概要
外科医相良浩介を主人公に、赤字経営が続く転勤先の堂上総合病院で起きる様々な出来事を、職員にスポットライトを当てて描く医療ドラマである。医療措置場面や手術などシリアスなシーンもある反面、非常にコミカルなシーンもふんだんに散りばめられている。
レギュラー放送は第1シリーズが2011年10月27日から同年12月15日、第2シリーズが2013年7月11日から同年9月5日まで放送された。現在は第3シリーズが2015年1月8日から放送中である。
また、各シリーズの間にはスペシャルドラマが放送されており、2013年6月1日と2014年1月4日に2時間ドラマが放送された。
主要人物
堂上総合病院
外科医
相良浩介/43歳/演:沢村一樹
本作の主人公で、通算約3000件の執刀経験を持つスーパードクター。本作第1シリーズ第1話で堂上総合病院に転勤してきた。非常に穏やかな性格で、患者や他の病院職員に対する接し方も良い。患者第一の病院を作ろうと奮闘しており、そのためなら汚い手段も迷わず実行する。これは、堂上総合病院に来る前の勤務先である東京医療大学病院勤務時代に、仕事にかかりっきりで難病にかかり苦しんでいた妻に身体の異常を言わせづらくさせてしまった末、死なせてしまったためである。第1シーズン終盤で癌になってしまうが、同僚の森山を上手く焚き付けて自身のオペを執刀させて職場復帰し、生体肝移植を成功させた。第2シーズンでは、甥の森山に病院を譲渡しようとする院長の考えを知り、自身も院長になろうとしていると匂わせ森山を人間的に成長させ、自身は森山の母校である西都大学の臨時講師を兼任する事になった。第3シリーズでは西都大学の臨時講師を退き、再び堂上の医師業務に専念してる。
森山卓(画像手前の人物)/44歳/演:高嶋政伸
堂上総合病院院長の甥で、外科医達のリーダー的存在。突如現れた名医の相良に嫉妬とライバル心を燃やしまくり、いつも相良と衝突している。医者としての腕前は相良に次ぐ優秀なものだが、性格は作中の登場人物の中でも群を抜いて捻くれており、本作では度々ヒール役に回る事が多い。しかし、その捻くれた性格によりお笑い要員として活躍する機会も多く、おだてられるとすぐ調子に乗るところや、切羽詰まると出る「んんんんん!」という口癖は持ちギャグと言っても良い。また、希に相良との連携などで格好いい面を見せる事もある。以上のようなお笑い性や格好良さ、そして医者としての腕前の高さから、本作ファンからは「すぐるちゃん」(院長がプライベートで森山を呼ぶ時に使う呼び方)と呼ばれ親しまれている。
佐々井圭/40歳/演:正名僕蔵
森山の腰巾着その1。医者としての腕は優秀だが性格面に問題が有り、仕事に対する意欲は低く、森山やその取り巻き以外の病院職員に対する態度も傲慢である。かつて妻がいたが、仕事で家庭を顧みなかった挙げ句に逃げられてしまった。
段原保/36歳/演:尾崎右宗
森山の腰巾着その2。森山の言う事は全肯定する人物で、森山やその取り巻き以外には態度がでかい。
高泉賢也(画像背景の人物)/29歳/演:敦士
森山の腰巾着その3。3代続いて医師をしている家系に生まれ、人を助けるというよりも成り行きのような形で医師になった。そのため医者としての意識は薄く、病院にいても株取引や恋人との連絡ばかりしている。また、医療技術も未熟で、相良が堂上総合病院に取材にやって来た医療雑誌の編集者に優秀な外科医を挙げようとした際、病院内の外科医の中で唯一名前を挙げられなかった(正確には、相良は名前を言いかけたが途中でやめてしまった)。
その他の医師
皆川和枝/48歳/演:伊藤蘭
