ぼくは12歳。
平和なマザーズデイの街で静かに暮らしていたのに、
とんでもないできごとに巻き込まれてしまった。
でも、これは偶然じゃないような気がする。
ぼくの持っている不思議な力に関係が!?
※『MOTHER1+2』公式サイトから引用
概要
アメリカの田舎町「マザーズデイ」の外れにあるマイホームでママのキャロル、双子の妹のミニーとミミー、そして愛犬のミックと共に住んでいる。
身長152cm・体重42kgの血液型A型で、好物はプライムリブ。また、好きな動物はペンギン。
名前について
厳密に言えば、彼には正確なデフォルト名が存在しなかった。
当時のゲーム界隈ではRPGのように主人公に自由に名前をつける事ができるゲームにおいては、便宜上の名称をメーカー名のもじりにする事は結構多い事例だった(「えにくす」とか)。
本作も例外ではなく、ファミリーコンピュータ版の取扱説明書のステータス画面画像では、平仮名表記のにんてんが使われていた。
片仮名表記の「ニンテン」が使われたのは公式ガイドブック「MOTHER百科」が初。
ファンからはネスやリュカに合わせてか、片仮名表記の「ニンテン」で呼ばれており、
現在の公式でも片仮名表記が採用されている。
人物
尊敬するパパからのプレゼントで貰った赤の野球帽をいつも被っている。また、サンフランシスコ・ジャイアンツの大ファンである程野球好きでもあり、少年野球チームでの守備位置はライトを担当している。
幼い頃から「PSI」という超能力を使えた事で動物と話が出来たり、軽い怪我なら撫でているだけですぐに治せる、触りもせずスプーンを曲げてしまうなど不思議な力を持っていた。しかし、当の本人はそれをあまり特別だと思っていなかったようで彼の母も「何て馬鹿力!」としか感じていなかったらしい。
作中での活躍
ある日、家で電気スタンドや人形が突然暴走する怪奇現象に巻き込まれてしまう。何とか収まった後、妹の人形に隠されていたオルゴールから流れたメロディの1フレーズが記憶に残った。
一体何が起こったのかとママと心配していた矢先、パパから電話がかかってくる。彼に事情を話した所、この現象は「ポルターガイスト」で引き起こされた物である事、解決には地下室にある曽祖父の日記が鍵となっている事を知る。
こうして彼は奇妙な事件から家族を守り、そして後に出会う仲間と共に世界を救う冒険の旅へ出る事になった。
ステータス
主に野球のバットを武器にして戦う。パーティの中でもトップクラスの強さで、特にスピード(他ゲームでいう「すばやさ」)は後2作の主人公のネスとリュカに比べ圧倒的に速く、適切にレベルを上げていれば大半の敵に先手を取れる。
また、割と早い段階のレベルで暴走トラックをブーメランの一投でポンコツに出来てしまう。お前のような12歳が居るか!
