概要
身長162cm / B84・W59・H80 / 「夏」
頼津学園3年A組。主人公織屋浪馬の幼馴染で、彼から「タマ」と呼ばれている。世話好きで明るい性格をしているので、クラス委員長と浪馬の所属する同好会のマネージャーも務めている。朝起こしに来てくれたり、時折差し入れを持ってきたりご飯を作りに来ている。バレンタインデーにはクラスの男子に義理チョコを配ったりしている。
パッケージ等では一見するとメインヒロインだが、その展開が当時としてはなかなか斬新であったため、とかく評価の低いキャラクターである。まあサブヒロインのほうがメインヒロインっぽいと言うのはこの当時ですら今更ではなかったが。
以下ネタバレ
荒っぽくまとめて一言で言うと、医大生の彼氏(既に既に体の関係)と幼馴染(主人公)とを両天秤にかけた挙句、男に振られたんで主人公とくっついたキャラである。
もちろん本人(≠シナリオライター)にも言い分はあると思うが、彼氏と付き合ってる間にも主人公のデートの誘いに応じる(ほとんどキープ扱いだが)、彼氏とのノロケを二股相手の主人公に話す、コトの最中に彼のことは真剣に好きだった発言→ベッドインしたとたん主人公のほうがいいと言い出すなど、2004年当時としては斬新なぐらい尻軽な面がある。
ちなみにビッチ扱いされることもあるが、エルフブランドでは真正ビッチキャラもいるので別にそこまでのキャラでもない。
リアルと言えばリアルなのかもしれないが、単に頭も含めあちこちゆるいだけと言うほうが正しいかもしれない。少なくとも始めからそういう種類のゲームとして発売された作品の広いんであればともかく、純愛系(を装った)作品のメイン級としては、好感の持てる性格ではないのは確かだろう。
結局の所、マイナスポイントが多くてプラスポイントが少ないキャラ設定に、その部分以外のストーリーがまったくと言っていいほど盛り上がらないので、ますます言動のみがインパクトを残す結果と言う悪循環に陥ったと言うのが正確な所。さらにメーカーがメインヒロインとしてポスターやチラシ、コミカライズでたまきをごり押しし続けたのが、ユーザーの不満に拍車をかけた一面がある。
そのため、人気は真のヒロインと称される高遠七瀬や天然気味の後輩である白井夕璃に大きく引き離されている。それどころかこのキャラクターのせいで作品そのもの、ひいてはエルフブランド全体の凋落の切っ掛けとなった説も根強い(この後で復権できる作品が出ていないのでなおさら)。
何気にOVAなどではこっそりストーリーと性格が改善されていたりするのだが、2chのアンチスレ祭り後ではどうにもならなかった。先入観怖いと言うか、第一印象大事。ただ、そちらでしか知らない人の評価はそこまで悪くはない。だからと言って目立つほどいいキャラでもないのだが。
もっとも、さらに皮肉な点は、「できればあんなクズのことなど思い出したくもない」と言わんばかりに存在を忘れられかけていることかもしれない。この作品の一年前に発売された別会社作品のサブヒロインのイラストが十年たった2014年時点でも時々pixivにアップされるのと悪い意味で好対照である。