マックナイフ
まっくないふ
概要
キャピタル・アーミィがエルフ・ブルックをベースに宇宙戦闘用に開発した量産型可変モビルスーツ。
機体の基本構造はエルフシリーズのそれを踏襲しており、増槽を兼ねた長距離移動用ブースターを装備する事で長距離移動に対応し、武装の多くを機体内部に格納するものの、サイズに関しては16メートル級にまで小型化されており、また可変機構も簡略化されている。
「お人形」とも揶揄されるシンプルな機体シルエットはウーシァやエルフ・ブルックなどと比較して貧相に見えるが、高い機動力と格闘戦能力を有し、前面投影面積を抑えた飛行形態で敵の弾幕を掻い潜り接近戦を展開する。
特徴的な頭部センサー・アイはカットシーのそれと同じく複数のセンサーの集合体であり、また光通信用デバイスとしての役割を果たす。
また、バックパックにはオプションを装備する為のコネクタが搭載されており、ここに長距離移動用ブースターを装備する他、カットシーのシールドなどを装備可能。また、このコネクタはブースターにも二基搭載されており、ブースターを装着する事で機体拡張の幅を広げる事が出来る。
飛行形態への変形は手足を広げるだけという極めてシンプルなものだが、これによって変形時に無防備になるというエルフシリーズの欠点を克服。また、駐機時には脚部を折りたたむ事で格納形態へと変形する。
指揮官機と一般機では頭部の形状が異なり、指揮官機はセンサー・アイを二つ備えたツイン・アイを採用、一般機はセンサー・アイを一つ備えた単眼であると共にエルフ・ブルックと同じく黄色を基調としたカラーリングが施されている。
主なパイロットはマスク、バララ・ペオール。マスク機は赤と白を基調としたツートンカラー、バララ機は全身をピンクに塗装されており、共に指揮官用の頭部を装備する
武装
プラズマ・クロウ
指部に高温の熱プラズマを纏わせる近接戦闘用武装。
熱プラズマは外装のみならず敵内部構造にもダメージを与える。
敵を引き裂くのみならず、握り拳を作ったままでも使用出来る為、用途は幅広い。
ビーム・バルカン
機体各部に搭載されている小型ビーム砲。連射性と制圧能力に優れ、こと宇宙空間での対多数戦闘では踊るように乱戦を展開する。
指の付け根に搭載された物はエネルギーパックを弾丸に見立て、射撃後に空になったパックを排莢するという、宇宙世紀時代のガルスJのエネルギーガンやユニコーンガンダムのビーム・マグナム等に近い形式を採り、発射する砲門を変更する事でビームの出力と制圧能力を任意に変更する事が可能となっている。
グレネード・ランチャー
脚部脛の内側に合計4基備えられている榴弾。マガジンによる給弾方式を採用しており膝の内側にマガジンを装填し、予備マガジンをバックパックに備える。
その性質上発射時には足を対象に向ける必要があるものの、牽制を主目的としている為命中率はさほど重要視されていない。
フォトン・ボム
フォトン・バッテリーそのものを兵器に転用した長距離ミサイル。股関節部に搭載されており、発射方向に股を開く独自の発射体型を採る。
フォトン・アイと呼ばれる特殊光学観測装置とAIの連動で攻撃対象の形状を認識し、ミノフスキー粒子散布下での長距離誘導を可能する。
また大気圏内では爆撃任務にも用いられ、両手足を広げた滞空姿勢で下方にフォトンボムを投下する。