ただし、運動するには問題無いものの軽い喘息持ちで、汚い排気ガスなどを吸うとたまにその発作で一時的に行動不能になる事がある為、注意が必要である。
車が暴走しているような地域を探索するなら「ぜんそくスプレー」を忘れずに。
また、レギュラーメンバーの中では唯一全体攻撃手段を持たないという弱点もあったりする。
PSI
攻撃系が一切使えない代わりに回復・アシスト系に秀でている。元々高い直接攻撃・防御や素早さを更に高める「~アップ」系統が最も効果的なキャラであり、防御面ではシールド系で殆どの攻撃をはね返す技が使えるようになる。
その為、ある程度のレベルと装備があればラストダンジョンの「ホーリーローリーマウンテン」を1人旅をする事も充分可能である。
もっとも、戦闘が辛いプレイヤーにとっては「じげんスリップ」が一番お世話になって、印象に残っているかもしれない。
回復
ライフアップα/β/γ/π |
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味方のHPを回復する。α~γで1人、πで全体が対象。 |
ヒーリングα/β/γ/π |
味方1人の状態異常を治す。段階によって治せる物が異なっており、αで「どく」、βで「マヒ」、γで「石化」、πで「ねむり」に効くようになっている。 |
スーパーヒーリング |
「いしきふめい」になっている味方1人のHPを完全回復し、カムバックさせる。 |
アシスト
さいみんじゅつ |
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敵1体を眠らせる。動物に効きやすいが、ロボット系の敵には無効となっている。 |
オフェンスアップ |
味方1人の攻撃力を上げる。 |
クイックアップ |
味方1人の素早さを上げる。 |
ディフェンスアップα/β |
味方の防御力を上げる。αで1人、βで全体が対象。 |
ディフェンスダウンα/β |
相手の防御力を下げる技。αで1人、βで全体が対象。 |
サイコシールドα/β |
敵の攻撃の威力を半減させる。αは1人、βは全体が対象。 |
パワーシールド |
「PKビームγ」や「PKフリーズγ」、状態異常系を除く殆どの攻撃をはね返す。 |
じげんスリップ |
固定エンカウントやシンボルエンカウントの敵を除いて、戦闘からの離脱が100%成功する。 |
その他
テレパシー |
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相手の心を読む。 |
テレポーテーション |
他の場所へ瞬間移動する。発動するには助走が必要で、途中で障害物に当たると黒焦げになり失敗する。 |
その他メディアにおけるニンテン
小説『MOTHER―The Original Story』
久美沙織による小説『MOTHER―The Original Story』ではケンという名前で登場。
一人称は"オレ"で、性格もやや乱暴且つ仲間のロイドや会って間もないアナに悪態をつく場面もある不良少年。
しかし、身を呈して仲間を助けるという友達思いの面もある。
見た目は野球帽こそ被っているものの金髪碧眼らしく、アナ曰く"黙っていればなかなかの美少年"らしい。
ただし小説版には挿絵がない為、残念ながら読者がその姿を見る事は出来ない。
pixivでは、金髪の主人公をケンとして描かれた作品も見られる。
ゲームブック『MOTHER―未知からの挑戦』
ゲームブック『MOTHER―未知からの挑戦』ではダグラス・ハロウェイという名前で登場。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
MOTHERシリーズではネスとリュカがファイターとして参戦している一方、彼だけは唯一参戦していない。
恐らく、見た目や性能などが似ている故にネスとの差別化が難しいためと考えられている。
ただし『MOTHER』のネタが全く登場していないという訳では無く、むしろBGMに関しては『MOTHER』のアレンジ楽曲が中心である。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではシールとして登場。表記は平仮名の「にんてん」を採用していた。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリットとして登場。こちらでの表記は「ニンテン」。
アタッカースピリットで、ランクは最上位のLEGEND級。
スキルは「PSI攻撃を強化」。スピリッツボードでは紅白カラーのネスと「マジカント」で戦う。
二次創作における衣装の描かれ方
※それぞれ画像左側からニンテン、ネス、リュカ。
原作ではネスとほぼ同じ格好のため、少々区別しづらい。
ファンアートでは両者を区別するためか、初代の実写CMで主人公が首に巻いていた赤いスカーフ(マフラー?)が描かれる傾向がある。
シャツが実写CM準拠の配色(白・赤・青)で差別化される事も多い(右側の画像)。
海外でも共通の認識らしく、彼がスカーフを巻いているイラストを海外サイトでも見ることができる。
ニンテンとネスの細かな違いとしては以下が挙げられる。
この2人を一緒に描く場合はこれらの点を踏まえて描いてみると良いだろう。
ニンテン | ネス | |
---|---|---|
帽子のつば | 左側 | 右側 |
眉毛・目の切れ目 | あり | なし |
シャツの模様 | 細い | 太い |
靴下の色 | 赤 | 白 |
スニーカーの色 | 青 | 赤 |
余談
『ピクミン4』の主人公はシリーズ初のキャラメイクできる主人公なのだが、彼女(?)の公式サイトでの名前も
ニンテンだったりする。
関連イラスト
関連タグ
ロイド(MOTHER) アナ(MOTHER) テディ(MOTHER)
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL スピリッツ(スマブラ)