概要
遊園地「甘城ブリリアントパーク」内にあるアトラクションの「エレメンタリオ」のことを指す。
(原作では「アクワーリオ」であったが、「エレメンタリオ」に改名された。後述)
または施設内で働くミュース、シルフィー、コボリー、サーラマの4人の精霊たちのことを指したりもする。
ワイヤーアクションを取り入れたダンスパフォーマンスに加え、遊園地には似つかわしくないほど過激な露出度の衣装で(主にお父さんや大きなお友達の)人気を博している。
最初はモブ程度の扱いであったためキャラが定まっていなかったが(特にシルフィー)、徐々に出番が増えてキャラが掘り下げられ、アニメでも目立つポジションとして扱われたために最近では準メインキャラの扱いになっている。
(そして彼女達が中心のエピソードでは本来主人公である西也が裏方・上司の扱いとなるため、トレードオフ的に出番が少なくなる傾向がある)
パークの経営再建に向け一丸となって頑張ってきた中、人知れず(描写されない場面で)絆を深めていたらしく、経理のアーシェが悪酔いした際、ミュースに「中学生の部活じゃあるまいし」「もっとドロドロした話はないのか」と難癖をつけられるくらい仲がよい。
内輪のそうした雰囲気が傍目にも滲み出ているらしく、ゲストにも「愛嬌があって不器用な良い子達」と思われており、風俗じみた衣装の割に女性客の反感がさほどでもないのはこの辺も幸いしているのだろうと西也は分析している。
原作小説でのアトラクションの名前は「アクワーリオ」であったが、7巻から逆輸入の形で「エレメンタリオ」に改められた。作中では改名の経緯にほとんど触れていないが、西也の口から「リニューアルに伴って改名された」旨が仄めかされている。
後書きでは「ややこしいから改名した」と書いており、メタ的事情での改名なので作中特に語るところもなかったのであろうと思われる。
因みにその原作7巻は彼女達が主役を張った短編集となっており、冒頭のエピソードでは「エレメンタリオ」に関する重大な秘密が明かされる。
アニメ第9話「チームワークが生まれない!」
彼女たち4人のメイン回。新しいステージの練習をしていたもののまったく呼吸が合わず無様な演技を披露し、監督していた可児江西也らにダメ出しされるところから始まる。
その日の夕方、ラティファ・フルーランザとモッフルの計らいにより4人の親睦を深めるためメープル城のラティファの部屋にて食事会が開かれるのだが、4人はひょんなことからメープル城の自動迎撃システムを作動させてしまう。
24時間後には自動停止するものの、これでは翌日の土曜日は休業せざるをえなくなってしまう。そのため、城内に閉じ込められた4人が内部から緊急停止スイッチを押すことになった。しかしそのためには、4人で様々な試練を乗り越えなければならなかった。
第一の試練
「カラオケで4人で合計300点以上を目指せ!(1人あたり100点満点)」である。失敗した場合は電撃ショックのお仕置き(骨が透けて見えるほどの強烈なもの)が課される。
音痴なサーラマが足を引っ張ったものの、歌が上手いミュースがカバー(2回目は100点を獲る)しクリア。
ちなみにこの時歌ったのは、シングル「エレメンタリオで会いましょう!」のカップリング曲「素晴ラシキFAN!TASY」である。
第二の試練
「ダンスで4人で合計300点以上を目指せ!(1人あたり100点満点)」である。失敗した場合は天井から小麦粉が降ってくる。
ここでは運動神経が鈍いコボリーが足を引っ張るも、抜群の運動神経を誇るシルフィーがカバー(3回目は99点を獲る)しクリア。
第三の試練
「タイピングの早さで合計300点以上を目指せ!(1人あたり100点満点)」である。失敗した場合は天井から金ダライ(コントで使うようなやたら大きいもの)が降ってくる。
タイピングが苦手なミュースが盛大に足を引っ張ったが(なんと20点!第一のサーラマ、第二のコボリーでも40点台だった)、サーラマが第一の借りを返さんとばかりに鬼のようなタイピングを披露し点数をカンストさせ、150点をたたき出しクリア。
第四(最後)の試練
4人が別々の部屋に入れられる。部屋の中のモニターにタッチすると、
「四人の中から犠牲にする一人を選べ!なお、合計が一票以下の場合は無効とする」
の文言が表示され、その直後、4人の画像が表示された。そして4人の頭上からドリルが迫ってきた(指名された数が一番多い者がドリルの犠牲になる)。
全員が一票以下なら全員が助かる(全員が自分に投票すれば最も生存確率が高い)が、誰か1人でも裏切れば誰かが犠牲になるという極限状況だったが、ミュースが苦悩した結果自分に票を入れるとドリルが止まった。そして部屋の外に出ると、シルフィー、コボリー、そしてサーラマの姿があった。すなわち、4人は試練を全てクリアしたのである。
4人は歓喜の声を上げて抱き合った。彼女たちにチームワークが生まれた瞬間だった。
4人が試練をクリアしたその日、彼女たちが演じた新しいステージ「4つの試練」は大成功に終わった。