内科医。総合診療科勤務。元は別の科に勤務していたたが、森山を筆頭とした外科医達に嫌気が差して、相良と入れ替わるように別の病院に転勤しようとしていた。だが、相良の根回しで引き戻され、相良の提案で創設された総合診療科に務めるようになった。本病院で相良に積極的に協力してくれる唯一の医師である。
千住義郎/35歳/演:斉藤陽一郎
麻酔科医。森山の腰巾着その4。人とのコミュニケーションが苦手。森山やその取り巻きの外科医達同様に仕事に対するモチベーションは低い。
瀬戸晃/演:浅利陽介
外科医。第3シーズンで転勤してきた新人外科医。赴任早々相楽と森山派の板挟みに合って苦労する。
看護師
宮部佐知/29歳/演:比嘉愛未
元は笑顔の少ない事務的な仕事しかしない看護師だったが、相良と出会い徐々に改善されていく。2回のスペシャル版では、それぞれ患者の弁護士(演:永井大)と同僚の医師(演:渡辺大)の間で玉の輿のチャンスを得るが、自分は未熟でまだまだ結婚は早いとしてプロポーズを断っている。また第2シーズン最終話から2015年正月SPまでの間は西都大学病院に転職していた。
相原亜美/22歳/演:黒川智花
いつも笑顔の看護師で、仕事のできる宮部を尊敬している。シーズン1では、彼女が佐々井に書類の記載ミスをなすりつけられた上に罵倒された事をきっかけに、外科医と看護師の関係性が非常に悪化する事件が起きた。しかし、その事がきっかけで看護師の病院内での立場が見直され、看護師長の田村が副院長に就任する事になった。
吉川みずき/37歳/演:阿南敦子
ナースステーションで宮部や吉川とよくお喋りをしているムードメーカー的存在の看護師で、患者ともよく談笑している。
田村戸紀子/53歳/演:宮地雅子
看護師長で、シーズン1途中から長年の勤務実績を評価されて師長兼任で副院長に就任した。堂上総合病院に20年以上勤めるベテランで、全ての科で勤務経験がある。
経営陣
堂上たまき(画像左の人物)/70歳/演:野際陽子
堂上総合病院院長。医師で、外科医の森山は甥。赤字経営の病院運営に苦慮するだけでなく、森山や相良達の行いにも頭を悩ませている。そのため、しょっちゅうストレスから来る身体の不調を来しており、皆川の診察と治療を受けている。シーズン3ではバカンスで豪華客船クルーズに出掛けてしまっており、院長職は甥の森山が代行している。
桃井正一/62歳/演:小野武彦
堂上総合病院事務長。院長と同じく、赤字経営の病院と森山や相良達の行いに頭を悩ませている。普段は院長室で院長の横に立って相づちやガヤを入れるだけだが、支払能力の無い患者の医療費を家族に対し請求するため催促電話をするなど、雑務を行う事もある。
その他
渋谷翔子/30歳/演:滝川沙織
エスアイ製薬の医薬情報担当者(MR)。相良や森山に、薬品情報のみならず病院内外の情報を提供する。
仙石大吾/演:柴俊夫
西都大学病院消化器外科教授。森山の恩師で、大学内で絶大な権力を持ち、教え子を取り巻きに「仙石会」という強力な派閥を形成していた。森山もその一員だったが、第1シーズン終盤で生体肝移植を行う事に反対された事に嫌気が差して脱退した。スペシャルでは、この生体肝移植を成功させた事に怒り、堂上総合病院に患者を紹介しないよう圧力をかけたり、評判を下げるデマを流すなどして病院を潰そうとした。しかし、それとほぼ同時期に行われた大学の医学部長選挙で相良の手回しにより後輩の松田に敗北し、大学や大学病院での権力を失った。
松田義雄/演:小日向文世
西都大学病院脳外科教授及び西都大学医学部長。スペシャルで行われた医学部長選挙に相良の説得で出馬し、当選して医学部長となった。第2シーズンでは相良の能力を評価し、西都大学病院に教授として引き抜こうと企てる。2015年正月SPでは膵臓ガンを理由に退職を決意し、大学病院の医師達と相楽による手術でガンを根治させた後、地元の北海道に帰郷した。