チャットやwebを利用して、オンラインの相手とテーブルトークRPGを行うこと。略して「オンセ」。
概要
ゲームのプレイ時間の大半が「会話」に費やされるテーブルトークRPGでは、その会話をチャットによる文字のやりとりに変えるだけで比較的容易にゲームを行うことができる。
使われるチャットソフトは様々であるが、ダイス機能などを自作しやすいという理由で特にIRCやWEBツールを使ったものが好まれている。
利点
参加者の時間さえ合えばいつでも開催することができるため、通常のTRPGのオフラインセッションのように、プレイ会場となる場所が使用可能な時間帯に縛られる事がなく、夜中であってもプレイが可能。
同様に、参加者が特定の場所に出向く必要も無くなるため、遠方に住む物同士でもプレイに参加できる。
以上のことから、身近にプレイヤーがいない場合でもプレイの機会を得やすくなった、ということは大きな利点として挙げられるだろう。
また、文字を使用したセッションは、通常の「口頭の会話で行うセッション」より、プレイヤーと性別や年齢が違うキャラクターを演じやすくなるため、いわゆるなりきりチャット(プレイバイチャット)の延長でTRPGのプレイが可能になる。実際に、なりきりチャットからTRPGのオンラインセッションを始めたというケースも多く、TRPGへの新規ユーザー層の新しい取り入れ方として注目に値する部分ではあるだろう。
プレイのログを残すことが簡単というのも利点として挙げられる。
欠点
前述のように文字主体のチャットを主に用いるため、個々人のタイピング速度や、他参加者の発言が反映されてから対応を考える必要性が出てくるという関係上、オフラインでの会話によるセッションに比べて進行が遅くなりやすい、ということが欠点として挙げられる。
夜でも開催できるとはいえ、参加者の人数やシナリオにもよるものの一晩で終了するパターンはあまり多くなく、二晩、三晩とかかることは珍しくない。
またキャラクターシートやマップ、戦闘時の位置関係についてなど、GMやプレイヤー同士で相互に確認が必要な資料を確認しにくい、という側面もある。
ただしこれらについては近年では、前者は音声チャット(Skype)を使用・併用することである程度解決でき(もっともプレイログは残しにくくなるが)、後者についてもどどんとふ等、ツールの普及によって解決しやすくはなっている。
オンラインセッションに参加する
インターネット上にはオンラインセッションを企画しているサイトやmixi等のSNSコミュニティで募集をかけるといった方法がある。
オンラインセッションに使用するためのソフトウェアやチャットルームの提供サービスサイトに、参加メンバー募集用の掲示板などが設置されているケースもある。
チャット以外のオンラインセッション
チャット以外でもTRPGをオンラインで行う方法として、PBWや定期更新型オンラインゲームに需要があり、『シルバーレインRPG』は、このゲーム専用に開発されたオンラインセッション用ソフトウェア「メガリスドライブ」を無料でダウンロードできるサービスを行っている。