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戦艦武蔵の編集履歴

2015-03-03 12:09:51 バージョン

戦艦武蔵

せんかんむさし

武蔵は、第二次世界大戦中に建造された大日本帝国海軍の大和型戦艦の二番艦である。当時は武藏と表記された。この名を持つ日本海軍の艦船としては3隻目。

概要

大和型戦艦の2番艦として三菱重工業長崎造船所にて1938年建造開始、1940年進水、1942年竣工。


太平洋戦争中盤に完成。優勢期は後方で温存され続け、戦局悪化後はマリアナ沖海戦、第三次渾作戦などに参加するも、その攻撃力を発揮する機会には恵まれなかった。


1944年10月、レイテ沖海戦に出撃のおり、米軍機から集中攻撃を受け艦隊から落伍、その後も波状攻撃を受け続け、魚雷20~33本被雷、爆弾17~44発命中、至近弾20発以上(諸説あり)という、軍艦として空前絶後の損害を受けて戦没した。だが、その被害を受けても尚9時間もの間沈まずに海上にあったことは驚愕に値する。


沈没間際の酸鼻を極める艦上の有様は、当時水兵として実際に武蔵に乗り組んでいた渡辺清の著作『戦艦武蔵のさいご』で克明に描かれ、戦後生まれの世代にも知られている。


大和の影に隠れがちな武蔵であるが、実は建造段階で副砲防御が強化され、溶接の品質も向上したために実質的な防御力は大和を凌駕していた。そのため日本最強の戦艦は武蔵であり、大和ではなかった。実際に開戦時の連合艦隊参謀長であった宇垣纏は武蔵が沈んだ後、自身の戦時記録に大和の悲劇的運命を予見するかのような記述を残している。


沈没原因

魚雷20発以上を食らったために水線下の装甲とバルジが破壊され、船体の継ぎ目が緩んだりして艦の浸水が徐々に増加し、艦のバランスと浮力が失われたために転覆、沈没した。この際に機関室か弾薬庫が原因と思われる水中爆発が確認されている。アメリカ軍の飛躍的に高性能化したこの時期の魚雷(最新鋭のものは大鳳の水中防御を一撃で食い破る威力を誇る)を20発も食らって浮いていたのは本艦だけであり、最終的には屈したものの、米軍をしてバカな……奴はモンスターか!?と畏れ慄くほどの抗堪性を見せた。

なお、沈没時の水中爆発は二回ほどあり、いずれも大和のように、海中からキノコ雲が立ち昇るほどの爆発ではなかったとの記録があり、弾薬庫の大爆発で船体がバラバラになった大和と比べれば比較的原型を保っていると考えられている。(爆発寸前の白煙の出処が煙突からという証言が残されている)


都市伝説

沈没時の武蔵には未浸水区間もまだ残っていたため、戦後にこのような都市伝説が出回った。

戦艦武蔵は未浸水区間のおかげで浮力と自重が吊り合い、そのまま着底せずに沈没時の姿で海中をさまよっているというものだ。数十年後の昭和後期に僚艦が報告した地点等の海中探査が試みられたが、残骸の一つも発見できなかった(実際は探査機の能力不足などが要因)ことからも一定の信憑性を帯びて語られた。戦後、微速で海底を進む巨大な影が漁民によって目撃されたとの証言も残されている事から、創作のネタに使われ、かの松本零士は『超時空戦艦まほろば』作中にシブヤン海海戦のままの状態で海中を漂う戦艦武蔵を描いている。実際に機関は虫の息ながらも生きていた事から、実際の沈没位置から多少ずれた場所に残骸がある可能性もある。



戦後の知名度

『戦艦武蔵のさいご』で一定の知名度は得たものの、宇宙戦艦ヤマトで国民的人気を得た大和には到底及ばず、大和の影に隠れている。海中探査も、昭和後期に海中探査が一回行われたものの、断念した以後は一切の調査が行われていない。大和が複数回にわたって大々的に行われ、その詳細図まで判明しているのとは対照的である。


大和と同じ姿を持っていながら、大和の影に徹し、レイテ沖海戦の生き残りの多くが口封じにマニラ戦に駆り出されたりして戦死してしまった(とはいえ最終的に300余名程度が戦後まで生き延びている)事も手伝って、武蔵が顧みられることは少ない。レイテ沖海戦から幾星霜の月日が経過していく中、シブヤン海に眠る彼女が光を浴びる日は訪れるのだろうか。


遂に発見された戦艦武蔵

長年未発見で前述に書いた様な都市伝説が生まれた戦艦武蔵。

その戦艦武蔵が2015年3月2日、シブヤン海の深さ1000m以上の海底に沈んでるのが発見された。

発見したのはあのマイクロ・ソフトの創設者で現在は資産運用や投資を業務とするバルカン社を経営しているポール・アレンが発見した。

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