同種の携帯ゲーム機同士で無線通信を行う事でデータなどをやりとりする機能のことでありDS,3DS、PSP,PSVitaに於いて利用出来るゲームもある。DSや3DSでは「すれちがい通信」とひらがなで「すれちがい」と記述されている。
元々DSのnintendogsで提唱された機能でありすれ違い通信が設定されたゲーム機同士が擦れ違う(実際には数m~十数mまで受信可能)ことでそれぞれのゲームのデータをやりとりすることが出来る。
やりとりすることが出来るデータはゲームにより異なり、簡単なメッセージや自分の(そのゲームでの)情報を相手に教えることが出来るものから、アイテムを受け渡す事が出来るものも存在する。
このすれ違い通信は上述のようにnintendogsの頃から存在していたが、すれ違い通信の難点(後述)があったこともありそれ程利用者は多くなく、知名度も高くは無かった。しかしながらDSのドラゴンクエスト9ですれ違い通信は爆発的普及を博し(まさゆきの地図など)知名度を上げた。その後PSPやPSVでも似たような機能が実装されている。
ニンテンドーDSでは上述のようにソフト単位で実装されている機能でありすれ違い通信に対応しているソフトですれ違い通信状態にした上で電源をON(スリープモードはOK)にした状態で同じソフトですれ違い通信状態にしているDSにすれ違うことですれ違うことが出来る。その為、必然的に同じソフトを起動し、その上ですれ違い通信状態にしていないといけないこともあり都心部など人通りが多いところであってもなかなかすれ違うことが出来ないという問題も抱えていた。しかしながら上述のようにドラゴンクエスト9では大きく普及をし、2010年3月4日までにのべ117,577,073人というすれ違い通信の記録を打ち立てギネス記録としても認定されている。PSPでも同じようにソフト単位で実装されている機能であるが、DSソフトよりは遥かに実装されているソフトは少ない(ディシディア ファイナルファンタジーなど))。
3DSではすれ違い通信の機能がゲーム機そのものに実装されており、ソフト側ですれ違い通信を行うように設定すると、以後はソフトを起動していなくても電源が入っていれば(但し一部の状況下を除く)すれ違い通信が行われる。この設定は1つの本体に対して最大で12本まで登録することが出来るため、最大で12本のソフトのすれ違い通信を同時に行う事が出来る。これにより他の本体ですれ違い通信を行っているソフトと一致すればすれ違い通信が行われる事になる。これによりDSの時の「同一ソフトを起動中で尚且つすれ違い通信でなければいけない」という問題が解消され非常に使い勝手が良くなっており、発売から時間が経ったソフトで(既に本人がプレイしていなくても)登録さえされていれば通信が出来るようになっている。
PSVitaではPSPのソフトで対応しているものであれば引き続き利用できるほか、プリインストールされているアプリケーションnearで位置情報も用いたすれちがい通信が可能。(ただし本体の通知設定で「すれ違いました」と言っている程度で厳密には違っており、インターネット接続できていないと通信されない)