桜井兄弟とは、コナミからニンテンドーＤＳ用ソフトとして発売されている恋愛シミュレーションゲーム、
「ときめきメモリアルGirl's Side 3rd Story」（通称ときメモGS3）のメイン攻略キャラクターの２人、
※以降は基本的にネタバレにつき、閲覧注意。
基本的概要
２人でときメモGS3におけるメイン攻略キャラクターであるＷ王子を構成する。
ポジション的にも主人公こと通称バンビの幼なじみの一角を占めており、
ゲーム開始時、思い出の教会で琉夏と再会した後、入学式に揃って
２人、自宅まで迎えに来るなど、他攻略キャラクターに比べて、最も接点があるといえる。
GSシリーズにおいて初の不良王子で、
はばたき市では『ピアスの桜井兄弟』として、悪い意味で有名らしい。
しかもその理由の一端には、どうやら幼い頃、主人公と別れたことに
関係あるらしいことが、ゲーム内でも端々で語られることとなる。
明るく親しみやすい性格の琉夏と、クールでニヒルな性格の琥一。
ゲーム当初、２人は互いのみを必要としており、
他に対しては（親であっても）、概して排他的である。
自宅であるＷｅｓｔ Ｂｅａｃｈに寄せ付けることもなく、
周囲から騒がれているほど、女性に軽くもない。
……ただし、あの頃と全く態度を変えようとしない主人公にだけは
安心して、どこか心を許しているのは、兄弟共通している。
基本性格等
双方共に、いわゆる名うての不良ではあるが、さほど好戦的というわけではない。
挑まれればそれに応じ、負ければ、勝つまでやり続けるというだけである。
琉夏は幼い頃から琥一をヒーローと見做しており、琥一も常にそれに応えようとしていた。
ヒーローである琥一に褒められたくて、琉夏が無茶をやらかした時、
琥一自身は実は、そういった荒事を望んでいなかったことを知り、
琉夏は琥一を自由にしようと彼から離れようとするが、
琥一は琥一で不安定な弟を放っておけず、結局、２人暮らしを始めることとなった。
２人はどこか歪んでいても、まっすぐで強い絆を持っている。
過去等
しかし、いつまでもそうした子供ではいられないと感じたのか、２人とも、
そういったしがらみを断ち切るため（他に別の理由もあったのだが）、
そのまま地元の公立高校に進むのではなく、私立であるはばたき学園に進学した。
その際、琉夏は髪を金に染め、琥一は琉夏とあまり長さの変わらなかった髪を切って、
今のリーゼントスタイルに変えた──奇しくも同じ日にである。
それまで、ピアスもお揃い、髪型もお揃いにしていた２人が。
互いの進む道がいつか別れることを暗示するような出来事であった。
学校生活等
やはり不良ということで、兄弟揃って、学内外でも、かなりの問題児といってもいい。
ただ、元々物覚えのいい琉夏に、努力家で一本気な性格の琥一は、
それなりに学業成績は良かったりする。
（主人公の必要パラメータにも学力が含まれている辺り、流石は王子である）
お互いに足りないのは出席日数といったところか。
……特に琥一は卒業を危ぶまれるほど、だったらしい。
趣味等
比べてみると、これ以上にないほど正反対である。
音楽の好みはあまりなく、なんでも喜んで聞く琉夏と、かなり限定されたものを好む琥一。
琉夏は夏を好み、人の大勢いる賑やかな場所を好む。
琥一は秋や冬を好み、静かで景色のいいところを好む。
共通するのは、身体を動かせる場所、バイクに関して、季節限定スポットなど。
……厳密にいえば、趣味ではないが、主人公に世話を焼かれたり、
叱られたりするとどことなく嬉しいようだ。
内面等
とある出来事がきっかけで。幼い頃から、琉夏になんでも譲ってきた琥一だが、
幼い頃から、主人公のことに関してだけはかなり複雑な想いを抱いている。
琉夏は琉夏で、そうやってなんでも譲ろうとする琥一の姿勢に
余裕めいたものを感じ、苛立つあまり、切れることもある。
主人公の存在は２人曰く、彼ら兄弟の『要』、
今度失ったら、また何かが壊れる……責任重大だというのだが。
ゲーム開始時点での現状等
作中では、２人の父親の経営する不動産が所有する物件、
『West Beach』という廃ダイナーで二人暮らしをしている。
親から仕送りはもらっていない（或いは最低限の生活費のみ？）らしく、
２人のバイト代や校内でののみ行為、もしくは部活の助っ人の報酬、
もしくはわらしべ長者などで細々と食い繋いでいる。
そんな極貧生活の中だというのに、琉夏は菓子類や細々としたものを見境なく買いあさり、
琥一はヴィンテージものと見ると目の色を変えてしまうため、常に金欠状態である。
そんな中でも主人公にはお金を借りたり、奢ったりしてもらわないのが彼ららしい。
※現物での差し入れをされている描写はところどころある。
備考
ちなみに主人公に対してはシステム的な好感度はともかくとして、
最初から比較的友好的な態度を見せている。（入学式の朝に迎えに来る等）
ときめくと、ますますそれに拍車がかかり、兄弟揃って鉄壁のSPっぷりを発揮する。
体育祭、文化祭、称号獲得時、ローズクイーンお祝い時など、その発言には物騒な物さえ感じさせる。
……やはり２人は不良なのである。
