お市(1547年-1583年6月14日/天文16年-天正11年4月24日)は、日本の戦国時代の人物である。
市、お市の方とも。織田信秀の娘で、信長の妹。
1560年代に、織田氏と浅井氏の政略結婚で小谷城主・浅井長政の元に嫁いで以降
小谷の方(おだにのかた)とも呼ばれる。
1573(天正元)年に兄・信長によって浅井氏が滅ぼされた後は娘らと共に実家の清洲城に戻るが
1582(天正10)年に本能寺の変で兄は落命し、甥の織田信雄の手引きによって
信長の部下であった柴田勝家と再婚する事となる。
翌年、夫・勝家は賤ヶ岳の合戦で、同じく信長の部下であった羽柴秀吉に敗北し
居城の北ノ庄城に籠もるが、秀吉の更なる追撃を受け自刃。
お市も娘らを逃がした後、夫と運命を共にする。享年37歳。
創作物でのお市
「戦国無双」シリーズ
声優:前田愛
武器:剣玉、連環輪(『3』)
一人称:私、あたし(『1のみ』)
政略結婚ながら、夫・長政との夫婦仲は非常にいい。
- 『1』…「妹」という要素をクローズアップされ、天真爛漫な15歳の少女として登場。仲違いした夫と兄を和解させるため奔走する。コスチュームチェンジは、狐の着ぐるみを着た姿になる。
- 『2』…前作より設定年齢が上がり性格も落ち着いた。世の無常を儚む台詞が多くなり、信長や秀吉と同じ視線で世の中を見られる程に賢いが諦観の念から「詮無き事」が口癖となっていた。夫に従い兄と戦うことを選ぶが、小谷城の戦いを前に織田家に帰される。その後、柴田勝家と賤ヶ岳の戦いで共闘する。
- 『3』…前作から更に設定年齢が上がっており、性格も若干明るくなっている。長政との愛を主軸に物語が語られるが、前作とは違い最初から結婚しておらず、長政との出会いから描かれる。長政死後の出番が無く、賤ヶ岳の戦いに参戦しなかったり、勝家との関わりが薄くなってしまっている。
- 『OROCHI魔王再臨』…『1』の別コスチュームの狐の着ぐるみを意識した、狐の被り物を装着した新コスチュームで参戦可能。
「戦国BASARA」シリーズ
声優:能登麻美子
四字熟語:『幻妖言惑』
属性:闇
武器:双頭薙刀
一人称:「市」
絶世の美女だが、内向的かつ自虐的な性格で「これも市のせい…」が口癖。知らず知らずの内に己が美貌を利用して、部下を裏からコントロールする魔性の女としての側面も持つ。
政略結婚で嫁いだ浅井家であったが、厳しいながらも優しい一面を持つ長政に心惹かれ愛する様になる。本来の目的は、兄の命で嫁ぎ浅井長政を抹殺する事であったが、長政に思慕を抱いたが故にそれは失敗に終わる。また、夫の手厳しい言葉に落ち込む事もあるが、普段は消極的な市が長政の傍に居たいが為に止められても一緒に戦場に参戦する等、その依存性と恋慕の深さが伺える。
戦場で死亡した武士たちの怨念を黒い手として具現化し、攻撃に使うという特徴的な固有技を持つ。
これは、英雄外伝において彼女のストーリー展開は、シリーズ史上最も暗く陰鬱である。
また、能登の代表作の一つであるアニメ『地獄少女』を意識した演出がなされており、彼女の第七武器である藁人形の形をした双薙刀「呪恨」等にもそれが見られる。
『鬼武者2』
声優:沢海陽子
兄が浅井家を滅ぼそうとしていると知って、身分を隠して小谷城の浅井家ゆかりの人物・小谷のお邑(オユウ)と名乗り
単身で織田家の居城・岐阜城に乗り込もうとするも、木下藤吉郎に捕えられる。本作の主人公、柳生十兵衛(十兵衛三厳の祖父)に助けられ、共闘する内に恋心を抱く。
『決戦Ⅲ』
声優:金月真美
僧侶系統のキャラクター。初期状態では仲間に出来ない隠しキャラ的な存在。