概要
カリフォルニア州ロサンゼルスにある球場で、MLB球団ロサンゼルス・ドジャースが本拠地として使用している。2019年時点ではフェンウェイ・パーク(レッドソックス本拠地)、リグレー・フィールド(カブス本拠地)に続いて開場年がMLBで3番目に古い球場となっている。
1984年のロサンゼルスオリンピックでは当時公開競技だった野球競技の全試合、2009年のWBCの決勝の舞台にもなっている。
かつてオーナーのピーター・オマリーが「ボールパークにファンを呼ぶには、球場を楽しく美しいところ、つまり男がガールフレンドを連れて行きたくなるような場所にすることだ」という名言を残している。その言葉通りの楽しい演出が多く、また球場全体に清掃が行き届いている。さらにカリフォルニアの温暖な気候のおかげで雨天中止が非常に少ない。このことから「ドジャース永遠のホーム」と呼ばれ親しまれている。
特徴
1990年代以降はMLBの球場では珍しくなった、フィールドがセンターラインを軸に左右対称の球場である(左右翼ともに100.6m、センターラインは120.4m)。2023年現在、ナショナルリーグ所属球団の本拠地球場では唯一で、他は全てアメリカンリーグ所属球団の本拠地球場である。
左右翼100m、中堅121m
プログレッシブ・フィールド(クリーブランド・ガーディアンズ)
左右翼99,1m、中堅125m
左右翼100.6m、中堅125m
エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム(ロサンゼルス・エンゼルス)
左右翼100.6m、中堅121.9m
オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム(オークランド・アスレチックス)
左右翼100.6m、中堅121.9m
ファウルグラウンドが比較的広い点も投手有利だと言われていおり、ファウルグラウンド部分に新たに座席が設けられてからはその傾向は多少打者に有利になっているものの以前投手に有利となっている。なお、投手有利の当球場だが2022年には3番目に多くホームランが出た球場と記録されている。
晴れた日のデーゲームは、ロサンゼルスの乾燥した空気と日中の暖かさの為、ナイトゲームと比較して打球が多少伸びる(密閉式屋根付きの球場を除く開閉式屋根付き球場でのデーゲーム中に屋根を開けた状態もしくは、開閉式屋根が無い球場で行なうデーゲーム下のボールの飛び方はナイトゲーム中よりも伸びる)傾向にあるが、ナイトゲームではロサンゼルスの昼夜の寒暖差が大きい為、日によっては霧が立ち込める場合も有る。この様な気象状況が訪れると、ボールが空気中の湿気を含んで重く成り、球足が遅くなる。さらに、中堅から本塁へ向かって吹く風が打球を押し戻すことも手伝い、本塁打が出にくい傾向となっている。
この球場で販売されているホットドッグ「ドジャー・ドッグ(The World famous Dodger Dog)」は、アメリカの野球場の中で販売されているホットドッグの中で最も販売数が多く、また世界で一番有名なホットドッグとしてここの名物となっている。