『MOTHER』の主人公!
糸井重里×任天堂のタッグで堂々発売されたファミコン用ソフト
「MOTHER」(1989年7月27日発売)の主人公。
なおこの「ニンテン」という名称はFC版の説明書に載せられていた便宜的なものであり、
デフォルト名は『2』のようにハッキリと決められていない。
これは、当時の業界において、自分で主人公の名前を決められるゲームの画面写真に、
メーカーの名前をもじった名前を使用するのが一般的であったためである(「DQ」の「えにくす」など)。
(厳密には説明書ではひらがな表記の「にんてん」で、カタカナ表記の初出はMOTHER百科。
これ以降、カタカナ表記の「ニンテン」がデフォルト名として扱われるようになった)
ちなみに海外版「EARTHBOUND BEGINNINGS」公式サイトでは「Ninten」が公式名称として扱われている。
「ぼく」って、こんな少年だ。
アメリカの長閑な田舎町「マザーズデイ」のはずれに、ママのキャロル、双子の妹・ミニーとミミー、そして愛犬・ミックと共に住んでいる12歳。パパはどこか遠いところで仕事している・・・らしい。
身長152cm・体重42kgの血液型A型。好物はプライムリブ。好きな動物はペンギン。
いつも赤い野球帽をかぶっている(尊敬するパパからのプレゼントであり、「ぼく」のトレードマークだ)。大の野球好きで少年野球チームでの守備位置はライト。サンフランシスコ・ジャイアンツの大ファン。苦手な科目は理科。
軽いぜんそく持ちで、運動するには問題ないものの、汚い排気ガス等吸うとぜんそくの発作が出てしまう。
あと、幼い頃から彼は動物と話ができたり、軽い怪我ならなでているだけですぐに治ってしまったり、触りもせずスプーンを曲げてしまうなど、不思議な力を持っていた。
けど彼はそれをあまり特別だとは思っていなかったようだ。母も「なんて馬鹿力!」としか思ってなかったらしい。
「ぼく」の過去、そして旅立ち。
彼の曾祖父(つまりひいおじいちゃんだな)のジョージは「マザーズデイ・タイムス」の新聞記者だった。1900年代の初めにアメリカ中に起きた怪奇現象を追っていたが、ある日彼の妻・マリアと共に失踪してしまう。ほどなくしてジョージ一人だけが帰ってきたものの、何が起きたのかも、マリアの行方も誰にも語ることなく怪しげな研究に一生を捧げた。そしてマリアは、とうとう帰ってこなかった。
1988年、アメリカを再び怪奇現象が襲った。マザーズデイでも、動物園の動物が狂ったように暴れだし、墓場からゾンビが蘇る。そして、ニンテンの家にもポルターガイスト現象が起こった。
ニンテンは決心する。この事件を解決して、家族を守ることを。
その戦闘能力
おもに野球のバットを武器にして戦う。MOTHERシリーズのプレイヤーキャラ中でもトップクラスの強さであり、とくにスピード(素早さ)は後2作主人公のネス・リュカにくらべ圧倒的に早い。
というか割と早い段階のレベルで暴走トラックを素手の一撃でポンコツにしてしまう。
お前のような12歳がいるか!
ニンテンは回復・アシスト系PSIに秀でており、逆に攻撃系PSIは一切使えない。が、元々高い直接攻撃・防御や素早さをさらに高める「~アップ」系統が最も効果的なキャラであり、防御面では「サイパワーシールド」という全ての攻撃をはね返すPSIが使えるようになるため、ある程度のレベルと装備があれば極悪難易度で名高い「ホーリーローリーマウンテン」を一人旅をすることも十分可能。
二次創作では
原作ではネスとほぼ同じ格好の為か、区別のために「1」の実写CMでニンテンが首に巻いていた赤いスカーフ(マフラー?)をイラストでも描く人が多い。海外のファンアートでも共通の認識らしく、ニンテンがスカーフを巻いているイラストを海外サイトでも見ることができる。
ときどき見かける金髪ニンテンは小説にて登場したニンテン(小説ではケン)の姿である。
他の細かい違いまでいうと、ニンテンの靴は青のスニーカーと赤い靴下、に対し、ネスの靴は赤のスニーカーと白い靴下。曖昧だが、ネスの帽子のつばは向って左であり、ニンテンはその逆で右を向いている。ネスとニンテンを一緒に描く場合はこの点を踏まえて描いた方がいいだろう。
ニンテンの容姿は、ポケットモンスターの主人公レッド、そしてそのアニメ版の主人公であるサトシに受け継がれている。