概要
鬼龍院皐月は幼い頃、自分の父親に「これがお前の花嫁衣裳だ」と聞かされていたが、この服を危険視する母親により、鬼龍院邸の秘密研究室に封印されていた。
しかし、本能字学園に現われた流子が着ているのが同じ神衣の「鮮血」だと知った皐月は、「自分の先を行く者があってはならぬ」と、自らの血を与えて「純潔」の封印を解いた。
なお、襟の目の模様が蠢くなど、「鮮血」同様生物的な動きを見せているが、「鮮血」の様な自我を有しているようだが喋ることはない。
戦闘フォーム「人衣圧倒」
通常時は、肩章が付いた、白地に青い装飾が入ったワンピース型のセーラー服だが、皐月が左上腕部に付けている青い環の留め金を閉じる事で注射が行われ、彼女の血を得て戦闘形態へと変形する。
この時の台詞は、流子の「人衣一体」とは対称的に「人衣圧倒」となっている。
肩の部分に巨大なアーマーがついているが、それ以外の露出度は「鮮血」を上回り、特に後ろ姿はほとんどスリングショットで尻丸出し。
だが「鮮血」を着用して恥じらいを見せる流子に対し、皐月はこの姿こそが「神衣」の真の力を発揮する姿と理解しており、全く羞恥心を見せない。
「この姿は神衣が最も力を振るえる姿!
それを俗な価値基準で恥じるなど、まさに己の小ささの証明!
この鬼龍院皐月、わが野望成就のためならば、
天下に乳房を晒そうと、恥もなければ怯みもない!
わが行動に、一点の曇り無し!」
この潔い言葉、まさに漢…いや、漢女である。
これを着用することにより、ただでさえ強大な皐月のパワーはさらに増幅され、一挙手一投足ごとに放出されるすさまじいエネルギーの風圧で、一般生徒などは軽々と吹き飛ばされてしまう。
関連イラスト
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キルラキル 鬼龍院皐月 纏流子 鮮血(キルラキル) スタイリッシュ痴女
以下、ネタバレを含むため閲覧注意
ネタバレ
実は皐月でもその手に余る代物で、普段こそ余裕や威圧に満ちた態度と圧倒的パワーを発しているが、その実彼女が気迫で純潔の意思を抑えつけて制御していたことがストーリー後半で判明する。
短期間での連続使用に流石の皐月でさえ疲労困憊となり、戦闘終了後に繊維膠着剤を散布して無理矢理引きはがすシーンも存在する。
18話では皐月の母・鬼龍院羅暁が皐月から「純潔」を奪って装着、20話では纏流子は羅暁と針目縫によって強制的に装着されているが、皐月の装着時とはデザインは異なる。
戦闘形態の神衣の露出度が高いのは『人体への接触面積を必要最小限にすることで、生命戦維に呑まれることを防ぎつつ力を引き出す』ためであり、生命戦維と特殊な関係にある彼女らは呑まれる心配がない、あるいはそれを恐れていないためであると思われる。
22話では正気に戻った流子によって引き裂かれ(このとき悲鳴らしき声を出している)、破片の状態で逃げ出そうとしたところを皐月によって拘束された。その後皐月と流子の遺伝子、及び「鮮血」の生命戦維を用いて修復・仕立て直され、本当の皐月専用の神衣となった。
三都制圧襲学旅行の時点で肩のアーマーをアンカーのように打ち出すことが出来たが、22話で仕立て直しをされた後は、飛行形態の「純潔旋風」、飛行形態+全身に刃を生じる「旋風斬奸」など、「鮮血」と同様の変形が可能になった。
最終決戦では鮮血更衣の礎の1つとなり、そのまま鮮血とともに消滅した。
最期まで意思を言えるものを見せなかった純潔であったが、そもそも特別であったのは人の性質を持ち合わせる鮮血のほうであり、おそらく純潔こそが、純粋な神衣(=生命戦維100%の服)といえる存在なのだろう。