概要説明
『真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜』のファンディスクである。ゲームの他、アニメ版や小説版のネタも取り入れた物語となっている。定価は9000円だったが・・・。
ブログ炎上と詐欺の疑い
2010年7月23日に正式に発売する直前、一部のユーザーはその直前に同ゲームを購入していた。
しかし、その発売前購入組をはじめ、発売日に購入した者たちのほとんどの者から同ゲームへの批難が相次いだ。
例えば、華雄、鳳統(雛里)、呂布(恋)など、不遇な扱いを受けたキャラクターが数多い。
前もってBaseSonは「今回の萌将伝が恋姫†無双シリーズの最終作」と発表していたために、この辺りのキャラクターとの関わりを楽しみにしていたユーザーたちからは不満の声が上がり、無印からの根強いユーザーたちと共に怨嗟の声が上がった。(ただし、事前情報として、雛里役の声優さんは喉の手術を行ったばかりであったし、恋役の声優さんは出産直後だった。そのために、この二件を非難するのは一部のユーザーにとってお門違いではないか。と思われている)
ただ百歩譲って、雛里と恋に出番がないのは仕方ないにしても、特に批難が集中し、さらに大きな問題として持ち上がったのは、広告詐欺の疑いに関するものだった。
わかりやすく言うならば、「関羽(愛紗)のイベントがないのに、何故、萌将伝の広告の前面に出した!?」というものである。
(愛紗が登場しないことに関しては、発売日当日までに事前情報も事前の告知も、何もなかった。また、華雄役の声優さんは張飛(鈴々)役と同一人物であったが、体調不良やスケジュールの都合が合わなかった、などの事前情報は一切なかった)
これらの件に関してBaseSonに説明と釈明を求めたユーザーたちが公式サイトのブログに殺到、ブログが炎上となった。
なお、ユーザーたちが上げている主な問題点としては、
・関羽といえば、三国志の重要人物であり、愛紗といえば、恋姫†無双の無印(初代作)から登場するシリーズの大黒柱であり、ヒロインだった。(アニメでも初代から主人公のポジションにいた)
・なのに、シリーズ最終作でもあった今作で何故かそのイベント(シナリオ)が削られている。
・愛紗のシナリオがゲーム内に存在していないにもかかわらず、ゲームのパッケージや宣伝では愛紗が大々的に描かれていた。(これを広告詐欺や誇大広告と言わずに何と言う)
・前作ではあったはずの恋のエロシーンが丸々削られてしまった。
・加えて、開発者演義――つまりスタッフコーナーにおいて、炎上騒ぎを想定していたような表現や、スタッフとヒロインの一人である趙雲(星)との絡みを描いたショートストーリーが存在し、ユーザー間では「こんなものを入れるなら、関羽(達)のイベントを入れろ!!」とユーザーたちの怒りを逆なでする形になった。
・炎上騒ぎを想定していたとみられる一件として、発売日当日に秋葉原で行われた同ゲームのイベントに、BaseSonのスタッフが誰一人として姿を現さなかったことが挙げられる。(同様に2010年8月13日~15日に行われた夏のコミケでも、BaseSonのブースにスタッフが顔を見せることはなく、売り子しかいなかったことが伝えられている。)
・さらにアニメでは出張って、ゲーム本編での登場をにおわせていた華雄のシナリオが存在しない
・前作からのCGやBGMなど、データの使いまわしが顕著で、手抜き感がありありだった。
・「ファンディスク」と称しておきながらユーザーの要望を無視した設計になっている(人気投票などの結果が反映されていない、定価が9000円(税込9240円)と高い、など)
などなど、問題が大量に噴出しており、ユーザーやファンたちは開発スタッフに対して説明責任を求めている。
BaseSonの対応
ブログが炎上したにも関わらず、8月20日現在、BaseSon側からは未だに説明も釈明もなく、黙りを決め込んでいる。そのために、恋姫ファンたちの怒りは、呆れを通り越して失望に変わっている。メーカーであるBaseSonが何も対応しないことに関してはそれ以上に、BaseSonへの信用度の低下につながっている。
また、恋姫†無双シリーズ自体が漫画、アニメ、小説と幅広い分野で展開を見せていることから、この場合の「恋姫ファン」を指す者には、ゲームを買う、あるいは借りるなどしてプレイしたユーザーの他に、漫画版や小説版、アニメ版を見ていた人たちと、今後に登場するはずのPSP版を楽しみに待っていた者たちも含まれる。
「萌将伝」の話題に触れる時の注意点
この一件で同ゲーム、及びBaseSonに失望した者がこのゲームを「萌将伝」ならぬ「萌少伝」と罵るユーザーも少なくないため、タグやサムネの話題で「萌将伝」を出す場合、批難が飛び火する可能性もあるため、少なからず注意が必要となる。
発売前、恋姫ファンたちはこれから発売されるはずのOVAやアニメシリーズの続編、PSP版への期待感に満ちていた。