ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

マニ30の編集履歴

2014-10-29 10:40:28 バージョン

マニ30

まにさんじゅう

日本銀行が保有していた現金輸送車

今でこそ日本各地に道路が整備され、トラック輸送が幅を利かせている時代だが、かつては現金の輸送も鉄道の役割だった。

スペック

現金を運ぶ時は「容箱」というプラスチック製のケースに入れられて運ばれた。容箱を積むための扉に付いている鍵は内側からしか開けられない。

また、現金は普通の荷物などと異なり、「大丈夫だって、安心しろよ!(容箱を)パパッと積んで、終わり!」というわけにも行かないので警備員室も設けられている。窓ガラスは防弾ガラス製だとか。

警備員の長時間乗務に対応できるように、A寝台相当の寝台設備とグリーン車レベルの座席、簡単な調理ができる台所まで設けられていた。なお警備員室には冷房まである。

車掌室はあるが、荷物室は分断されており、車掌が荷物室に入ることは基本的になかった。


車両は国鉄に車籍を有していたが、保有は日本銀行であり、私有貨車と同じ扱いをしていた。

運用

国鉄時代は荷物列車や急行列車に連結されることが多かったが、JRへ継承後は高速貨物列車に連結されるようになった。

余談

  • 現役時代「マニ30を撮影すると金運が逃げる」とか「フィルムを警官に没収される」とかいろいろな噂が流れ、鉄道雑誌にその存在が載ることも少なかった。
  • 現金輸送を行う時は必ず機関車の次位に連結され、警備が厳しかったのは新札の輸送ではなく、使用済みの古い紙幣を回収する時だったという。
  • 現金を積み降ろす際、荷物扉周辺を天幕で覆い、鉄道公安官警察官を配置して万全の体制で警備していた。
  • 2003年に現金の鉄道輸送が廃止され、マニ30は御役御免となったが現在2012号が北海道小樽市の小樽市総合博物館に保存されている。車内に立ち入ることも出来るので一度見学に訪れることをお奨めしたい。
問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました