浅野学秀
あさのがくしゅう
プロフィール
概要
椚ヶ丘中学校の生徒会長で、特進クラスA組の五英傑の1人でもある。
理事長浅野學峯の一人息子。
全国模試一位、中間試験学年1位の秀才で、表向きは爽やかな優等生で周囲からの信頼も厚いが、その本性は傲岸不遜で腹黒く、五英傑の面々やクラスメートに関しても自分の手駒と考えており、実父である理事長のことさえも支配しようと企んでいる程である。
しかしその一方で、心の奥底では家族でも容赦のない仕打ちをする理事長を恐れている節があり、2学期の初め一時期本校舎に戻っていた竹林からはその本心を見透かされている。
また交遊関係も広く、海外に友人が多数おり、その関係で英語、フランス語、ポルトガル語、韓国語を話せる。さらに暗殺の訓練を受けたE組の生徒を軽く蹴散らすなど身体能力も極めて高い。
1学期の期末テストでは、理事長からの指示でA組の成績向上に努めていたが、その一方で理事長が必要以上にE組に介入していることに疑念を抱いていた。そこで、他の五英傑が持ちかけたE組との賭けを利用して、理事長を支配する野望を叶えようとするも、実際の試験で他のメンバーがE組に抜かされたことでその賭けに負けてしまい、結果的に自らの目論見が失敗に終わったため、E組に対して更に敵愾心を抱くようになる。
更に体育祭でも自分に圧倒的に有利な状況から引っ繰り返され、文化祭では地の不利を逆手に取った戦略で肉薄されるなど、踏み躙る対象でしかなかったE組に敗北を重ねることとなる。
また、学園祭終了時には肉薄されたことを理事長に咎められるも「それはE組の策が良い」という感じの言葉が発せられたためこの頃には学秀自身、E組に敵愾心を持ちながらもその実力を認め「E組と競い合うことで自分達の実力も上がって来た」と考えるようになり理事長の方針を否定するに至る。
だが理事長には「甘い」と判断され自分を除いた五英傑のメンバーが直々の「指導」(という名の洗脳)を施されてしまう。五英傑の面々やクラスメートが壊れていく様を「地獄」と評し、理事長の教育方針を崩壊させるために、E組の生徒たちに期末テストで50位以内を独占し、父親の教育を否定してほしい、と頭を下げて頼み込んだ。
その後、理事長の要請で一気に難易度が上昇した影響から数学の証明問題を解き切れず、カルマに先を越される形で、学年トップの座を奪わることになる。この出来事を機に、他の五英傑メンバーやA組の生徒共々理事長の教育方針を真っ向から否定するが、それが発端で完全に思考回路が暴走した學峯に殴り飛ばされるが、そのときの彼の表情をしっかりと見据えつつ、こう吐き捨てるのだった。
「フフ……、誤作動でも起こしたような顔してるね。やっと……父親らしいあんたが見れた気がするよ」
そして、おぼつかない足で五英傑に支えられながら、A組の他の生徒全員と一緒に一時期理事長に見切りをつけるも、理事長が正式に殺せんせーやE組を認めるようになってからは、理事長を「父さん」と呼ぶようになるほど、少しずつ親子関係が進展して言った模様である。