概要
菊水山駅とは、神戸電鉄有馬線の鵯越駅と鈴蘭台駅の間に設けられていた鉄道駅。標高173mの六甲山中にあり、よく秘境駅とみなされていた。所在地は兵庫県神戸市北区山田町下谷上字中一里山11-6。
周辺に住居・施設は殆ど無い故に、主な利用者は菊水山の登山・ハイキング客や周辺の水道施設職員ぐらいで利用者は少なく、一部の普通列車が僅かに停車するのみで、停車列車ですら乗降客が居なければ申し訳程度にドアを開けてすぐ閉めるという扱いをしていた。
当駅のすぐ北側で烏原川の石井ダム建設に伴って付け替えられた菊水山トンネル経由の新線への分岐がある。
阪神・淡路大震災発生前は普通列車は基本的に鈴蘭台駅もしくは西鈴蘭台駅発着の全列車が当駅に停車していた。震災後に原則が崩れ、当駅に停車する押部谷駅及び有馬温泉駅発着の普通も設定。末期には鈴蘭台発着の大部分も通過するようになった一方、当駅にも停車する押部谷及び有馬温泉発着は最後まで残った。
開業以来、粟生線の押部谷よりも西側の駅や、三田線の駅を発着する普通が当駅に停車した事は一切無かった。
相対式ホーム2面2線で、ホームの長さが5両分だった。駅入口は新開地行きホームの鈴蘭台寄りにあり、鈴蘭台方面行きホームとはホーム北側の構内踏切で結ばれていた。
2005年3月26日から当駅での営業を休止、施設撤去費用の計上ができず廃止できずにいたが、利用客が見込めないことから2018年3月23日付けで正式に廃止となった。
営業休止後は駅名標・構内踏切は撤去されたもののホームと駅に繋がる道は残っていた。ただし駅への入口は封鎖されており、駅への立入は出来ない。