概要
1955年〈昭和30年〉1月13日生まれ。トライサム所属。愛称は「ラン」または「ランちゃん」。
1972年にNHKの歌番組『歌謡グランドショー』のマスコットガールのオーディションに田中好子、藤村美樹とともに合格。この3人でグループを結成、キャンディーズと命名される。
ランは主にコーラスパート(ソプラノ)を担当していた。
1977年7月17日、日比谷野外音楽堂でのコンサート中、突然キャンディーズの解散を宣言。
その最中、伊藤が泣き叫びながら発言した「普通の女の子に戻りたい!」は、当時流行語ともなった。翌1978年4月4日のキャンディーズ解散コンサートと同時に芸能界を一時引退する。
1981年(昭和56年)には夢の遊眠社の舞台『少年狩り』(野田秀樹作・演出・主演)に出演。同年度の第19回ゴールデン・アロー賞新人賞(演劇)を受賞する。以降、同劇団の舞台に主演。
またテレビドラマなどに多数出演している。
特に『推理小説作家・沢木麻沙子』シリーズの沢木麻沙子役を演じている。
また、近年は『人生の楽園』(テレビ朝日)など(現在は菊池桃子に代わっている)でナレーション業もこなしている。
アイドルとオタクの鏡
2023年末、第74回紅白歌合戦にソロで出場し、キャンディーズの曲をメドレーで歌った。
歌う場所は本会場とは別のスタジオに、往年の親衛隊メンバーを集めて行われた。
伊藤本人の68歳とは思えない若々しさ、そして往年のキャンディーズファンの変わらぬ推しへの熱意があふれた応援っぷりに、現役グループを推すドルオタ達にインパクトを残した。
キャンディーズファンは「推しグループがわずか6年で解散し、メンバーが逝去・引退し残ったのが伊藤1人だけ」というオタクとしての大きな苦難を乗り越えており、この時点ではほとんどが高齢者であるにもかかわらず純粋に推し続け、「推しの安全を守った上での紙テープ投げ」などのライブスキルを披露。
「自分たちもこうありたい」という数多のドルオタの尊敬を集めた。