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トイレのピエタの編集履歴

2015-04-03 17:12:18 バージョン

トイレのピエタ

といれのぴえた

手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた日記の最期のページに書かれた作品の構想である。

トイレのピエタとはマンガの神様こと手塚治虫が日記の最期のページに書いた内容である。

概要

手塚治虫は1989年に体調を崩し入院する。手塚の家族は医師から手塚が胃がんであることを告げられるが、手塚本人には「胃がんであることを伝えないでください」と言い、手塚本人は『自身は胃潰瘍である』と告げられ最期まで胃がんであることを知らずに死亡した。


しかし、死後に公開された手塚の日記には手塚は胃がんであることを知っていたとみられる内容が見つかっている。(手塚は医師免許を持っている)


手塚治虫は入院中も手が震えるのを医療用のモルヒネで抑えながら、意識が無くなるまで仕事と日記を苦しみながら続けていた。


手塚が病室で書いた日記の最後のページは次のように綴られている。


一九八九年一月一五日


今日はすばらしいアイディアを思いついた!トイレのピエタというのはどうだろう。

癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んで行くのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描き出すのだ。

周辺はびっくりしてカンバスを搬入しようと するのだが、件の男は、どうしても神が自分をあそこに書けという啓示を、便器の上に使命されたといってきかない。


彼はミケランジェロさながらに寝ころびながらフレスコ画を描き始める。

彼の作業はミケランジェロさながらにすごい迫力を産む。

傑作といえるほどの作品になる。

日本や他国のTVからも取材がくる。


彼はなぜこうまでしてピエタにこだわったのか?これがこの作品のテーマになる。

浄化と昇天。これがこの死にかけた人間の世界への挑戦だったのだ!



手塚はこの日記のページを最後に意識を失い、二度とペンを持つことは無かった。上記の日記はグチャグチャの文字で書かれた。

トイレのピエタは手塚治虫が「生前にアイデアを出した」という枠組みで考えれば全手塚作品のうち最後の作品になる。(手塚は病室でいろいろ漫画を描いていたが、「生前にアイデアを出した」という日記の最期のページの枠組みまで含めると本作が最後)


映画

また『トイレのピエタ』は2015年に映画化予定になっているが手塚ファンからは大きく不評をかった。

不評をかった理由は『トイレのピエタ』の主人公は手塚自身がモデルと言われていたが、映画では若い青年になり、原作には登場しない女子高生との恋愛映画にされてしまった。

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