは、多くは演劇・映画・プロスポーツなどの興行分野において、高い人気を持つ人物を起用し、その花形的人物がいることを大前提として作品制作やチーム編成、宣伝計画、さらには集客プランの立案などを総合的に行っていく方式を指す。
スター・システムと言う呼称が定着したのは、ハリウッド映画で大スターを中心にした映画制作の手法が確立してからのことである。
転じて、漫画などで「同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような」表現スタイルも、スター・システムと呼ばれるようになった。
手塚治虫は日本に措ける「スター・システムを漫画に採用した」初めての人物として知られている。これは同様にスター・システムを採用している宝塚歌劇の影響を受けたものと言われている。
代表的な「手塚スターシステム」のキャラクターにはヒゲオヤジ、ヒョウタンツギなどが存在する。