概要
フリーペイントソフトであるFireAlpacaの開発者が2014年11月27日に公開したフリーの漫画作成ソフト。インターフェイスはFireAlpacaに酷似していたが、名称変更と共にインターフェイスを刷新。対応OSはWindowsとMacintosh。さらにスーマートフォン(iPone、Android)やipadにも対応できるようになっている。姉妹アプリとして漫画ネーム用の「マンガネーム」と言うものもリリースされている。
2015年6月に「Medibang Paint Pro」に名称変更。
開発者はmdiapp(2014年7月末販売停止)やFireAlpacaと同一。
(ちなみにmdiapp、コミラボ、FireAlpaca、このクラウドアルパカはデリーターのCOMICWORKS(コミックワークスNEO含む)のOMEソフトである)
2015年5月22日現在、pixivの使用ツールには登録されていないので、ユーザーはFireAlpacaで代用していると思われる。ごく最近pixivの使用ツールにMedibangPaintが追加された。
特徴
FireAlpacaのインターフェイスにコマ割り機能とトーン機能が追加された。
Medibang Paint Proに名称変更と共にインターフェイスも刷新した、
更に、10種類のマンガ用フォント「クラウドテキスト」機能も追加。(アップデートでクラウドテキストで使用できるフォントが29種類に増えた)
なお、商用利用も可能。
このソフトは、クラウドサービスを利用する際「ログイン」を求められる。
その為、ソフトを提供しているメディバンのサイトで会員登録をして、ソフトからログインする必要がある。(※この会員登録をしたときにソーシャルアカウントからログインするとパスワードが設定されていない状態になる。ログインにはパスワードが必要なのでメディバンのページ上部のギアのようなアイコンの「ユーザー情報」からパスワードを設定する必要があるので注意)
※ログインしなくともソフトを起動することは出来るがクラウドサービス(クラウドテキスト、漫画作成機能)を使うなら会員登録してログインする必要がある。
クラウドと言う名の通り会員情報や画像データ等、ウェブ上で管理するシステム。
保存
保存形式
mdp(ファイアアルパカやクラウドアルパカのデータ形式)の他
psd、png(8ビット、24ビット)、jpg、bmpが可能
クラウド保存
画像データをウェブ上に保存することができる。これによって
- 複数の端末で同じデータを利用できる
- マンガネーム(携帯端末等で使えるアプリ)と連携ができる
- チームでデータを共有し、作業ができる
ローカル保存
普通にローカル保存もできる。
チーム
メディバンのページ上部の複数の人影のようなアイコンから「Myチーム」のページに入ると、チームの作成や管理ができる。
チームに他ユーザーを招待すると「チームを選択してクラウド保存したデータ」が共有できるようになる。
クラウドが生きてくる機能
解像度
新規ウィンドウをつくる際、解像度は「350dpi」と「600dpi」の2択。
トーンなども350版と600版がある。
ファイルメニューの「新規クラウドプロジェクト」からキャンバスを作るなら解像度が72、96、144、192、350、600と選べる(※要ユーザー登録)
二値化にも対応している。
印刷したものが同人誌や雑誌用の原稿に耐えうるかどうかは、個人の判断による。
難点(無料だから仕方がないね)
- クラウドテキストのフォントに含まれる外字記号はフォント依存でキーボードから入力出来ないものは使用できないっぽい。
- クラウドテキスト以外のシステムフォントで縦書きにするときフォントの頭に@(アットマーク)付きのフォントを使用する。
- 外字記号(疑問符、感嘆符)を縦書き半角で入力すると横倒しになる。
- クラウドテキストのフォントに含まれない外字記号は外字記号に対応のフォントを使用する。
- 印刷用ファイルの場合、トンボレイヤーごとの出力は無理っぽい。ルビ(振り仮名)ノンブル(ページ番号)には未対応なので別レイヤーにテキストで入力。
- 行間、字間の調整は可能だが振り仮名を振る場所だけの調整は出来ないらしい。
公式サイト
リリースノートこちらに追加機能や不具合への対応具合が書いてあります。
表記ゆれ
クラウドアルパカ cloudalpaca MedibangPaint メディバンペイント