◆それはそうと なんのようだい?
◆そうか。
パパも もう きょうは
やすもうと おもってたところだ。
◆たたかいのきろくは
つけといたよ。
◆おやすみ・・・・
◆***も ママににて
がんばりやだなぁ。
◆むりするなよ。
◆ガチャン ツーツーツー
概要
『MOTHERシリーズ』に登場するキャラクターで、ここでは主に『MOTHER』か『MOTHER2 ギーグの逆襲』の主人公の父親を指す事が多い。
ただし、どちらも息子の冒険を前向きに応援してくれるという点で共通している。
作中での活躍
原作
ゲームのセーブポイントと資金源を担っており、この2作品では先述の要件を済ませる際に彼へ電話をかける必要がある。また、戦闘に勝って得る金銭は戦闘後に直接入手する訳ではなく、パパが冒険の為のお小遣いとして口座に振り込むというシステムとなっている。
また、その他にも次のレベルに上がるまでに必要な経験値や銀行口座に新たに振り込んだ金額と現在の残高も教えたり、何時間もゲームをプレイしている場合には心配して休憩を勧めてくれたり、ゲーム終盤には我が子の口座にとんでもない大金を振り込んでくれる事もある。なお、彼自身は単身赴任中で家では常に不在だと推測されているが、どのような仕事で家族の元を離れているかなどの設定は明らかになっていない。
因みに、『MOTHER2』のパパはポーキーの父親に借金をしているとの事だが、経緯や具体的な金額は不明となっている。寧ろ、ネスの口座にあっさりと大金を振り込んでくる印象が強い事やおっとりした喋り方も相まってかそんなに困窮しているようには思えないが......。
小説版
それぞれ独自の設定が追加されている。
『MOTHER』のパパは『NBS国際ネット』というメディア局に勤務しており、かなり偉い立場に居るらしい。作中では政治家と話し合って国民が混乱しないように情報統制を行ったり、ケンに最新の情報を提供するなど彼とは違う立場で戦いの最前線に立った。
『MOTHER2』のパパは『ネスバーガー』という会社の経営者で、以前はミンチ家のスーパーマーケットに勤める営業マンだった。そんなある日、ネス好みのハンバーグを作り出そうと努力した結果が実り、バザーで大評判となる。
その後、ミンチ家で仕入れた肉を使った『ネスバーガー』を創立した事で更に順風満帆の道を歩みかけたが、他国に支店を作る話が挙がっていた矢先に彼らが出した偽の契約書にサインしてしまい、儲けの半分と名声を吸い取られてしまう。更に、ハンバーグの味の秘密を決して明かさない事に腹を立てたアンブラミによって海外への長期出張が命じられてしまった。
それでも、左遷された現地でもめげずに働いていた事が幸いし、第8章では海を越えて『スカラビ』に辿り着いたネスと束の間の再会を果たした。
なお、本編の第6章ではポーキーが『バイオネスバーガー』という偽物を『フォーサイド』で売り出した為、街中が大混乱する騒動も発生した。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『スマブラSP』では、スピリットとして『MOTHER2』の黒電話の姿で登場。ランクは★4(LEGEND)でサポータータイプ。
スキルは『スタートダッシュ』で、試合開始からしばらくの間ファイターの能力がアップする効果が得られる。アドベンチャーモードの『灯火の星』やスピリッツボードでは、これを所有したスネークと『オネット』で戦う事になる。
なお、原作において本人が1度も姿を見せなかったことに因んでか、彼は常時姿が見えない(透明)状態となっている。ちなみにスネークの「ステルス迷彩」をある意味同時に再現したようなものでもある。
透明ゆえに追跡が困難だが、あるアイテムもちこみを駆使して開始直後に使うとあっさり束縛可能で撃墜が簡単になる。
余談
- 本編中でパパ本人が直接現れる場面は無い為、外見などは終始不明となっている。
- 2018年5月25日に『ほぼ日刊イトイ新聞』の特別企画『ご近所の社長は、やっぱりすごい人だった。』で公開された第9回目の記事で『MOTHER』のパパが離婚訴訟中であるという事情が明かされ、一時はファンの間で様々な考察が行われた。
- ただし、FC版の頃に発売された『マザー 攻略ガイドブック』のQ&Aでは、パパが遠くに居る理由について「それはよその家庭の事情なので、あんまりしつこくセンサクしないほうがよいと思います。ただ、はっきりわかっているのは、パパはとても家族を大切にしているということと、悪い人じゃないぞ、ということです。」(引用)と記載されている事や、とある4コマ漫画でパパが既に何らかの事情で家に居ないと示唆する内容がある事から、原作の時点で既にこのような裏設定が存在した可能性も考えられている。