概要
MLBナショナルリーグ西地区に所属するコロラド・ロッキーズのホームスタジアムで所在地はコロラド州デンバー。
1995年に完成。球場名は同じくコロラド州に本社を置いているビール会社のクアーズにちなむ。
ナショナルリーグでは1962年のロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアム開場以来33年ぶりとなる野球専用球場。典型的な新古典様式の球場で、外観は赤レンガと鉄骨を組み合わせた。赤レンガは球場周辺の古倉庫に調和させたもので、また鉄骨はかつてあった鉄道駅に由来している。
寒さの厳しい地域にあり、芝を守るためにグラウンドに温水を流すパイプを埋設している。
本拠地であるデンバー市が標高約1600mもあるため、打者有利な球場である。また、球場では1-0のスコアの試合が長らく出てこなかったが2005年7月9日のサンディエゴ・パドレス戦でようやくそのスコアが発生。他球場では珍しくないこのスコアが出現するまでレギュラーシーズンで847試合を要しており、これは大リーグ史上最長の記録である。その後2014年まで9回起きている。
2005年7月9日 ロッキーズ 1-0 パドレス
2006年4月16日 ロッキーズ 0-1 フィリーズ
2006年7月25日 ロッキーズ 0-1 カージナルス
2006年8月1日 ロッキーズ 0-1 ブルワーズ
2008年6月11日 ロッキーズ 1-0 ジャイアンツ
2008年9月14日 ロッキーズ 1-0 ドジャース(初めて0-0で延長戦となり10回にサヨナラ勝ち)
2008年9月17日 ロッキーズ 1-0 パドレス
2009年7月6日 ロッキーズ 1-0 ナショナルズ
2010年6月12日 ロッキーズ 1-0 トロント・ブルージェイズ
その球場で唯一野茂秀雄がドジャース時代の1996年にノーヒットノーランを達成している。その試合のスコアは
ドジャース9-0ロッキーズ
因みに記録達成時に雨でボールが湿っていたことにヒントを得たというであり、「完全試合より価値がある」と報道したメディアもあった。
これを機に2002年から球場の方でもボールに加湿処理を施して打球が飛び過ぎないようにしている。