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サイオンの編集履歴

2015-06-18 08:49:21 バージョン

サイオン

さいおん

北米のみで展開される、トヨタの若者向けブランド。

概要

サイオン(Scion)とは、トヨタが北米向けに展開する主に若者をターゲットとしたブランドである。


設立の背景

高品質を武器にトヨタ/レクサス両ブランドで戦ってきたトヨタだったが、若者には退屈なブランドであると見なされてきた。日本でも北米でもやはり同じだったのである。その上、米国は先進国としては珍しく少子高齢化とは無縁で、これらのことから今後消費者のトヨタ離れが起こるのではないかと懸念していた。そこで、それを打破するために設立されたのがサイオンである。


ちなみに別ブランドとは言ってもレクサスとは性質が異なり、サイオン専用のディーラー網も存在せず既存のトヨタディーラーで販売される。これは前者が「壊れないが、安物の大衆車」と言う日本車のイメージを払拭し、最終的に高級ドイツ車のお株を奪うべく設立され、後者は若者のトヨタ離れを食い止め、将来的にトヨタブランド車に乗ってもらうべく設立されたという経緯の違いもあるだろう。


現状

bBなどの日本でも若者向けとされる車種を北米で販売する際にこのブランドが利用されることが多い。つまりはヤンキー用である。


サイオン日本導入の可能性は、現状ではかなり低いものと思われる。

その理由として考えられるものには以下のモノがある。

1.日本のトヨタブランドのディーラー網には既に女性・若者をメイン層としたネッツ店がある。

まず、サイオンの販売車種と日本名、日本での取扱い店を見てみよう。

(太文字はネッツ店で購入可能な車種)


FR-S(86)→トヨタブランド全店舗

xB

 初代(bB)→ネッツ店

 2代目(カローラルミオン)→カローラ店

xA(初代ist)→ネッツ店(ごく短期間にトヨペット店でも)

xD(2代目ist)→ネッツ店

iQ(iQ)→ネッツ店

tC(該当なし)→(該当なし)

iA(該当なし)→(該当なし、MAZDA2(デミオ)セダンのOEM)


そう、日本でもネッツ店で取り扱っている車種ばかりなのがわかるだろう。

そもそもネッツ店は旧オート店の頃からスプリンターカリブやスターレットと言った若者や女性をターゲットとした車種が得意である。そう、サイオンのポジションは既にネッツが補完しているのである。

2.tC以外の車種については、既に日本仕様車が販売されている(いた)。

仮にtCを売るとしても、日本では新型セリカとしてカローラ店で売った方が市場にも販売サイドにも受け入れられやすいであろう。

・そもそもtCはセリカ等「T型系列車」のアベンシスのプラットフォームを使っている。

・あのサイズのFFクーペというポジションもセリカそのもの。北米でもセリカ後継機と見なされている。

・ブランド力・知名度で言えば、日本におけるサイオンとセリカの差は言うまでもない。

・セリカの名前を安易に使うのがイヤだというのであれば、中東・中国名の「ゼラス(ZELAS)」を使う手もある。こちらはトヨタブランド車なので、商標権の問題さえクリアできれば使えるしエンブレムやロゴも流用できる。

3.tc自体の将来性に対する疑問。

日本ではクーペ市場がお寒い上、「なるほど北米」というデザインである為日本でウケるかは不透明である。そして日本でも北米でもFR-S(86)の登場により未来は不透明である。

4.結果として、ぶっちゃけ既に大コケしているレクサスの二の舞を演じることになる。

先述のように既にキャラが近いネッツ店がある、ほとんどの車種が既に販売されていると言う状況はそれこそレクサス店導入直前の状況と似ている(こちらの場合はトヨタ店だろうが)。

そして、蓋を開けてみれば(投資に比べれば)その凱旋導入は大失敗だと言える。

しかも富裕層をターゲットに価格を吊り上げることの出来るレクサスとは違い、サイオンはそもそもが若者向けなので値上げは市場に許されない。

5.日本においてトヨタ離れというのは、残念ながら結局「登録車離れ」である。

要はみんなカネがないから軽自動車、果てはそもそもクルマに乗らないのである。

実際、TVCMを打ってもいないのにピクシスが売れているのがその証拠である。


・・・が、「マイノリティ=カッコ良い」という層にはそれなりに人気があるのか逆輸入されたものを極稀に見かけることがある。


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 トヨタ レクサス

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