概要
世界の創造主と言えるエンブリヲによって創造された新人類で、思考で操作が可能な情報化テクノロジー「マナ」を扱える者達がこれに該当する。
逆にマナの扱えない者達の場合は、「ノーマ」という蔑称が与えられており、ホムンクルス達からは差別の対象として扱われる事になっている。
ホムンクルス達の扱う「マナ」とは、一言で言うなら魔法や超能力といった特異的な精神力を組み合わせたものであり、手を触れずに物を動かす、光や熱、炎などを発生させるといった能力を発動させる。また、ホムンクルス達は互いに精神的に繋がることによって、相互理解を深め合い、戦争や環境問題に貧富の差などの諸問題も克服したとされている。
その実態は創造主であるエンブリヲの思うがままに従い続ける「操り人形」としての宿命を与えられた存在であり、コントロールにはマナの力が利用されている為、言わばホムンクルスの扱うマナは、精神共有の「要」であるのと同時に、エンブリヲに支配され続ける事になる「呪い」とも言えるのである。
しかし、そんなマナの恩恵を受けていたホムンクルス達も、次第に「自分自身で考えて行動する事」を放棄する形で堕落の兆候が見られる様になっており、特にミスルギ皇国の国民達は、独裁者同然となっていたジュリオ・飛鳥・ミスルギの行った」アンジュの公開処刑に関して、何の疑問も抱かないどころか、むしろ熱狂的な支持をする等、醜悪なまでに異常な光景を見せていた。
ただし、ホムンクルスの中には、稀に強靭な意志によってエンブリヲの意に従わない者も存在し、モモカ・荻野目は、アンジュへの敬愛によって自我を取り戻し、エンブリヲに一矢報いる形で反抗し、彼を感心させていた。